母親の脳みそを竹串で掻き出す… 京都大学で発生した最悪の猟奇殺人事件とは?

2023年4月12日(水)7時0分 tocana

 2022年1月15日、共通テストの会場となっていた東京大学正門前で受験生を狙った刺傷事件が起こった。犯人は名門・東海高校に通う当時17歳の少年。東京大学でも最難関である理科三類を志望していたが、成績が低迷し、教師や親に進路変更を勧められ、自身の存在意義を見失ったことが動機だとされている。


 このように学業優秀なエリートが常軌を逸した事件を起こしたことは過去にもある。昭和26年、母親を殺害し、その脳を竹串で掻き出すという猟奇事件が京都大学で発生した。


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※ こちらの記事は2019年8月6日の記事を再掲しています。


——京都大学の博士課程に所属。オカルト・宗教の専門家、神ノ國ヲが斬る!
 昭和26年4月2日の午前11時15分。この忌まわしい事件の記憶を知る人は、ほとんどいない。約68年前、「京都大学」構内で殺人事件が発生した。あまりに凄惨な事件の内容に当時の人々は戦慄、驚愕した。


犯人・三輪健吉の人生

 三輪健吉は、大正9年に、和歌山で母・山本はなえのもとに生まれた。山本はなえは、和歌山師範学校を卒業後、小学校教員として20年以上勤務。健吉が7歳で死に別れた父にかわり、女手一つで健吉を育てた苦労人だった。


 健吉は、そんな母に支えられて、和歌山中学、関西学院専門部を経て、戦時下の昭和19年、台北帝国大学に入学。戦後、昭和21年、京都大学文学部哲学科に転校し、昭和24年に心理学専攻を卒業している。太平洋戦争を挟んだゆえか、遅咲きのエリートだった。


 しかし就職できないままに、「推理小説家になる」という健吉の夢は大きくなり、やがてそれが破裂するに至る。三輪健吉、31歳の春だった。


事件発生

 そして運命の日、昭和26年4月2日、午前11時15分。健吉は「京都に就職口を得た」と東京から母を連れて上洛。京都大学・文学部校舎の入り口階段で、突如、母の首を絞め、持っていた銅製仏像で殴打し殺害。割れた頭蓋から、竹串5本で脳を掻き出した。


 さらに死体を全裸にした上で、その両足を縛り、土木学教室前までの約100m、母の死体を引きずって歩いた。頭蓋の割れた全裸女性を引きずる男に構内は一時騒然。緊急通報により駆けつけた警官が健吉を逮捕した。


【三輪健吉の供述】


 逮捕された健吉は「精神鑑定をしてほしい」「正気でやった」「死体は特殊な状態だから俺と一緒に現場写真を写せ」などと意味不明な供述を繰り返した。事情聴取に当たった警察と京大教授らに、健吉は驚愕の動機を語る。


「母は水爆で狙われており、ゴビ砂漠で惨殺される、木端微塵にされるよりは自分の手で安らかに死なせたかった……」なんと健吉はこの凶行を親孝行であったと主張したのだった。その後、健吉は、拘置所内で壁にぶつけた自分の頭の傷に箸を刺して脳を取り出そうとするなど奇行が絶えず、結局、回復することなく自殺した。


江戸川乱歩の関与?

 事件発生の数年前、昭和22年、作家・江戸川乱歩は「探偵作家クラブ」を結成し、初代会長に就任した。卒業し、無職となった健吉は、昭和25年に上京。乱歩にクラブ入会を頼み込んでいた。「三輪君は、推理小説作家志望者で一年ほど前に私が紹介し、同行者としてクラブに入会したが、作品はなく、言動もおかしかった」と、のちに当時の新聞取材に応えている。


 果たして入会を勧めただけなのだろうか。人気作家として、何かのネタになると思った可能性はないだろうか。真相は闇の中である。


京大構内で目撃される幽霊

 1993年、京都大学では構内の大幅改編計画が策定され、2000年頃までには、健吉が学んだ当時の文学部校舎は取り壊されてしまった。現在、その場所には文学部新館が建設されている。しかし、これで終わりではなかったようだ。


 2015年の春、京大構内・中央図書館付近で幽霊目撃の噂が立った。「深夜、地蔵を持っている男が立っていた」「男が持っているものをよく見たら血塗れの女の首だった」という噂である。これは、健吉と母の亡霊ではないのか。


 さらに、京都大学文学部では自殺者が絶えないという噂もある。事実、2017年の春、ある月曜日の夜に文学部新館で飛び降り自殺が発生した。文学部新館8Fの窓を開けて、ちょうどアスファルトへと当たるように頭から人が飛び降りたのだ。


 当時、試験後の人が少ない大学構内とはいえ、ドスンという音を聞いた者は多く、飛び散った脳漿と肉片、血を多くの学生たちが目撃している。すぐに警察が来て立入禁止、現場検証となったが、数日間は現場に花束が供えられていた。しかし奇妙なことに、すぐにその花束が撤去されるのだ。加えて、実は誰が飛び降りたのかもまだ不明である。遺族の意向なのかもしれないが、驚くべきことに「その時間に消防の救急搬送は出ていないようだ」とある記者は語っている。真相は不明のまま事件の記憶は薄れつつある。


 しかし、事実が一つだけある。自殺者が飛び降りた道路は、三輪健吉が母の死体を引きずった道であり、幽霊の目撃談もその付近である。


 健吉を狂わせ、今もなお学生たちを死へと導くものは一体、何なのか。ゴビ砂漠、水爆実験、親殺し、脳を掻き出すという異常行動。毎年1500億円超の予算を計上する科学技術の拠点に、何が潜んでいるというのか。最先端の医療技術iPS細胞研究の拠点として世界的に知られる「京都大学」の闇は、思ったよりも深く暗い可能性があるのかもしれない。

tocana

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