桜はなぜ、葉よりも先に花が咲くの?

2020年4月16日(木)8時0分 Jタウンネット


[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2020年4月6日放送の「なぞの細道」のコーナーでは、桜の疑問について調べていました。

そろそろ葉桜の季節になりますが、どうして桜の葉っぱは、花の後にできるのでしょうか?

意外な事情があった

白山市にある石川県林業試験場には、約130種・900本の桜があり、桜の名所としてたくさんの人が訪れます。

この職員の方に話を聞くと、桜といえばすべて花の後に葉が出るイメージが一般的ですが、実は違っていて、品種によって異なるのだそうです。

普段よく目にする桜である「ソメイヨシノ」は、花が先に咲きます。ですが、実は他の品種では、花と葉っぱが同時進行でできるか、葉っぱが開いてから花が大きくなる方が一般的なのだそう。

ソメイヨシノは江戸時代後期に「江戸彼岸桜」と「大島桜」を掛け合わせて誕生したもの。葉よりも先に花が咲くため、見栄えが良い品種として人気を集め、どんどん数が増えていきました。

つまり、「桜の花は葉っぱより先に咲く」というイメージが広まったのは、見栄えが良い品種を好む人の手でソメイヨシノが増えていったため、というわけです。

ちなみに、ソメイヨシノの花が葉っぱよりも先に咲く理由は、前の年からエネルギーを十分にためていて、花を咲かせるエネルギーを蓄えているから。もう一つは、先に花を咲かせて目立たせることで、昆虫が見つけやすくなり受粉しやすくなるから、だそうです。

自然界は、難しくもありますが、とても素敵ですね。

(ライター:りえ160)


Jタウンネット

「テレビ金沢」をもっと詳しく

「テレビ金沢」のニュース

「テレビ金沢」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ