「中小企業中心」で就活している26卒の割合は?
2025年4月17日(木)16時10分 マイナビニュース
マイナビは、2026年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ2026年卒大学生キャリア意向調査3月<就職活動・進路決定>」の結果を発表した。同調査は2025年3月25日〜3月31日の期間、2026年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生1,971人を対象にインターネットを用いて行われた。
26年卒学生の3月末時点の内々定保有率を調査したところ、54.6%という結果になり、前年と比較して7.2pt増加した。
また、内々定を持ちながら就職活動を継続する学生の割合は29.7%で前年から1.7pt増加するも、未内々定者も含めた就職活動継続の割合は75.1%と前年から5.5pt減少した。
次に活動継続率を文理別にみると、文系学生で84.6%(3月1日から7.8pt減、前年比2.5pt減)、理系学生で60.1%(3月1日から16.8pt減、前年比3.4pt減)と、特に理系学生の継続率が低いことがわかった。
保有する内々定先の中で、現在入社意思の最も高い企業のインターンシップ・仕事体験に参加したかどうか聞いたところ、「参加した」人は76.8%だった。その企業の主な認知経路としても、「インターンシップ・仕事体験」(28.7%、前年比6.3pt増)が最多だった。
参加時期は8月(29.2%)、9月(18.6%)の夏休み期間が多く、参加日数も平均3.4日と、長期休暇中に複数日程のプログラムに参加した企業から、現在内々定を得ている学生が多いことがわかった。
大手企業・中小企業のどちらを中心に活動しているかを5段階で聞いたところ、23.4%の学生が「中小企業中心」の傾向で、前年比4.3pt増となった。
企業選択のポイントとして、「給与や賞与が高い」(39.2%)の回答が前年から6.9pt増加し、最多となった。だが、マイナビの過去の調査結果から、26年卒採用に向けて初任給を引き上げ予定と回答したのは上場企業より非上場企業の方が多かったことを踏まえると、中小企業での初任給引き上げが、中小企業中心に活動する学生が増加している要因の一つとなっている、と同社は推察している。