腰のジンジンな痛みは尿管結石、ビリビリは膵臓がんの恐れ

4月18日(水)7時0分 NEWSポストセブン

どうやって痛みを伝えればいいのか

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「痛み」は体の不調を察知する最初の信号であり、それを正確に伝えることが、その後の診断に大きく影響する。痛みを伝える際に、意外にも効果的なのが「擬態語」だ。きくち総合診療クリニック院長の菊池大和医師は、患者の「痛み表現」を、診断の重要な指針にしている。


「たとえば“ピリピリ”“ビリビリ”と告げられた場合、腫瘍の存在などで神経が圧迫・刺激されている可能性を疑います。


 また“ズキズキ”という痛みなら、炎症が起きている可能性を考える。“ズンズン”とか“ズーン”という鈍痛の表現なら、痛みの原因となる異変が体内の深い場所、特に内臓に原因があるのかもしれない。正確な診断はその後の検査に頼る必要がありますが、初期の診察では大きな判断材料になる」(菊池医師)


 大分大学医学部の服部政治・助手(2006年当時)が著わした論文によれば、65〜74歳の18.4%が体のどこかに慢性的な痛みを感じており、75歳以上になると36.7%にはね上がるという。この論文データによれば、慢性的な痛みを抱える60歳以上の58.6%が「背中下部(腰部)」の痛みに悩まされているという。


 その多くはぎっくり腰(腰椎捻挫)や座骨神経痛によるもの。多くの中高年に取材したところ、「骨盤付近が“ピリピリ”“ジンジン”と痛む」と表現する場合が多かった。前出・菊池医師がいう。


「これらは体を動かしたときに生じるという特徴があります。逆にいえば、運動や姿勢にかかわらず腰周りが痛む場合は、内臓疾患の可能性が疑われます」


 腹部大動脈瘤をぎっくり腰と勘違いする例もあるが、他にも普通の腰痛と間違えやすい病気がある。代表的なのは尿管結石だ。


「“ズキズキ”と響くような腰痛があるのでギックリ腰かと思っていたら実は尿管結石だったというケースは少なくない。痛む場所も似ているので見分けにくいですが、尿管結石は腰をトントンと軽くたたくと、『ウッ』と飛び上がるほどの激痛が走る」(清水整形外科クリニックの清水伸一医師)


 腰の上部から背中にかけて痺れるような“ビリビリ”した痛みが現われる場合はさらに恐ろしい病気が潜んでいるかもしれない。


「左の脇腹から背中にかけて、体の深い部分に痛みが現われる場合には、膵炎、あるいは膵臓がんであることが疑われます。膵臓がんの典型的な症状は腹部の激痛ですが、膵臓は体の深い部分に位置するため、背中や脇腹が痛むことがある。加えて、便秘や体重減、微熱などの症状が同時に出た場合はすぐに精密検査を受けたほうがいいでしょう。


※週刊ポスト2018年4月27日号

NEWSポストセブン

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