行列必至! 立石の老舗肉屋『愛知屋』の「コロッケ」が愛され続ける理由

2023年4月18日(火)10時50分 食楽web


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●せんべろの町として知られる東京・立石で、呑んべえたちが行列を作る老舗肉屋『愛知屋』の「コロッケ」とは?

 立石の象徴的存在である肉屋『愛知屋』には、せんべろを満喫しにきた呑んべえたちや地元民がこぞって買う名物「コロッケ」があります。

 土日や夕飯の買い出し時に通りかかるといつも行列ができており、カウンターからは店員が揚げ物を揚げる姿が見られます。店員と常連らしきお客さんが親しげに挨拶を交わし、忙しさの中にも人との交流がある下町の風景がまた良い。


味がある『愛知屋』の店構え

 京成立石駅北口からすぐ踏切を渡れば、目と鼻の先に肉屋『愛知屋』があります。変わりゆく街の中でずっと変わらず、歴史を感じる風情ある店構え。夕飯のメニューに困った時や小腹が空いた時に買って食べられる気軽さは、店頭販売の揚げ物の良さですよね。

 向かって右側が肉コーナー、左側が揚げ物コーナーと分かれています。精肉や焼豚も人気がありますが、今回注目するのは昔から人気の揚げ物「コロッケ」です。

 ショーケースには、揚げ物がズラリ。次から次に売れるコロッケに至っては、段になって積まれていました。60円、80円そして100円と何年も何十年もかけ、時代に合わせて金額が変化してきましたが、それでも1枚100円はお手頃価格だと思います。

サクサク甘い「コロッケ」ともう一つの名物を味わってみた


「コロッケ」100円(税込)

 食べ歩き用にと1枚買えば、紙にのせて渡してくれます。飲み屋のはしご途中に1枚買って食べて行く呑んべえ達の姿も立石ならではの光景。

 持ち帰り用に複数購入すると、紙経木で包んでから紙をくるっと巻いて渡されます。プラスチック容器やビニールを使わない昔ながらの包装は、懐かしさを感じて良いですね。

 コロッケにはソースをかける人も多いと思いますが、まずはぜひ、本来の味を感じるために何もかけずに食べていただきたい!

 具は、ひき肉、玉ねぎ、じゃがいもがギュッと詰まっています。一口食べれば、水分を含み、少しまったりした口当たり。じゃがいもが甘く、皮入りの食感が良いアクセントになっています。ラードで揚げた衣はサクサクと軽くて食べやすく、温め直してもサクサク食感はそのまま。昔ながらの少し甘めの素朴で懐かしい味がするコロッケで、なんだか心がほっこり温かくなります。

肉屋ならでは! 珍しい「豚レバーカツ」も試す価値あり


「豚レバーカツ」100円は直径が約14cmもあり大きめサイズ

 呑んべえにとってレバーはポピュラーな食べ物なので、飲み屋に行けばレバ刺しや串メニューがありますが、「豚レバーカツ」は珍しいですよね。

 レバー独特のクセが強くでるかと緊張しながら一口噛めば、想像とは違うさっぱりな味にびっくり。噛んでいくとレバーの旨味と甘さが滲み出てきます。そして、サクサク感とほどよい油分のせいで、お酒が飲みたくなりました。ビールを飲んでレバーカツを食べれば、口の中は幸せでいっぱい。

まとめ

『愛知屋』はピカピカの新しいお店とは違い、一見さんは少し尻込みする雰囲気があるかもしれません。しかし、ぜひ勇気を出して列に並んでみてください。葛飾の下町という立地、お店の昔懐かしい姿、コロッケの旨さ、それら全てが合わさり、人を惹きつける。ファンや地元民にとってずっと続いて欲しい大切な店とコロッケです。

(撮影・文◎乃々)

●SHOP INFO

愛知屋

住:東京都葛飾区立石1丁目19-4
TEL:03-3838-7715
営:8:00-19:00 ※揚げ物は昼頃から
休:火曜、水曜 ※揚げ物休みの日あり

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