訴えてやる!3000年前の古文書の内容は、性的暴行を繰り返す上司を、部下が訴える告発文だった(古代エジプト)

4月19日(木)10時18分 カラパイア

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 3000年前の法文書の断片「パピルス・ソルト124(Papyrus Salt 124)」は、性的暴行で地位のある人間が解雇されたことを記録した世界初の文献かもしれない。

 パピルス・ソルト124は19世紀に発見され、大英博物館で解析された。そこに記載されていたのは、紀元前1244年頃にエジプト、ディール・エル=メディナ村出身で親方を務めていたパネブという人物を職人たちが告発する内容だった。

 パネブは村の女性や職人の妻に対し、次々と性的暴行を加えたという。
 
【非道の限りを尽くす親方を職人たちが役所に訴える】

 ディール・エル=メディナパネブの村では、王家の谷を建設するために集められた数百人もの労働者や職人が働いていた。

 訴状はアメンナクトという職人と前親方の息子によって書かれたもので、エジプトの役所へ宛てられている。

 そこには墓泥棒、暴行、不貞、放蕩といったパネブの非道が綴られているが、中でも「女性を性的に暴行した」という記載が、最近になって歴史家のカーリー・シルバー氏によって詳しく解析された。

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長さ68.3cm、幅45.4cmのパピルス・ソルト124
image credit:British Museum

【数々の性的暴行の記述が注目を集める】

 それによると、パネブは「イェイェムワウという未婚女性の服を剥ぎ取り、壁に押し付けて”おとしめた”」とある。

 訴状では、このように彼の罪を列挙し、彼を親方の地位から外すべきである旨が論じられている。

 さらにパピルスの翻訳の一節にはこうある。
 それは元親方の息子の供述によるもので、

パネブはケナという職人の妻トゥイ、ペンドゥアと連れ添ったヒュンロ、ヘシセネベフと連れ添ったヒュンロを”おとしめた”
 と書かれていた。

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ユネスコの世界遺産にもなっている、エジプト、ディール・エル=メディナ村の遺跡
image credit:wikipedia

【3000年前の価値観】

 パネブの行為が同意に基づいたものであるのかどうかはわからない。だが文書の大半は、パネブが村の半分の女性と寝るという常習的な密通者であり、それは紀元前1244年のエジプトでは許しがたい犯罪であるということを説明している。

 そして最も問題視されているのは、彼が複数の未婚女性と関係を持ったことだ。同意の有無は問題ではないのかもしれない。

 未婚女性であるイェイェムワウの件は、文書でもかなり詳しく記載されたことから、特に重要な訴えであるように思われる。

【パネブや被害者らはどうなったのか?】

 その運命は不明だが、訴状の内容を鑑みると、解雇されたと考えてもおかしくはないだろう。あるいは処刑された可能性すらある。

References:narrative / bora / iflscience/ written by hiroching / edited by parumo

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