東京23区、マンション価格が特に大きく上昇しているエリアは?
2025年4月19日(土)7時0分 マイナビニュース
マンションリサーチは、「エリア別マンション価格上昇評価」の調査結果を4月14日に発表した。調査は東京都23区の中でも、特に価格が大きく上昇しているエリアに焦点を当て、2023年データと比較して行われた。
例えば、「エリア別マンション価格上昇評価」について、「港区高輪エリア」は対象となった64棟のマンションのうち、実に55棟で平均10%の価格上昇が見られた。「港区港南」「渋谷区渋谷」では、対象となった17棟のマンションのうち96%が価格上昇するなど、上昇率・上昇棟数ともに高い結果となった。
東京23区について具体的に見ると、皇居より南側のエリアに評価A(上昇率・上昇棟数ともに高い)が集中しており、都心南部のエリアで高騰傾向が顕著であることが視覚的にも確認できる。
さらに、現在進行中の大規模な再開発プロジェクトが進んでいるエリア、例えば品川・高輪ゲートウェイ周辺・渋谷・新宿なども、広範囲にわたって評価Aとなっており、こうした都市開発がそのエリアの資産価値を押し上げていることがうかがえる。再開発による利便性やイメージ向上がマンション価格に与える影響の大きさを改めて認識できる結果となった。
また、品川広域圏は、品川駅を中心に新幹線や空港アクセスが充実し、再開発も活発に進行中。高層オフィスや住宅が共存し、ビジネスと居住の両面で注目を集めている。
湾岸エリアは、東京都心の臨海部を中心に再開発が進む注目エリア。豊洲・晴海・有明などで大規模な住宅、商業施設、交通インフラの整備が進行中で、利便性と都市機能が向上。国家戦略特区にも指定され、国際的なビジネス拠点としての期待も高まっている。
一方、渋谷駅周辺では「100年に一度」と称される大規模な再開発が進行中。これまでに「渋谷ヒカリエ」「渋谷ストリーム」「渋谷スクランブルスクエア東棟」「渋谷サクラステージ」「渋谷アクシュ」が開業している。2027年には「渋谷スクランブルスクエア中央棟・西棟」の完成が予定されている。これらのプロジェクトは、オフィス、商業施設、住宅、公共スペースを融合し、渋谷駅周辺の都市機能を大幅に向上させている。また、歩行者デッキや広場の整備により、回遊性と利便性が高まり、渋谷は国際的なビジネス・文化拠点としての地位を強化している。