【シリア・ミサイル攻撃】アサド政権の化学兵器使用はアメリカによる“自作自演”だった!? 前例多数、トランプ周辺に不穏な動き

4月21日(金)17時0分 tocana

イメージ画像:「Thinkstock」より

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 米軍は4月7日、内戦の続くシリア・ホムス県のシャイラト空軍基地に60発のトマホーク巡航ミサイルを発射、うち59発が目標に着弾したと発表した。今回の攻撃は、シリア北西部で4日、同国のアサド政権が条約で禁じられているはずの化学兵器を使用したとされる疑惑への対抗措置だ。

 日本では、安倍首相が米政府への支持を表明し、各大手メディアでも米国寄りの主張が目立っている。しかし今、世界各国の陰謀論者の間では「4日のアサド政権による化学兵器使用疑惑は、米国もしくはシリア国内で活動する(米国寄りの)反体制派による自作自演ではないか?」という指摘が巻き起こっている。その理由を詳しく見てみよう。

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■すべてはアサド政権を攻撃するためにアメリカが仕組んだこと?

 自作自演説の火付け役は、ロシア国営通信「スプートニク」が5日に報じたシリアの国会議員ハリド・アブド氏のコメントだった。なんと彼は、声を大にして次のように主張しているのだ。

「先日の化学兵器による攻撃は、アサド政権を非難する目的で実行されたのです。これは、西側諸国がアサド政権に圧力をかける際の手段なのです」

 つまり、西側諸国が自ら化学兵器を使用しておきながら、アサド政権の仕業であることにして、シリアを攻撃する口実を作っているというのだ。そして、このコメントに歩調を合わせるかのように、ロシア外務省も次のように発表している。

「今回の米軍によるミサイル攻撃は、4日に起きた化学兵器によると思しき空爆よりも前から計画されていたことは明らかだ」


■アメリカはこれまでも同じことをしてきた

 確かに、かつて米国はイラク戦争(2003年3月〜2011年12月)において、事実ではないイラクの大量破壊兵器保有を開戦理由に挙げるなど、“でっち上げ”については数々の前例がある。そう考えれば、今回も自作自演だった可能性を頭ごなしに否定することはできないかもしれない。

 そもそも、アサド政権は2013年に化学兵器の全面破棄に合意しており、「化学兵器は所有していない」「自らの国民に対して化学物質など使用するはずがない」と国際社会に向けて発信し続けている。内戦が続き、欧米各国との関係は最悪ともいえるこのタイミングで、わざわざ国際的信用を落とすような行為に打って出るとは考えにくいのではないだろうか。

 そして実は、過去に次のような“怪しい一件”もあった。英紙「デイリー・メール」が2013年1月、「米国はシリアで化学攻撃を行い、責任をアサド政権に被せるプランを支持している」と報じたが、なぜか記事はその後、すぐさま取り下げられてしまったのだ。

 問題の記事において、記者であるルイズ・ボイル氏は「米国はシリアにおける有志連合の軍事行動強化のため、化学兵器を口実に使うだろう」と予期していた。しかも彼は、「証拠としてホワイトハウス高官のメールのやり取りを入手し、カタールが資金援助するという提案がある」と主張していたのだ。


■トランプ大統領のアメリカはどこへ向かうのか!?

 就任前、盛んに孤立主義と「米国ファースト」を主張し、ロシアのプーチン大統領を慕っていたトランプ大統領だが、昨今その姿勢を急激に変化させている。

 激化の一途をたどるシリア内戦への対応を決めかねていたトランプ大統領に、今回の攻撃を決断させたのは、ユダヤ教徒である娘のイヴァンカ氏とその夫、ユダヤ系の大富豪ジャレッド・クシュナー氏だという。もともとトランプ大統領が親イスラエルであることは知られていたが、この2人の影響もあり、最近はさらに極端になるとともにネオコンとも親しくしているようだ。

 事実、トランプ大統領は2月13日にロシアとの関係正常化を訴えいてたマイケル・フリン補佐官を政権から排除し、その代わりに、親イスラエルでロシア嫌いのニッキ・ヘイリー氏を国連大使に据え、さらにユダヤ人によるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸への入植を支援してきたデービッド・フリードマン氏をイスラエル駐在大使に指名している。

 いずれにしても、いま国際情勢が大きく動いている。トランプ大統領がイスラエルとネオコンの言いなりになっているとしたら、今後の中東情勢はますます不安定化するだろう。今回の攻撃で、トランプ政権誕生後に修復しかけた米ロ関係も再び悪化してしまった。魔女である筆者がタロットで占うと、バベルの塔(空想的で実現不可能な計画)を象徴する「タワー」のカードが出てしまうのだが、今後どのような事態が世界を待ち受けているのだろう。

(文=深月ユリア)


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