WOWOW「連続ドラマW 災」中村アン インタビュー「観てくださる方の受け取り方で変わる、本当に自由な作品に」
2025年4月22日(火)17時0分 ガジェット通信
WOWOW「連続ドラマW 災」中村アン インタビュー「観てくださる方の受け取り方で変わる、本当に自由な作品に」
俳優の香川照之さんを主演に迎えた完全オリジナルのサイコ・サスペンス、WOWOW「連続ドラマW 災」が完成しました。世界が注目する監督集団・5月が仕掛ける異色のサイコ・サスペンスで、人に“災い”をもたらすある“男”を演じる香川さんの、一人6役の怪演にも注目です。
主人公は、現代を生きる罪なき6人。しかし気が付くと、それぞれの物語にはある“男”が紛れ込んでいる。そして、それぞれの人生には無慈悲にも“災い”が訪れる。“男”は一体何者なのか? “災い”とはなんなのか?
過去のサスペンスドラマとは一線を画した異色の連続ドラマに、近年俳優として目覚ましい活躍を見せる中村アンさんも出演。管轄内で起きた不可解な自殺事件をきっかけに、その死の周囲に潜む不穏な何者かの存在を感じ始める神奈川県警捜査一課・警部補の堂本翠を熱演。話を聞きました!
●不穏な雰囲気ですが、引き込まれてしまう作品ですね。みなさんのお芝居も凄まじいですが、オファーを受けた時はいかがでしたか?
ふたりの監督が現場に立ち会うというのは初めての経験でしたし、年齢も同世代で、脚本もご自身たちで書かれ、現場でも演出されるという取り組みがとても興味深かったです。私自身も、モノづくりに関わりたいという思いがあったので、すごく惹かれました。
また、昨年は『約束 〜16年目の真実〜』という刑事ドラマをやらせていただいたのですが、今回はそれとはまた違うタイプの刑事役でしたし、とにかく内容が面白く、ぜひ挑戦してみたいと思いました。
●香川さんとの共演は久しぶりですよね。
うれしかったです。ボクシング番組の生放送でご一緒させていただいたのが初めてでしたが、ドラマでは日曜劇場『日本沈没-希望のひと-』『集団左遷!!』でお世話になり、今回またこうして再会することが出来ました。あの男があまりにもハマりすぎていて、さすがだなと思いました。表情や間の取り方、ちょっと顔をピクッと上げる動きなど、あれはもう香川さんにしかできないですよね。
●監督が二名体制で良かった点は何でしたか?
関監督と平瀬監督はうまく役割分担されていて、「監督が二人いる」というよりは、現場がすごくフラットで、みんなが対等に意見を出し合える空気がありました。どっちが上・下という感じではなく、フェアなチームで一緒に作品を作っていく感覚でした。
役についても、すぐに具体的なイメージを共有してくださって、すごく入りやすい入口を用意してくださっていたので、とてもナチュラルに演じられたことに、とても感謝しています。
●共演者のみなさんはいかがでしたか?
竹原ピストルさんはすごく緊張されていたみたいなのですが、そんな風には見えないのに、いつも「緊張してるんですよ」っておっしゃってました。宮近海斗さんとは初めてでしたが、バディなので一緒にいることが多く、Travis Japanの活動など仕事の話をしてくれました。わたしも人見知りなほうなので、終盤のほうで徐々にお話できるようになっていきました。
物語は重めの内容ですが、現場は和やかでした。シーン数がそんなに多くない分、限られた時間の中で集中して撮影に臨みました。
●事件にのめり込む刑事役でしたが、演じてみていかがでしたか?
私自身も刑事を演じながら事件の疑問について考えていて、途中で自分でも分からなくなってしまうことがありました(笑)。
●「連続ドラマW 災」を待っているみなさんに一言お願いいたします。
この作品は、観てくださる方それぞれの受け取り方で大きく印象が変わるような、本当に自由な作品だと思います。
私も演じていてすごく楽しかったですし、きっといろんな方がいろんな感想を持たれると思うので、観た後に周りの方と語り合ってほしいなと思います。
撮影=塚本桃
<番組情報>WOWOW「連続ドラマW 災」4/6(日)午後10:00 放送・配信スタート(全6話)
■ストーリー
主演・香川照之世界が注目する監督集団が仕掛ける、異色のサイコ・サスペンスで狂気の6役怪演!
現代を生きる罪なき6人の主人公たちの人生を描く群像劇。しかし、気が付くと、それぞれの物語にはあるひとりの“男”(香川照之)が紛れ込んでいる。そして、それぞれの人生には無慈悲にも“災い”が訪れる……。
“男”は何者なのか。“災い”とは何なのか。いつ、誰に“災い”が降りかかるのか。多くの謎が鑑賞者の心理を揺さぶり、“男”の存在がこれまでにない恐怖をもたらす。
(執筆者: ときたたかし)