星野リゾート、横浜市旧市庁舎を活用したホテル「OMO7横浜」2026年春開業へ - デザインイメージを一部公開

2025年4月22日(火)13時5分 マイナビニュース


星野リゾートはこのほど、2026年春に開業する「OMO7横浜 by 星野リゾート」(神奈川県横浜市)のデザインイメージを初公開した。
○横浜市旧市庁舎を活用し「レガシーホテル」へ
同ホテルは「BASEGATE横浜関内(横浜市旧市庁舎街区活用事業)」と呼ばれる、JR関内駅前の横浜市旧市庁舎跡地を活用した開発プロジェクトの一部として展開される。
三井不動産を代表とする8社が進める同プロジェクトは、「新旧融合」を特色とし、旧市庁舎行政棟を保存、活用することで横浜の文化を継承し、格式ある景観を形成するとともに、次世代の横浜を象徴するエンターテインメント&イノベーションの拠点をつくることを目指している。
日本の近代建築を代表する建築家である村野藤吾氏が設計した横浜市旧市庁舎は、1959(昭和34)年に竣工し、60年以上にわたり市政を支えてきた歴史を持つ。2020年12月に実施された最後の見学会では、多くの市民が集まり、閉庁を惜しむ姿が見られた。
市民に親しまれた旧市庁舎の景観を継承するため、行政棟を現位置に残し、観光の賑わいを生み出すホテルとして活用する「レガシーホテル」というテーマを選択。建物の意匠で残せるものは残し、老朽化等で取り壊さざるをえない部分に関してもコピーではなく、新たなホテルとしてふさわしい意匠に生まれ変わるような再解釈を行う。横浜の発展の歴史を象徴する記憶と風景を継承していくホテルになることを目指す。
○旧市庁舎の意匠をそのまま受け継ぐ事例
旧市庁舎内には村野氏と繋がりのあった彫刻家・辻晋堂氏の泰山タイルアート(タイトル「海・波・ 船」)が施されているが、、改装後はカフェの壁面としてそのまま使用する。また、村野氏は「手すりの名手」と評される程、階段の手すりのデザインにおいて豊かな表現をしていたと言われている。旧市庁舎内の市民広間で使用されていた大階段をホテルの吹き抜けに移設再現し、滑らかな曲線を含む手すりの一部も再活用する。
○横浜市旧市庁舎の意匠を再解釈する事例
多くの人々の目にも触れる1階ロビーには、旧議会棟議場にあった円形照明の要素を取り入れた特殊照明を設置する。照明の光の漏れ方や素材は新たにデザインし直すことで、ホテルのエントランスに相応しい高揚感のある雰囲気を生み出す。また、ホテルの客室やパブリックエリアの色味は旧市庁舎内で使用されていたタイルや家具、絨毯などの色合いを参考にデザインする。
※OMO7横浜のパースは2025年3月時点でのイメージであり、今後デザインが変更する場合もある。
○建築や横浜の歴史にまつわる展示スペース
建築に関する展示も予定している。宿泊しながら、その建物が親しまれてきた当時の様子や横浜が発展してきた軌跡をたどることができる。
○歴史と新しさが交差する「横浜」を再発見できるホテル
1859年に開港して以来、横浜では海外と日本の文化が出会い、発展してきた。現在でも、横浜中華街や、明治から大正にかけて建てられた洋風の建物があり、異国情緒を感じることができる。また、戦後から続くディープな繁華街と、近代的な観光スポットの両方を体験できるのも魅力。野毛・伊勢佐木町周辺には、古くから愛されるレストランやバーが並び、今も昔も地元の人々「ハマっ子」が集う。一方、近年整備された海沿いの「ベイエリア」や横浜スタジアムは、多くの人々が訪れる王道の観光スポットとなっている。同ホテルはこれら両エリアの中間に位置しており、横浜の多様な魅力を体感することができる。
まだ、同ホテルでは、横浜での滞在をより深く楽しむためのサービス「Go-KINJO(ごーきんじょ)」を展開し、街を知り尽くした「ご近所ガイド OMOレンジャー」、ガイドブックには載っていない街のディープな魅力を集めた「ご近所マップ」を用意。館内のパブリックスペース「OMOベース」では、街歩きの前におすすめスポットを調べたり、散策の合間にひと休みしたり、街歩きを楽しくする仕掛け満載の遊び心あふれた空間を提供する。
○「OMO7」について
OMOブランドではOMOの後ろに続く数字・アイコンはサービスの幅を示している。OMO7横浜は「OMO7」。カフェ・レストランなどを備えた都市のランドマークとなるフルサービスホテルを予定している。

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