絵画のように美しいエビ水槽に高級水草を植え、1年ガチ放置したら…… そうはならんやろな結果に反響

2025年4月22日(火)19時35分 ねとらぼ

絵画のように美しいエビ水槽に高級水草を植え、1年ガチ放置したら……

 立ち上げてから一度も水替えをせず、1年間放置した水草水槽のビフォーアフターがYouTubeに投稿されました。その驚きの結果に注目が集まっています。
 投稿したのは、水草レイアウトやアクアリウムに関する動画を公開しているYouTubeチャンネル「アクアリウム KAPURA AQUA」のカプラさん。以前は、毛糸のような植物育成用繊維を利用し、高級水草を育てる様子が話題となりました。
 今回は、1年間放置して維持・管理した陰性水草(生育に強い光を必要としない水草のこと)水槽を見せつつ、その立ち上げや管理について説明してくれるようです。
 今回の主役である60センチ陰性水草水槽は、2024年の3月に立ち上げたとのこと。作ってから1年の間、水替えをせず、ほぼ放置した状態で管理を続けてきたのだといいます。
 立ち上げ直後と1年後の水槽を比べてみると……陰性水草が増えていること、ライトスタンドに巻き付けてあるヤマサキカズラも成長していることがわかります。
 カプラさんは陰性水草水槽に対していい思い出がなく、いつも気付けばアヌビアスナナが溶けていたり、ブセファランドラがコケだらけになっていたりしたのだとか。
 今回はそのときの反省を生かし、床底材や生体の量、エサの種類、水の循環、光の強さを考え直したそうです。そのおかげで現在は水槽にコケが生えることもなく、足し水だけで陰性水草を維持しながら「成長が見える水槽」を作ることができたのだとか。
 まずは立ち上げの様子を見せてもらいましょう。立ち上げ時の映像を見ると、横60センチ×縦36センチ×奥行30センチの一般的な水槽に、カプラさんが「今回の長期維持の立役者」だと考えている底床が3段で構成されています。
 一番下には溶岩砂利Mサイズ、その上に2センチほどのリベラソイル、一番上にはサプリソイルスーパーパウダーを使用。水をキレイにしつつ、栄養素も入れているイメージで、合計4センチくらいの厚みにしたそうです。
 全体のレイアウトは流木で作り、石には水質を変化させない風山石や溶岩石を使用。水草は流木や石にモビロンバンドを使って巻きつけ、水の流れが水槽全体に行き渡るようにレイアウトを組んだのだとか。
 フィルターは水槽より大きめの90〜120センチ水槽用のものを使い、ろ材を詰め込んで流量を落としているとのこと。水の流れが滞りそうな場所には、エアポンプを使って24時間エアレーションをして、大きな泡を発生させているそうです。
 水草の光合成を促すCO2(二酸化炭素)は、2秒1滴くらいの量を7時間くらい添加。ライトが点灯する1時間前に添加をはじめ、消灯1時間前に止めているのだとか。
 ライトは水槽のサイズに対して小さい30センチ水槽用のものを使い、9時間点灯しているとのこと。水面から照射面の距離は20センチほどに設定、アヌビアスナナが葉焼けを起こしたり、コケが生えたりしないように光は弱めにしているそうです。
 ここで一番目立つ植物、ヤマサキカズラに注目してみることに。放っておいたら根が水槽を全部飲み込んでしまうほどの成長を見せたヤマサキカズラは、水の浄化作用としては十分すぎるほどのパワーを持っているそうです。
 生体としてはヤマトヌマエビが3〜4匹、ビーシュリンプが数匹入っているとのこと。エサをあげるときだけ顔を出すというエビには、週に1〜2回程度水を汚さない植物性のエサを与えているそうです。
 また、水質維持の補助として、立ち上げ時からオゾン発生器を使用。コケの発生や病原菌に効果があり、よいバクテリアを残しながらゆっくりと効いていくのだそうです。ただしすでに生えているコケについては、枯らすことはできないのだとか。
 現在こちらの水槽は液肥や追肥をせず、足し水だけで管理しているとのこと。3日に1回ほど、水道水を直接シャワーで入れているそうです。水温は年間を通してエアコンで管理していて、室温は22〜26度、水温は21〜25度くらいで推移しているのだとか。
 この1年の間の管理としては、ガラス面のコケ掃除を3〜4回ほど、底床の掃除を半年前に1回軽くした程度とのこと。試しに1週間だけカリウムを添加したり、総合栄養液肥を添加したりしたものの、あっという間にコケが増えたのでやめたそうです。
 成長効率を求めて液肥を添加したり、光量を高めに管理したりして、陰性水草を増やすことも1つの楽しみ方だと語るカプラさん。しかし、できるだけ楽をしつつ、水景が変わらない状態を長期間維持し、絵画のように水槽をインテリアとして楽しむこともまた、1つの楽しみ方だと考えているそうです。
 最後は1年かけて育った陰性水草を株分けし、他の水槽のレイアウトにも使えるようにしていきます。陰性水草の中でもブセファランドラは色のバリエーションが多く、知れば知るほど沼にはまっていく水草なのだとか。しかし安いものでも1株1000〜2000円、高いものでは5万円することもあるという、高級な水草でもあるそうです。
 ブセファランドラをトリミングするときは葉を2〜3枚残し、芋と根を残しておくといいとのこと。成長は遅いものの、根から栄養を吸収すると一気に成長するのだとか。
 その後は水面から飛び出してしまったアヌビアスナナ・コインリーフも株分けを実施。最後には株分けを行い採取したアヌビアスナナ・コインリーフ、アヌビアスナナ・ランケオラータ、アヌビアスナナ・バリエガータ、ブセファランドラ・クダガン、種類がわからないブセファランドラを見せてくれたのでした。
 動画には、「素晴らしい植物、素晴らしい水槽……」「いつも楽しい動画配信ありがとうございます」「陰性水草の深い緑にボララス・ブリジッタエの赤が映えそうですね」といったコメントが寄せられています。
 カプラさんはYouTubeチャンネル「アクアリウム KAPURA AQUA」のほか、X(旧Twitter/@Kapura48)やInstagramでも情報を発信中です。
画像提供:YouTubeチャンネル「アクアリウム KAPURA AQUA」

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