実は「チルド室に入れない方がいい」ものって? チルド室がおすすめの野菜も!【家事のプロが解説】

2025年4月23日(水)21時50分 All About

冷蔵庫についている「チルド室」。その使い方によっては、食材がよりおいしくなることも、逆においしくなくなることもあります。今回は、そもそもチルド室とはなにか、チルド室に入れるべきもの/入れない方がいいものをご紹介します。

一般的な家庭用冷蔵庫には、冷蔵室の下の方に「チルド室」と呼ばれるエリアがあります。このチルド室を正しく使えているでしょうか?
チルド室を上手に利用することで、食材をおいしい状態で長く保存することができます。今回はチルド室とはなにか、チルド室に入れるべきもの/入れない方がいいものをご紹介します。

そもそも「チルド室」とは

冷蔵庫のチルド室とは、冷蔵庫の中で0度前後に保たれているエリアになります。水や一部の食材が凍り始める温度ということですね。
冷蔵庫全体で見ると、適正温度は以下の通りです。
・冷蔵室:約2〜6度
・野菜室:約3〜8度
・チルド室:約0度
・冷凍室:約マイナス20〜マイナス18度
冷蔵庫の大きさによって多少の違いはありますが、冷蔵室や冷凍室、野菜室よりも小さな収納棚になっていることが多いのがチルド室です。

チルド室に入れるべきもの

約0度で保存するチルド室なので、その温度帯に合う食材を入れる必要があります。

生肉(鶏肉、牛肉、豚肉など)

チルド室は低温により細菌の増殖を抑えるため、肉の鮮度を保つのに適しています。0度で保存することで腐敗を遅らせ、風味や食感も保たれますよ。

魚介類(魚、貝、エビなど)

魚介類も傷みやすいので、低温での保存が重要になってきます。0度で保存することで鮮度が保たれ、臭みの発生や傷みを抑えられるのです。

加工食品(練り物、ハム、ソーセージなど)

はんぺんなどの練り物や、ハムやソーセージなどの加工食品も魚や肉からできているので、チルド室での保存がおすすめです。

発酵食品(みそ、納豆、キムチなど)

みそや納豆、キムチなどの発酵食品は、0度で保存することで発酵が進むのを抑えられ、おいしい状態で長く保存できます。

乳製品(チーズやヨーグルトなど)

乳酸菌を多く含むチーズやヨーグルトなどの乳製品も、発酵がほとんど進まない0度で保存することでおいしい状態を保つことができます。

一部の野菜

「野菜は野菜室へ」と思いがちですが、野菜室では温度が高すぎるという野菜もあります。もやしやブロッコリーは0度前後での保存が最適なので、チルド室で保存しましょう。また、ほうれん草やレタスなどの野菜も、実は野菜室よりもチルド室の方が鮮度を保つことができると言われています。

チルド室に入れない方がいいもの

チルド室に入れない方がいいものは、ずばり水分の多い食材です。豆腐やこんにゃく、マーガリンなどは水分が多く、チルド室の温度で凍ってしまうので、チルド室での保存は向いていません。
今回ご紹介したように、チルド室での保存に向いている食材は実は多いものです。基本的にチルド室は小さめに作られていますが、筆者としてはもう少し大きくてもいいのではないかと思っています。
(文:矢野 きくの(節約・家事・100円ショップガイド))

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