米ミネルバ大、25年秋東京へ拠点…世界巡る教育8都市目
2024年4月24日(水)10時15分 リセマム
日本財団は2024年4月22日、米ミネルバ大学とミネルバジャパンの3者間で、日本におけるミネルバ大学の拠点設置に関する包括連携協定を締結した。プログラムは、日本財団が支援する。
ミネルバ大学は、2014年9月に開校した創立10年目の4年制総合大学。設立にはハーバード大学をはじめとするアイビー・リーグの学長、学部長らが参画し、2022年には、国連関係機関により「世界でもっとも革新的な大学」として選出。世界約100か国からの留学生が8割以上を占め、2024年4月現在、日本国籍を有する学生は26名在籍している。
ミネルバ大学の授業は、オンラインを利用するため世界中から受講ができる一方で、学生たちは在学中の4年間で世界7か国の主要都市を巡り、現地の企業・NPO・行政・研究機関などと協働したプロジェクト学習・インターンに携わる。こうした既存の大学では得られない経験を在学中に積むことで、未知の分野でも活躍できる実践的な人材を育成する。
現在は、サンフランシスコに1年間滞在後、半年ごとにベルリン、ブエノスアイレス、ハイデラバード、ロンドン、ソウル、台北など7都市で滞在。新拠点となる東京での約1年という長期滞在は、サンフランシスコ以外では初の試みとなる。
日本拠点プログラムの開始は2025年秋の予定で、約150人の学生が来日予定。日本財団は、すでに2.5億円の支援を決定しており、今後10年間の支援を継続予定。笹川奨学金を活用した日本学生の入学支援、大学と日本の大学・地域・企業との連携や、インターンの紹介などを担い、新しい教育モデルの構築を図る。