超濃厚&激ウマで悶絶!入手困難な無人販売機の「玉子サンド」を買いに行ってきた

2022年4月24日(日)10時51分 食楽web


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 TV番組「ナニコレ珍百景」や「坂上&指原のつぶれない店」など、誰もが知っている情報番組で紹介されて話題沸騰! 毎日600食以上を売り上げる「玉子サンド」があるのをご存知でしょうか?

 購入できるのは神奈川県厚木市の郊外にある、のどかな田園地帯に設置された無人販売所。365日休みなし、24時間体制で製造販売していても、売り切れで買えないこともしばしばなんだとか。なぜそんなに人気なの? そんなに美味しいの? と無性に気になってしまった筆者、早速噂の現場へ出かけてきました。

道案内も無人販売所も真っ黄色!


国道412号沿いの目立つ道案内通り、右折して道なりに進む

 目指す現場は『ヤマモトヤ』、またの名を『玉子サンド研究所』。1975年に惣菜やサンドイッチの小売業として創業。卸販売業をメインにしていたところ、地元のお客さんから「玉子サンドを売ってほしい」と頼まれたことがきっかけで、2019年12月から無人販売を始めたのだとか。

 商品の補充時間は6時・9時・11時・13時・15時半・17時半の6回で、朝一の時間帯がもっとも品数が充実しているそう。せっかく行くなら玉子サンドだけじゃなく、他のサンドイッチも食べてみたい筆者。ここは確実にゲットすべく、6時過ぎの到着を目指して車で出発しました。ちなみに本厚木駅から路線バスで行くこともできますよ。


以前は冷蔵庫の設置スペースは3台だったが、あまりの人気で5台まで設置可能に拡張

 6時20分、無事に到着しました。この時点で先客は一組。平日の早朝でさすがに行列はなかったものの、数分置きにとぎれることなく車がやってきて、買い物をして行きます。

 雨よけのトタンで囲われた冷蔵庫が4台並んでいます。敷地内には10数台は止められそうな駐車場があり、混雑時は警備員さんもいるのだとか。荷物置きなどあらゆるものが真っ黄色に塗られているのは、玉子サンドの卵をイメージしているのかもしれません。


冷蔵庫の上にはパンの耳。補充時間を書いた紙も貼られている

 ちなみに無人販売所の後ろには『玉子サンド研究所』があり、その奥にある平屋の製造工場で約30人の従業員さんが24時間体制でサンドイッチ製造を行っているそう。飲み物の自販機や椅子もいくつかあるので、買ったサンドイッチをその場で食べることもできそうです。

 いざ冷蔵庫へ。お目当ての「玉子サンド」は一番手前の冷蔵庫の最上段にありました。時間が早いのでまだ十分あって、ホッ。


手前から2番目の冷蔵庫には「ダブルとんかつサンド」がぎっしり

 全ての冷蔵庫をのぞいたところ、「ポテトサラダサンド」や「ハムカツサンド」の惣菜系、野菜だけどスイーツっぽい「エビスかぼちゃサンド」や「さつま芋サンド」など、他ではあまりお目にかかれない品もありました。

 ここでうれしいのは、その価格。パーティー用のサンドイッチを除き、無人販売所では400円、500円近くする商品が、全品一律300円で買うことができるのです。


サンドイッチを選んだら薬箱のような料金箱にお金を投入

 お代は、それぞれの冷蔵庫の前に置かれた黄色い料金箱に入れて支払います。当然ながらおつりの用意はなく、両替機などもありません。

 あらかじめ100円玉を多めに用意して行くのがベターですが、設置されていた自販機の飲み物がほとんど100円だったので、飲み物を買って1000円札をくずすという手もアリです。


国道412号のどちらから来ても目的地がわかるようになっている [食楽web]

 こちらは帰路、目にした看板です。詩かなと思いつつ読んでみると短歌! そういえば玉子サンドのシールにあった「恋人は玉子サンドと言っておく」は、俳句だったんですね。社長の山本幸子さんは、詩歌がお好きなのかもしれません。

いざ実食! 玉子の味が濃くて美味しい「あふれ出す玉子サンド」


300円(無人販売所以外では378円)

 こちらが人気No.1の「あふれ出す玉子サンド」です。ご覧の通り、とにかく玉子の具がたっぷり!

 47年にわたる研究の賜物なのでしょうか、黄身と白身の刻み加減が絶妙で、黄身の色が濃い部分も混ざっていて、家庭で手作りしたような素朴で温かみのあるルックス。玉子の香りだけでも既に美味しそう。


贅沢なほど玉子がたっぷり! パンは日糧製パンのもの

 一口食べてみると、ウマッ! 日ごろ食べ慣れているコンビニの玉子サンドに比べてマヨも塩も控えめで、玉子そのものの味がしっかり。パンも予想をはるかに超えてふわふわ、しっとりしています。

 コクがあってねっとりとした黄身と、粗く刻まれた白身の異なる食感が絶妙なハーモニー。とにかく玉子がたっぷりで、玉子サンドというより卵そのものを食べているかのようでした。これは遠方から買いに来るほど人気になるのがわかります。

ガッツリ、さっくり!「ダブルとんかつサンド」


300円(無人販売所以外では486円)

 熱量681Kcal、ガッツリ系が好きな人にもおすすめの「ダブルとんかつサンド」も味わってみました。裏のラベルによるとロースハムが使われているようですが、実際に食べてみるとハムというよりちゃんとお肉感がありました。衣はサクサク、中濃とウスターをブレンドしたソースも程よい味でなかなか満足感がありました。

素朴でやさしい味わいの「フルーツBOX」


300円(無人販売所以外では430円)

 事前に情報をチェックしていて「美味しかった」という声が多く、あったらぜひ買おうと決めていたのがこちらのフルーツサンド。果物はキウイ、みかんとパインのシロップ漬け。クリームはカスタードとホイップクリームのダブル使いで、見た目も可愛らしいです。

 今流行りのフルーツサンドとはまた違う、素朴でどこか懐かしい味わい。もちろんパンもふわふわで、これが300円なんてうれしすぎます。

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 玉子サンドのほかにどんなサンドイッチがあるかは、行ってみてのお楽しみ。曜日や時間で混雑具合が変わってきそうですが、補充のタイミングに合わせて相模湖方面への行楽ついでに寄ってみてはいかがでしょうか。

 ちなみに値段は300円ではなく正規の金額になりますが、国道246号沿いの「MEGAドンキ・ホーテ厚木店」でも『ヤマモトヤ』のサンドイッチが販売されています。こちらはテレビではあまり紹介されていないようなので、意外と穴場かもしれません。

(撮影・文◎池田実香)

●SHOP DATA

株式会社ヤマモトヤ山本幸子(玉子サンド研究所)

住:神奈川県厚木市上荻野1270-2
営:24時間
休:なし

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