Q. 人よりもかなり早食いです。直した方がいいのでしょうか?

2025年4月25日(金)20時45分 All About

【管理栄養士が解説】食べるスピードは個人差が大きいものですが、健康の面から考えると「早食い」はデメリットの方が多いです。なぜ体に悪いのか、分かりやすく解説します。

Q. 人よりもかなり早食いです。直した方がいいのでしょうか?

Q. 「昔から、食べるのが早い方です。職場でランチに行っても、いつも人よりもずっと早くに食べ終わってしまいます。早食いは体に悪いと聞いたことがあるのですが、なるべくゆっくり食べるように改善した方がいいのでしょうか?」

A. 早食いは確実に太ります。体にいいのは「ゆっくり食べ」です

忙しい人は、「食べるのは早いほどいい」と考えがちですが、健康面から考えると早食いはメリットよりもデメリットの方が勝ります。
まず、「食べるのが早い人は太りやすい」という研究報告は、よく知られています。類似するものとして、「自分で太っていると思っている女性は、食べるのが早いと思っている」という報告や、「食べるのが早い人は太っている人が多い」という結果を示した報告もあります。
早食いは、どうしてもかむ回数が少なくなってしまうからでしょう。満腹感を覚える前に過剰に食べてしまう原因になりますし、消化器官にも負担がかかります。結果として、体重増加しやすく、肥満につながる可能性が高まってしまうのです。
言うまでもなく、肥満はさまざまな生活習慣病の原因です。将来的に、命に関わる病気のリスクの要因になるとも言えます。
健康を維持するためには、食事の際にしっかりとかみ、時間をかけて食べることが重要です。忙しい日常の中でも、食事の時間を大切にし、ゆっくりと食べる習慣を身につけることで、太りにくく、健康な体を作ることができます。

平井 千里プロフィール

メタボ研究を行いエビデンスに則ったダイエットを教える管理栄養士。小田原短期大学 食物栄養学科 准教授。女子栄養大学大学院(博士課程)修了。前職の病院での栄養科責任者、栄養相談業務の経験を活かし、現在は教壇に立つ傍ら、実践に即した栄養の基礎を発信している。
(文:平井 千里(管理栄養士))

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