牛の着ぐるみ姿で「モ~1杯!」 体張りすぎ?農水省YouTubeが話題...担当者の狙いを聞いた
2020年4月25日(土)20時0分 Jタウンネット
農林水産省の職員が体を張って牛乳の消費をお願いする動画が話題になっている。なんと、牛の着ぐるみ姿で出演しているのだ。
その様子がこちら。
動画では、かわいらしい牛の着ぐるみを着た職員が、「いつものお買物で牛乳やヨーグルトを普段より1本多く買ってもらえるとうれしいです」。そして、
「毎日牛乳をモ〜1杯。育ちざかりは、モ〜1パック。ぜひ、みなさんのご協力をお願いします」
などと呼びかける。「モ〜」の部分は牛の鳴き声を真似しているようだ。かなり頑張ってる...。
動画の終わりでは、職員が静かに牛乳を飲み干すシーンも。机に置かれた大きなチーズや牛のぬいぐるみもあわせて、何とも情報量の多い動画となっている。この動画に対し、ツイッターでは
「なかなか愛嬌がある」
「こんなことされたら協力したくなる」
といったコメントが寄せられている。
確かに親しみやすさはあるが、なぜ牛の着ぐるみなのか。このためにわざわざ用意したのだろうか...?
Jタウンネットは22日、動画を制作した農林水産省牛乳乳製品課に話を聞いた。
「より皆さんに注目してもらえたら...」
この動画は、緊急事態宣言の対象地域拡大を受けて、農林水産省が2020年4月21日にスタートした「日本の牛乳を救う『プラスワンプロジェクト』」の一環で制作されたもの。
牛乳乳製品課の担当者に、なぜ牛の着ぐるみを着ているのかを聞くと、
「以前から牛乳乳製品課のイベントで使っていた着ぐるみが倉庫にあったので、着てみました。より皆さんに注目してもらえるのではないかとの思いです」
と話す。少しでも多くの人にメッセージを伝えたいという思いから、牛の着ぐるみを使ったようだ。
ちなみに牛乳乳製品課では、普段から牛乳の消費拡大イベントなどで牛の着ぐるみを使う機会があるそう。この着ぐるみは元々の備品というわけだ。
ツイッターで動画が話題となっているについては
「知っています。話題にして頂き、大変ありがたい限りです」
とコメントしている。
担当者によれば、牛乳の生産ピークは5〜6月。今は乳業メーカー各社がバターや脱脂粉乳に加工し何とか乗り切れているが、緊急事態宣言に伴う消費の落ち込みから、今後は生乳を廃棄しなければいけない可能性もあるそうだ。
担当者は
「無理に買うというわけではなく、1日コップ1杯、1か月にパック1本でも牛乳の消費にご協力頂けると幸いです」
と話した。