【第93回アカデミー賞】監督賞は『ノマドランド』のクロエ・ジャオ 女性の受賞は11年ぶり史上2人目

2021年4月26日(月)9時59分 シネマカフェ

『ノマドランド』クロエ・ジャオ監督 AMPAS/ABC via Getty Images

写真を拡大

第93回アカデミー賞授賞式が4月26日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターとユニオン駅の2つの会場で開催され、『ノマドランド』のクロエ・ジャオが監督賞を受賞した。同賞に女性監督が輝くのは、『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー(第82回)以来11年ぶり2人目の快挙となる。アジア人女性としての監督賞受賞は史上初。

1982年、中国・北京生まれのジャオ監督はニューヨーク大学で映画制作を学び、脚本、監督、プロデューサーを務めた長編デビュー作『Songs My Brothers Taught Me』(原題/2015)が高く評価され、続く長編2 作目『ザ・ライダー』(2017)は、カンヌ国際映画祭監督週間でプレミア上映されたほか、映画賞43ノミネート24受賞という栄誉に輝いた。

本作『ノマドランド』では実在のノマドたちの生活に分け入りながら、ドキュメンタリーとフィクションの境界線を超越する、斬新な映画作りで世界中に旋風を巻き起こし、
ゴールデングローブ賞監督賞、英国アカデミー賞監督賞、米監督組合賞などに輝いていた。マーベル・スタジオが贈る『アベンジャーズ』シリーズに続く最新ヒーロー超大作『エターナルズ(原題)』にも大抜擢されている。

受賞コメント
ありがとうございます。一緒に候補になったノミニーにも感謝します。そして『ノマドランド』のチームの皆さん、一生に一度の経験をさせてもらい感謝しています。

最近、よく考えるんです…。困難なとき、私たちはどう前進すべきなのか。(中国で育った子ども時代、父親と楽しんだ言葉遊びを振り返りながら)人間は生まれつき、良い人たちだと心から信じています。ときにはそうは思えない瞬間もありますが、私はいつでも人間の“善”を信じています。勇気ある人々、人間の善を認めようとする人々にこの賞を捧げたいです。

シネマカフェ

「監督」をもっと詳しく

「監督」のニュース

「監督」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ