【限定発売】『昭和29年の復刻版6Pチーズ』が色々と衝撃的すぎたので72歳の母に当時の話を聞いてみた結果 → よけい衝撃的なことになった
2025年4月26日(土)13時0分 ロケットニュース24
ウチの母が今年で72歳なので、6Pチーズは母の1コ下ということになる。私が物心ついたころ、すでに我が家の冷蔵庫には6Pチーズが常備されていた。きっと母も6Pチーズを食べて育ったに違いない。母が幼少期に食べてた6Pチーズ……食べたい! 絶対買う!
にしても税込754円とは、結構いいお値段だなおい。
・「厚み」の一点突破
販売店やタイミングによるが、通常版の6Pチーズはだいたい200円台後半で売られているケースがほとんどだ。つまり復刻版は通常版の約2.5倍の値段ということになる。
こうなると「復刻版って、通常版と一体何が違うの?」という疑問以外の感情が何も出てこない状態に陥るワケなのだが、結論からいうと復刻版と通常版とでは “厚み” が異なるらしい。へぇ、昔の6Pチーズって今より厚かったのかァ! なお直径は変わらない模様。
一体どれほど厚みに差があるというのだろう? この角度ではまだよく分からない。
カメラを水平にまで傾けたところで、ようやく厚みの違いを目視することができた。ただ少なくとも2.5倍もの差が無いことは明らかであるが。
採寸したところ、通常版の厚みが約1.1cmなのに対して、復刻版は約1.9cm(若干の個体差はあります)。復刻版は約1.73倍の厚み、ということになる。
・蘇る幼き記憶
また重量は通常版が1箱102グラム、復刻版が170グラム。「これはちょっと、さすがに高すぎん……?」などと、6Pチーズファンにあるまじき悪態を心の中でついてしまった私がいたのは事実だ。
が、しかし!
実際にアルミの包装を開いてみると、その圧巻の厚みに思わず「ヒャッ」と声が出た自分もいた。これは……厚い。ホテルの最上階のバーのチーズ盛り合わせの厚みである。
そして復刻版をひとかじりした瞬間……あまりの重厚感に、私は一瞬でも「さすがに高すぎん……?」と思った己を恥じた。と同時に「自分が幼いころ食べていた6Pチーズも、今のヤツよりは厚かった気がする」という、確信めいた記憶が鮮明に蘇ってきた。
調べたところ、雪印6Pチーズは71年に及ぶ歴史の中で、少しずつ薄くなって今に至るらしい。現行版の6Pチーズももちろん6Pチーズには違いないが、復刻版を食べた後だと物足りないったらありゃしねぇ。
せっかくなので、以前の記事でご紹介した私のオリジナルレシピ『6Pチーズサンド』を贅沢にも復刻版で作成してみよう。
かなり危ういバランスではあるが……
これ、ものごっつウマい!!!! 「通常版を2枚重ねればいいのでは?」などといった貧乏っちい考えは捨て、6Pチーズファンなら試してみるべし!
・蘇るか? 昭和の記憶
さて。冒頭でお伝えしたとおり、ウチの母は6Pチーズと1コ違いの女。厚かった時代の6Pチーズを覚えている可能性があるので、電話で問い合わせてみることにした。
──お母さんが子供のころ、6Pチーズって今よりだいぶ厚かったこと覚えてる?
母「え? 知らないわよ。だって私、別にチーズなんて好きじゃないんだもん」
──え!? じゃあ昔、ウチの冷蔵庫に6Pチーズが常備されてたのは?
母「そりゃ、アンタが好きだったからでしょ」
──でも、親が与えなければ、子供が6Pチーズを好きになるワケなくないか?
母「そうそう、お父さんも6Pチーズが好きなのよ。お父さんは子供のころから6Pチーズを食べてたみたいね」
──じゃあ、お父さんに聞いてみてもらえる?
母「ちょっと待ってね……(お父さぁ〜ん! 昔の6Pチーズって今より厚かったんだって! 覚えてる〜?)」
電話の奥にいる父「全く覚えとらん」
とのことであった。長い年月をかけ、6Pチーズ好きですら気づかないほどゆっくりと薄くなっていった6Pチーズ。少し値は張るが、昔を知る人も知らない人も、昭和29年に思いを馳せながら一度復刻版を味わってみてほしい。数量限定なのでお早めに〜!
参考リンク:雪印メグミルク
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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