【株主優待】で学校用品をゲット!千趣会、西松屋…体操服・ランドセル・制服。大きな節約につながる銘柄

2025年4月27日(日)11時0分 婦人公論.jp


優待を利用して割引購入したNIKE(ナイキ)の運動靴(筆者撮影)

子どもがいると、小学校や中学校で必要な体操服などの学童用品にかかる出費が多いと感じます。これも「株主優待」を利用することで節約でき、優待族の筆者も実践しています。ただ、過去には失敗したこともあります。ランドセルや制服などにも使える「株主優待」の魅力と、赤裸々な失敗談をお伝えします。※株価は4月15日終値

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体操服や靴下・三角巾など子ども用の学童用品を買える6銘柄


子どもが小学校や中学校で使う、体操服や三角巾などのいわゆる学童用品を買える「株主優待」はどういったものがあるのでしょうか。

一番に思いつきやすい銘柄は、西松屋チェーン(7545※)(株価2,095円、最低投資額20万9,500円)で、100株では年間2,000円〜2,500円の西松屋で使えるプリペイドカードがもらえます。権利日は8月20日、2月20日の年2回で、100株であれば、8月に1,000円(年間2,000円)、3年以上継続保有すれば2月に500円が加算され、年間2,500円分がもらえます。

西松屋は新生児用品で知られるお店ですが、調理実習で使う三角巾、給食に使うナフキンも買えました。意外性があるものとして野菜ジュースやふりかけなどの食品もあるため、学童用品でなくても「食費節約銘柄」として使うこともできます。

※証券コード…証券取引所に上場する企業に割り振られる識別コードです。従来は数字のみの4桁で構成されていましたが、2024年1月以降に新規上場した企業には、数字だけでなく英文字も入ったコードが設定されるようになっています。

そして、イオン(8267)(株価3,904円、最低投資額39万400円)も外せません。「株主優待」のイオンオーナーズカードで学童用品を買うとキャッシュバック、あるいはポイントバックできます。

100株だと半期100万円までのお買い物で3%分のキャッシュバックかポイントバックができ、権利月は8月と2月です。

筆者はイオンモールで小学校指定の体操服とうわばきを揃えました。

千趣会(8165)(株価257円、最低投資額2万5,700円)も、学童用品が買える「株主優待」です。

千趣会と聞くとわからない人もいるかもしれませんが、ネット通販の「ベルメゾン」を運営する会社で、100株ではベルメゾンで使える商品券が年間2,000円〜3,500円、300株では年間4,000円〜6,000円です。権利月は6月と12月の年に2回あり、12月に保有していると長期保有特典がつきます。

筆者はこの「株主優待」を利用して、学校に履いていく白い靴下をベルメゾンで購入しました。

ヒラキ(3059)(株価880円、最低投資額8万8,000円)でも学童用品を買えます。

「株主優待」は、100株で2,000円相当のお買い物券で、公式通販サイトはもちろん、店舗でも使うことができ、権利月は3月です。また、ヒラキはうわばきが税込418円、クルーソックスが税込308円と値段が安いことでも有名です。

チヨダ(8185)(株価1,094円、最低投資額10万9,400円)の「株主優待」は、シュープラザ、靴チヨダ、東京靴流通センターなどで使うことができ、100株で20%割引になる割引券が5枚もらえます。権利月は8月と2月の年2回あります。運動靴などが20%割引になると考えると節約効果抜群だと思う人もいらっしゃるでしょう。

そして、意外性のある銘柄では、バロックジャパンリミテッド(3548)(株価695円、最低投資額6万9,500円)もあります。

SLY(スライ)やAZUL BY MOUSSY(アズールバイマウジー)などのバロックジャパンリミテッドの店舗で使えるクーポン券2,000円分がもらえ、通販サイト「SHEL’TTER WEBSTORE(シェルターウェブストア)」では2枚、つまり4,000円分まで1度に使えます。権利月は8月と2月の年2回です。

通販サイトではNIKE(ナイキ)の運動靴があり、割引価格で購入できました。定価だとどうしても高いと思ってしまうので、お得に購入できてよかったです。

ランドセル・制服はデパートで


デパートの「株主優待」では、商品が10%割引になる「株主優待」カードを発行している場合が多く、ランドセルや制服などの高額商品を買うと、割引額が大きくなりお得を実感できます。

高島屋(高ははしごだか)(8233)(株価1,096.5円、最低投資額10万9,650円)の「株主優待」は、利用限度額の範囲内で対象商品の買い物につき10%割引になるカードで、権利月は8月と2月の年2回です。

そして、三越伊勢丹ホールディングス(3099)(株価1,755円、最低投資額17万5,500円)も高島屋同様に、利用限度額の範囲内で10%割引になる「株主優待」で、権利月は9月と3月の年2回です。

J.フロントリテイリング(3086)(株価1,762円、最低投資額17万6,200円)の「株主優待」カードは大丸や松坂屋で使うことができ、こちらも利用限度額の範囲内で10%割引が受けられます。権利月は8月と2月の年2回です。

ランドセルはデパート以外で買ったほうが安いと思う人もいらっしゃるかと思いますが、せっかくだからデパートで買いたいという人もいるはずです。また、制服は学校で注文するほかに、「このデパートで扱っている」と学校からの配布物で教えてもらえることもあります。

少し手間ですが、学校で採寸してからデパートに取りに行き、「株主優待」カードを使えば10%割引を適用できます。支払額が10万円なら10%は1万円にもなるので、なかなか大きい金額です。

ただ気になるのは利用限度額があることです。高島屋では、100株保有なら半期15万円までなので、ふだんから高島屋で化粧品などを買って「株主優待」カードの割引を受けていると、いざランドセルや制服を買いたい時に上限オーバーになる可能性もあります。

入学シーズンは他の物を買うのは控えて調整する、夏の制服と冬の制服の購入タイミングを分けるなどしてみてください。

また「デパート銘柄」はこれまで売上が堅調で株価も高くなっていましたが、決算で減益の企業もあり、今後、円高傾向で減益になるかもしれないことは頭に入れておくべきです。

デパートで「株主優待」を利用して買う時のコツ


ストイックかもしれませんが、デパートの「株主優待」を利用して10%割引で買ったうえ、さらに残額をお得な支払いにする裏ワザもあります。

それは、残額をデパートのクレジットカード支払いか「全国百貨店共通商品券」で払う方法です。

ただ、デパートのクレジットカードは年会費がかかるなどで保有していない人もいるため、より簡単な方法として、おつりが出る「全国百貨店共通商品券」で支払うのが筆者のおすすめです。

「全国百貨店共通商品券」は金券ショップで買うと額面よりも安く買えることがあり、少額ですが現金払いよりもお得になります。

また、高島屋では「株主優待」と「タカシマヤ友の会」の併用ができます(※いよてつは除く)。デパートの「友の会」は、例えば、1万円を毎月積み立てると、12ヵ月後(1年後)には13ヵ月分の13万円がカードに入金され、実質1ヵ月分のボーナスがもらえる制度で、これを使えばお得になります。

過去の失敗談もお話しします…


ただ、筆者は過去に学童用品を安く買おうと思って取得した「株主優待」で失敗も経験しています。

ある「株主優待」を使って子どものうわばきを20%割引で買おうとした時のことです。子どもは「その券は使わずにショッピングモールで買いたい」と主張しました。

なぜなら、その「株主優待」が使えるお店のうわばきは「入学時に紹介されていたサンプルとはデザインが微妙に違う」ためでした。

多少デザインが違うものでもよいと保護者は聞いていて、転校生などはデザインの違ううわばきを履いていることも確認していたのですが、それでも「新しく買うなら、みんなが履いているデザインを買いたい」と希望され、子どもの意見を尊重しました。

「株主優待」を使えばお得に買えたものの、学校に通うのは子ども自身ですから柔軟に対応しました。

〈「株主優待」とは?〉

ここで、「株主優待」について説明しておきます。私たちが株を買うと「株主」になれます。企業は株主に対し、割引券や優待券、お米やカタログギフトなどをプレゼントすることがあり、これが「株主優待」です。

〈「権利付最終日」とは?〉

権利付最終日とは、株主がその銘柄を保有することで、配当金や優待などの株主権利を得られる最終取引日のことです。

つまり、配当金や「株主優待」などを取得するためには、企業が決める「権利確定日」に、株主として株主名簿に記載されている必要があります。

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