東京タワーの「鯉のぼりの群れ」には1匹だけ〝違う魚〟が紛れているらしい あなたは見つけられるかな?
2024年4月27日(土)17時0分 Jタウンネット
4月も半ばを過ぎて、もうすぐ5月を迎える。こどもの日に向けて各地で鯉のぼりが飾られるのは、毎年この時期の風物詩だ。
東京タワーもそんな場所の1つ。
ここでは毎年、春になると1階の正面玄関前にカラフルな鯉のぼりたちが掲げられる。
その数なんと、東京タワーの高さ333メートルにちなんだ333匹! それだけの数の鯉のぼりが一斉に風に揺られてなびく光景は、まさに圧巻の一言だ。
しかし、ここに飾り付けられる鯉のぼりたちには、1匹だけ「鯉じゃない魚」が混ざっていることはご存じだろうか?
細長くて、銀色に光る青魚......サンマである!
鯉の群れにサンマが紛れ込んだワケ
このサンマ、一体何者? 2024年4月16日、Jタウンネット記者はTOKYO TOWER(本社:東京都港区)ライツ・広報課の田中幸乃さんを取材し、その正体を聞いた。
333匹の鯉のぼりと一緒に掲揚される"さんまのぼり"は全長6メートル。掲げられるようになったのは、2011年の東日本大震災がきっかけだったという。
「東京タワーでは以前、日本有数のサンマの水揚げ量で知られる岩手県大船渡市から運ばれた3333匹のサンマを無料配布する『さんままつり』というイベントを毎年行っていて、それを通じて同市とは友好関係にありました」(田中さん)
大船渡市は震災で被災。以降、東京タワーでは友好都市である同市の復興へのエールを送る意味を込めて、「さんまのぼり」を掲げるようになったという。
鯉のぼりたちに混ざる「さんまのぼり」を見つけた際には、共に復興へのエールを送ってみてはいかがだろうか。今年の掲揚期間は3月20日〜5月6日だ。