【大阪老舗スイーツ】1968年創業の純喫茶『濱田屋』の「窯出しシュークリム」が美味しい理由

2024年4月29日(月)10時50分 食楽web


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●大阪屈指のオフィス街・堺筋本町。パティシエがいる純喫茶として有名な『自家焙煎珈琲濱田屋』に行ってきた。

 オフィスビルが立ち並び、多くのビジネスマンが行きかう大阪・本町界隈。この街には、古くから愛されてきた名店が今も残されています。

 堺筋本町駅から徒歩3分の場所にある『自家焙煎珈琲濱田屋(以下、濱田屋)』は、1968年創業の純喫茶。自家焙煎したコーヒーや素材にこだわった料理、パティシエが丁寧に作り上げたスイーツを楽しめます。


水辺の景色を楽しめる

 木を基調としたレトロな雰囲気の店内は歴史を感じる家具や柱時計が置かれており、どこか懐かしい雰囲気。大きな窓からは大阪市内に現存する最古の堀川である東横堀川や緑が見渡せ、心休まる空間が広がっています。

売り切れ御免!パティシエが作る「窯出しシュークリム」


250円

 同店の看板メニューは、毎日お店で焼き上げる「窯出しシュークリム」。取材日も多くのお客さんが注文していて、これだけを買いに来る人もいました。店員さん曰く、平日でも早いときは14時頃に売り切れるそうなので、午後に訪れるなら電話で予約しておくのがおすすめです。


パティシエが作る自慢の味

 味はカスタードとコーヒーカスタードの2種類があり、今回は王道のカスタードを頼んでみることに。『濱田屋』のスイーツは材料にこだわっており、“幻のバター”と呼ばれる特選カルピスバターや、大山牧場から取り寄せた生クリームを使っているそうです。


カスタードクリームがたっぷり

 半分に割ってみると、濃い黄色のカスタードクリームがぎっしりと詰まっていました。こんがりと焼けたシュー生地は、さわっただけでサクサクしているのがわかります。クッキーのような軽い歯ざわりの生地と、もったり濃厚なカスタードクリームが最高の組み合わせです。

 シュー生地は水を一切使わず牛乳だけで練り上げ、カスタードクリームも一般的なものより牛乳多めで作っているのだとか。バニラビーンズが使われていない分、牛乳の旨みと香りが強く感じられ、250円で食べられるとは思えないレベルのスイーツでした。


480円

 お店自慢のシュークリームと合わせるのは、季節や気温、湿度、生豆の質を見極めながら自家焙煎にこだわったコーヒー。人気の「はまだやブレンドコーヒー」は、最高品質のコロンビアを数段階に煎り分け、アフリカ系の豆を加えて味に奥行きを出しているらしく、程よい苦みと豆の豊かな香りを堪能できます。苦味と酸味のバランスが取れたマイルドな味わいで、食事にもスイーツにも合います。

 大きなポットで出てくるため、たっぷりと2杯分楽しめました。店内でコーヒー豆の販売も行っているので、お土産にしてご家庭で味わうのもいいですね。

創業当時から変わらぬ味!「濱田屋謹製カツサンド」


950円

 ガッツリ食事をしたい人におすすめなのが、何十年も引き継がれるオリジナルカツソースを使った「濱田屋謹製カツサンド」。こんがりと焼き目がついた山食パンに肉厚の豚ロースカツとレタス、薄さにこだわった淡路島産のオニオンスライスが挟まっています。


肉厚なのにぺろっと食べられる [食楽web]

 一口食べると粒マスタードの風味がツーンと鼻に抜け、豚肉の旨み、脂の甘みがやってきます。特製のソースはフルーティーな酸味があり、塩味は控えめ。トーストされた食パンは、香ばしさとふわふわ感を両方楽しめます。ボリューム満点ですが、みずみずしいレタスとオニオンのおかげでさっぱりと食べられました。

調査結果

『自家焙煎珈琲濱田屋』は、珈琲豆はもちろん、料理やスイーツにも一切妥協せず、ひとつひとつ丁寧に手作りしている純喫茶でした。今回ご紹介した以外にも「ナポリタン」や「ドライカレー」といった喫茶店の定番メニューから、”食べたらコーヒーが欲しくなる”をテーマにしたパティシエ自慢のスイーツもたくさんあります。大阪を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。

(撮影・文◎安達春香)

●SHOP INFO

店名:自家焙煎珈琲濱田屋

住:大阪府大阪市中央区本町1丁目1-3 本町橋西ビル1F
TEL:06-6262-0688
営:8:30~18:00
休:日曜
https://www.instagram.com/hamadaya_cafe/?hl=ja

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