焼酎文化をリードし続ける「霧島酒造」が宮崎県都城市のふるさと納税返礼品に選ばれた理由とは?

2025年4月30日(水)8時0分 マイナビニュース


宮崎県の南西端に位置する都城市(みやこのじょうし)は、年平均気温16.8度、県内第2の人口を擁する主要都市。南九州の交通の要所でもあり、陸・海・空の条件が整ったアクセス良好なまちです。宮崎県と鹿児島県の県境にあり、かつては鹿児島藩領であったため、今でも薩摩の文化を色濃く残しています。
肉用牛、豚、鶏を合わせた畜産農業産出額が日本一を誇る同市は、和牛のオリンピックとも言われる全国和牛能力共進会で史上初の4大会連続内閣総理大臣賞(最高賞)を受賞した「宮崎牛」の産地でもあります。
また、“クロキリ”の愛称で親しまれている「黒霧島」を手掛ける「霧島酒造」をはじめ、市内には4つの焼酎蔵があります。霧島山麓で育つさつまいもや地下深くからくみ上げた清らかな水などを原料に造る焼酎は、全国の愛飲家に愛され、たくさんの人たちを魅了し続けています。
今回は、そんな都城市へふるさと納税返礼品を提供している事業者の一つ「霧島酒造」を紹介します。12年連続日本一の焼酎出荷額を誇る、まちを代表する蔵元とは一体どのような事業者なのでしょうか。
本稿では、事業者の詳細や想い、提供している返礼品などについて紹介します。
○都城市の返礼品提供事業者「霧島酒造」について
・事業者名:霧島酒造株式会社
・所在地:宮崎県都城市下川東4丁目28号1番
・創業年:1916年
・事業内容:酒類の製造および販売、レストラン事業
「霧島酒造」は、“焼酎で、世界をどこまでも美味しくする”をモットーに、「黒霧島」をはじめ、代表銘柄「霧島」をリニューアルした「白霧島」、原料に紫優(ムラサキマサリ)を使った「赤霧島」といったこだわりの焼酎を展開している事業者です。
「黒霧島」は、白麹を使った焼酎造りが主流になっていた時代に、“原点に回帰し、黒麹を使った格別に美味しい芋焼酎をつくろう”との想いから、1998年に誕生したお酒。現在も、品質を一定に保つ“味の番人”たちの厳しいチェック体制のもとで、変わらぬ味を守り続けています。
焼酎の仕込みに使われている地下水は、霧島連山に降った雨がシラス層や火山灰土壌を通りながら数十年の歳月をかけて自然とろ過され、地下深くに蓄えられた「霧島裂罅水(れっかすい)」。適度なミネラル分を含み、ピュアでまろやかな口当たりが特徴です。
その「霧島裂罅水」は、志比田(しびた)工場を含む直営施設「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」内で無料提供されています。本施設は、ショップやベーカリー、ミュージアムにグラウンドゴルフ場まで備えた施設で、毎日大勢の人々が訪れています。
また、観光スポットとしてだけではなく、地元の人々に愛される日常の憩いの場となっているのもこの施設の特長。特に年2回の一大イベント「霧島春まつり」「霧島秋まつり」では、宮崎を中心に九州・沖縄の“うまいもの”が大集合し、社員の皆さんが日頃の感謝を込めて迎えてくれるそうです。
「霧島ファクトリーガーデンは江夏順行(よりゆき)社長の“開かれた工場施設をつくりたい”という意向で誕生しました。弊社は宮崎のシェアが約7割という時代が長く、地元のみなさんに支えていただきました。その感謝の気持ちを施設やイベントを通して伝えられたらと考えています」と担当者は語ります。
○SDGs活動に取り組み、生産農家とともに歩む事業者
「霧島酒造」では、リサイクル資源の100%活用を目指し、焼酎粕や芋くずを使ったバイオガスの生成にも取り組んでいます。生成したガスは工場の燃料として使われているほか、電力へと変換し、社用EV車にも活用されています。
また、焼酎粕は、「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」内にある「霧の蔵ベーカリー」でのパン製造にも使われているほか、堆肥として地域の農業に還元されるなど、資源として活用されているそうです。
さらに近年業界を悩ませている、原材料であるさつまいもを襲う「サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)」の対策として、さつまいもの研究開発のための新たな施設「霧島さつまいも種苗生産センター『イモテラス』」を設立。菌やウイルスが検出されない苗を育成し、生産農家に供給しています。「生産を強化し、持続可能な焼酎造りを確かなものにするため、これからも生産農家のみなさんと一緒に歩いていきたい」とのこと。
このように地域に愛され、そして地域に貢献してきた「霧島酒造」だからこそ、ふるさと納税提供事業者に選ばれ、名産である焼酎だけでなく“まちの魅力”も広められているのではないでしょうか。
○「霧島酒造」が提供する返礼品について
地元の方々にも愛される「霧島酒造」は、都城市のふるさと納税返礼品として「黒霧島」や「茜霧島」、「KIRISHIMA No.8」などの多彩な焼酎を提供し、人気を集めています。
今回はその中から、さまざまな味わいを飲み比べで楽しめる「5色バラエティセット」と、「黒霧島パック(25度)」のセットを紹介します。
○霧島酒造(25度)900ml×5色バラエティセット≪みやこんじょ特急便≫
・内容量:黒霧島EX 25度 900ml、茜霧島 25度 900ml、赤霧島 25度 900ml、黒霧島 25度 900ml、白霧島 25度 900ml
・寄附金額:1万7,000円
バラエティに富んだ「霧島酒造」の飲み比べセットです。「黒霧島」の特徴的な味わいを最大限に引き出した「黒霧島EX」、フルーティーなコクとまるみを感じる「茜霧島」、気高い香りと澄んだあまみの「赤霧島」、トロッとしたあまみとキリッとした後切れの「黒霧島」、なめらかで伸びのある味わいの「白霧島」の5種。
○【霧島酒造】黒霧島パック(25度)1.8L×5本 ≪みやこんじょ特急便≫
・内容量:黒霧島(パック)25度 1.8L×5本
・寄附金額:2万5,000円
トロッとしたあまみ、キリっとした後切れの「黒霧島」。濃厚なコクと冴えわたる後味、香りに癖がなく飲みやすい本格芋焼酎を楽しめます。
○自治体からのメッセージ
ふるさと納税の寄附金を財源として、令和5年度から強力かつ積極的に人口減少対策に取り組んでいます。例えば、子育て支援として、「第1子からの保育料」「中学生までのこども医療費」「妊産婦の健診費用」の3つの完全無料化を行っています。また、移住支援として、最大500万円の給付金や奨学金返還の補助などを実施しました。その結果、令和5年度の移住者が前年の約8.5倍となる3,710人となり、人口も13年ぶりに増加に転じました。加えて、移住者(世帯主)の約8割を占める子育て世代の急増に伴い、保育ニーズが急速に高まりましたので、令和6年度からは、保育士への就職支援も開始し、子どもを産み育てやすいまちづくりに取り組んでいます。
今回は宮崎県都城市の返礼品提供事業者「霧島酒造」と、返礼品を紹介しました。たくさんの熱い想いが込められた焼酎の数々はもちろんのこと、日々の憩いの場の提供やイベントの開催で地元の皆さんからも愛されている事業者でしたね。自慢の逸品を存分に堪能できるセットも返礼品として提供されています。気になった人は、ぜひ一度チェックしてみてください。

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