104歳の科学者、自分の人生に幕を下ろす為、スイスで安楽死することを決意(オーストラリア)

5月3日(木)9時30分 カラパイア

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 オーストラリア最高齢の科学者が今月初め、自らの人生に幕を降ろすためにスイスへ行くと発表。国内で安楽死に関する議論を再燃させている。

 104歳のデビッド・グッドール(David Goodall)氏は末期の病魔に侵されているわけではない。しかしクオリティ・オブ・ライフは大きく低下しており、スイス、バーゼルで死の幇助を受ける予約をしたそうだ。

 「こんな歳になってしまったことが残念でなりません」と今月初めに誕生日を控えた生態学者はABCで語った。「幸せではないです。死にたい。特に悲しいことではありませんよ。悲しいとすれば、それを誰かに邪魔されることですね」

 「私の心情としては、自分のような高齢者は幇助自殺を受ける権利を含めた市民権を認められるべきだと感じています」


【オーストラリアの積極的安楽死に対するスタンス】

 他人が幇助する積極的安楽死は多くの国々で禁止されているが、昨年、オーストラリア・ビクトリア州は同国で初めてそれを認める州となった。

 しかし法の施行は2019年6月のことで、しかも健全な心を持つ余命6ヶ月未満の末期患者にしか適用されない。

・安楽死の合法化発表を受け、1分で苦痛なく安らかな死につけるハイテク自殺幇助マシンが発表される(オーストラリア) : カラパイア

 これまでオーストラリアでは他の州でも積極的安楽死について議論がされてきたが、その法案はいずれも否決されてきた。1995年にはノーザンテリトリー準州で可決されたこともあったが、結局、1997年に連邦政府によって覆されている。


【スイスで安楽死を予定するデビッド・グッドール】

 一方スイスでは、患者が自分の意志で服薬するのであれば、医師が患者に致死量の薬を処方することは合法である。しかも患者が実際に致死量の薬を服用する場合、医師はその場に立ち会う必要がないという。

 その為、外国の末期患者がスイスに渡り医師に薬を処方してもらい自らの命を絶つという「自殺ツーリズム」が多く行われているという。
 
 グッドール氏の旅を手配するエクジット・インターナショナルは、「最高齢かつ最も著名な市民が尊厳死を迎えるためにオーストラリアの反対側のスイスまで行かざるを得ない」状況は不当であると語っている。

 「穏やかで尊厳ある死は、それを望む者なら誰もが持つべき権利です。人がそれを受けるために我が家を離れねばならないなどということがあってはなりません」と同団体はコメントしている。


EUTHANASIE: Man (104) wil dood maar dat mag niet

 同団体はグッドール氏の航空券を手配するために、「ゴーファンドミー」キャンペーンを展開。これまで140万円程の出資があった。

 グッドール氏はエディスコーワン大学に所属していた著名な研究者である。これまで数多くの論文を発表し、最近までいくつかの生態学系ジャーナルのレビューや編集に携わってきた。

References:abc / / written by hiroching / edited by parumo

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