山菜採りに行く前に見てほしい! 3種類の山菜の見つけ方と山に入る時の注意点
2025年5月3日(土)12時0分 ロケットニュース24
屋外で活動するのにちょうどいい気温ということもあり、ゴールデンウィークに山菜採りをしてみたいと思っている方もいるのではないだろうか。
とはいえ、慣れていないとどのあたりに山菜が生えているのか、どれが山菜なのかが分かりにくいと思う。
ということで、本記事では筆者が毎年のように収穫している3つの山菜の見つけ方をご紹介させていただきたい。
・1つめ フキノトウ
本記事では、この時期に生えてくる3種類の山菜についてご紹介していこうと思う。
まずは代表的な春の山菜、フキノトウから。独特の風味があって、天ぷらを作ったりふき味噌を作ったりできる。
ふきのとうは他の草花が出てこないうちに地表に出てくるうえ、よく目立つ明るい黄緑色をしているので、遠くからでもすぐに見つけられる。
形も特徴的なので、他の植物と間違えることもないはず。
もし本記事を読んでいるのが春以外の季節だった場合、フキの葉を探しておくといい。
フキノトウとフキは、実は同じ植物。フキノトウが花の部分、フキが葉の部分にあたる。つくしとスギナみたいな関係をイメージしてもらうと分かりやすいと思う。
そのため フキの葉があるところを覚えておけば、次の春にフキノトウが出てくる場所がなんとなく分かるぞ。
・2つめ こごみ
続いては こごみ。長い間「こごみ」または「こごめ」以外の名前がない山菜だと思っていたのだが、正式名称は「クサソテツ」というらしい。
これも見た目が独特なうえに群生していることが多いので、自生している場所さえ見つけてしまえばすぐに分かると思う。
葉が開き切ってしまう前の、くるくると巻いた球が先端についている状態が食べごろ。
筆者の家では茹でてマヨネーズで和えて食べたり、天ぷらにして食べたりすることが多い。
なお、ひと株の球を全部採ってしまうと翌年以降に収穫できなくなってしまうので、写真のように数個は残しておこう。
・3つめ 木の芽
これはアケビの新芽のこと。
てっきり全国で食べられているものだと思っていたのだが、どうやら新潟県や山形県などの一部の地域でしか食べられていないらしい。
筆者の周りでは、和え物やおひたしにされているのをよく見かける。
木の芽を探す時は、まず あけびを探す。木に巻き付いている植物を見かけたら、葉が3枚で1セットになっているかチェックしよう。
つるの周りに柔らかい新芽があったら、それが木の芽だ。
葉っぱはこんなふうに周りがギザギザしている。
写真を撮影した日にはまだ少ししか生えていなかったけれど、最盛期にはあっという間に片手が埋まるくらいの量が採れることもあるぞ。
これもあけびそのものが枯れない限り、他の山菜と同じように毎年同じ場所に出てくるので、場所を覚えておくと便利。
・注意点
最後に、山菜採りをする時の注意点も2つほど書いておこう。
まず、私有地はもちろん「山菜採り禁止」の看板が立っているところでは、絶対に山菜を採らないこと。
土地の持ち主とトラブルになるのを避けるという理由もあるのだが、その場所で大量の除草剤が使われている可能性もある。
いろいろな面でリスクが大きいので、こういった場所では山菜採りをしないのが無難だ。
山菜採りがさかんな地域では体験プログラムが開催されていることもあるので、心配な方はそういったものに参加するのもいいと思う。
続いて、動物や虫に気を付けること。
春は動物や虫にとっても活動しやすい時期だ。実際、筆者も既にスズメバチや毛虫を目撃している。
冬眠していたクマなども動き出すので、山の中に入る時はしっかりと準備をするのがおすすめだ。
遭遇しないよう鈴やラジオなどの音の出るものを身に付けたり、肌の露出をできるだけ減らす服を選ぶのが吉。
いろいろと書いてきたけれど、本記事が少しでも山菜採りをしてみたいと思っている方の参考になれば幸いだ。
新鮮な山菜をたっぷり手に入れられる山菜採りには、果物狩りに似た楽しさがあると思う。まだ挑戦したことがない方も、是非いちど体験してみてはいかがだろうか。
それでは、皆さんもよき山菜ライフを〜!!
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.
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