《140キロ→68.5キロ》劇的チェンジに成功するも、突然「過食」に…92キロのルイボス(33)が明かす、辛かった休業期間「街中で涙が出て…」

2025年5月4日(日)12時10分 文春オンライン

 1年間で140キロから68.5キロまで痩せたルイボスさん(33)。ダイエットに成功した後、筋トレを始め、ボディビルダーを目指す過程で過食に苦しみ、うつ状態となった。


 なぜ過食に陥ったのか。そのきっかけや症状について聞いた。(全2回の1回目/ 続き を読む)


◆◆◆


ダイエット成功後に目指したボディビルダー


——約70キロのダイエット成功後に本格的な筋トレを始めたそうですね。


ルイボス 動画を見ている人から「皮が余っている」とコメントをもらうようになったんです。筋肉を増やしたら目立たなくなると聞いて、筋トレを本気でやってみようと思いました。



約70キロ落としたダイエットをしていた時のルイボスさん


 トレーニングしているうちに筋肉は大きくなったのですが、ある時から成長がピタリと止まったんですよ。独学で筋肉を大きくすることは難しいと感じて。トレーナーさんに正しい方法を教わるようになりました。


——トレーニングはどのようなことから始めたんですか。


ルイボス 最初は30キロのベンチプレスから始めて、10回、20回と回数を増やし、重量も上げていきました。今は120キロや130キロのバーベルを挙げています。


 もともと恥ずかしくて人前でシャツを脱げなかったんです。でも、筋肉がついたおかげで海に行って服を脱げるようになりました。


——持ち上げるのに勇気がいりそうですね……。


ルイボス セーフティーバーがあるとはいっても、重量が上がることで「間違ったらケガするかも」と怖くなりますよね。フォームを崩して腰や肩、背中を痛めたこともあります。より緊張感を持って取り組むようになりましたね。


——なぜボディビルダーを目指そうと思ったのですか。


ルイボス もともとボディビルダーになろうと思っていなかったんですが、トレーナーさんがボディビルに取り組んでいて。その姿がかっこよかったんです。子どもや奥さんのことを大切にしながら、仕事もボディビルもやっていて。そういう人間に僕もなりたいと思ったのがきっかけです。


徐々に加速する過食


——ちなみに、現在の体重はどのくらいなんでしょうか。


ルイボス 92キロくらいです。(2025年3月時点)ボディビルの75キロ以下のクラスに出場することを目指してトレーニングをしていたんですが、なかなか痩せられず、大会に出るプレッシャーも感じていて。ストレスが重なるうちに食欲が増して、体重がどんどん増えていきました。


——どのくらい食べていたんですか。


ルイボス 多い時は1日に1万キロカロリーくらい食べていましたね。午前中や昼間は食欲を抑えられるんですが、夜になると食欲に火がついてしまって。寝る前にすき家に行ってメガ盛りの牛丼を食べたり、ミスドに行ったりもしていました。コンビニでアイスを買ったり、何でも食べていましたね。


——過食はいつから始まったんですか。


ルイボス 今から半年くらい前ですね。ただ、最初はそんなに頻繁ではなかったんですよ。2週間に1回くらいでした。それが、1週間に2回、3回と増えて……。


——徐々に加速したと。


ルイボス 1度ダイエットに成功しているので、1日の消費カロリー量が摂取カロリー量を上回れば痩せると理解しているんですよね。1食食べすぎたとしても、他の2食で帳尻を合わせればいい。


 そんなふうに考えて、過食した翌日の朝飯と昼飯を抜いていました。そうすると夜ご飯を食べる時に血糖値が急激に上昇して食欲のリミッターが外れるんですよね。食べても食べても食欲が収まらなくなって。


 過食を終えた後は「明日こそ頑張ろう」と思えるんです。でも、やっぱりダメで。過食するスパンもどんどん短くなって、最終的には毎日になりました。「もうダイエットできないんだろうか」と不安になりましたね。


——この時、トレーニングは続けていたんですか。


ルイボス 途中まではトレーニングを続けていました。ただ、トレーニングも自分への言い訳に使っていて。「牛丼は肉と米で構成されている。タンパク質を摂取していて、トレーニングの燃料になるから大丈夫だ」と。よくないですよね。


 過食が続くと心も折れてるんですよ。トレーニングに向かう途中ですき家に行くようになり、最終的にはすき家だけ行ってトレーニングをせずに帰るようになりました。自分を信用できなくなりましたね。


街中で涙が出るように


——過食の原因はボディビルへのプレッシャーが大きかったと。


ルイボス ストレスの影響が大きいと思います。YouTubeのコメント欄でも「ボディビルは向いていない」「絞れない身体で目指すのはどうなの?」という厳しい意見が増えて。


「頑張ったね」と優しい声をかけてくれる人もいるんですが、気にしやすい性格ということもあって、コメントを見てるとメンタルがどんどん落ち込んでいって。結局、減量も間に合わなくて大会に出られませんでした。


——ストレスが大きな要因だったんですね。


ルイボス 現実逃避に近いかもしれないですね。食べ終わった後はすごく嫌な気持ちになるんですけど、食べている間は気分がよくなるので。過食を繰り返すことで気分の浮き沈みも激しくなりました。


——メンタルの落ち込みも大きくなりそうですね。


ルイボス そうですね。実は、この時に恋人とうまくいかなくなったんです。ダイエットが思うように進まずに当たってしまうこともあって……。相手の気持ちを考えられず、ダメなことばかりして、最後は振られてしまいました。


——それはつらいですね……。


ルイボス 自分が原因ではありますけど、一緒にいてくれた人がいなくなったのはつらかったですし、情けなかったです。


 動画でダイエットを宣言しては失敗を繰り返すようにもなりました。「休んだほうがいいよ」とコメントをもらうことも増えたので、気分を変えるために出かけたり、本を読んだり、ゲームしたりしたのですが……。気持ちは全く前向きになりませんでした。


——うまく休めなかった。


ルイボス 休んでいると「みんなが応援してくれたのに失敗してしまった。ボディビルの大会にすら出られなかった」と考え込んでしまって。街中で買い物をしていると涙が出ることもありましたし、自分でもどうしたらいいかわかりませんでした。


——そこまで落ち込むと医療機関での治療が必要な気がします。


ルイボス 当時は自分はまだまだ病院に行くほどしんどくないと思っていました。ただ、過食とメンタルの落ち込みから抜け出せなくなって、体重も99キロまで戻ってしまって。


「このままだったらまた140キロまで戻ってしまう」と不安を感じて、「死にたい」という気持ちも出てきたんです。「過食 病院」とGoogleで検索し、心療内科で見てもらえることがわかったので、心療内科に行くことを決めました。

〈 70キロのダイエット後、医師から「うつ状態」と…体重140キロあったルイボス(33)が語る、心療内科での壮絶な治療 〉へ続く


(中 たんぺい)

文春オンライン

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