栗山千明「彼女がそれも愛と呼ぶなら」...最後の晩さんに食べたいもの
2025年5月4日(日)6時0分 大手小町(読売新聞)
彼女がそれも愛と呼ぶなら(日本テレビ系) 木曜午後11:59高校生の娘を持つシングルマザーの伊麻(栗山千明)は、大学院生の氷雨(伊藤健太郎)に恋をした。ただ、伊麻には既に2人の恋人がいた……。新しい恋愛の形を描くヒューマンラブストーリー。原作は一木けいの同名小説。

「複数愛」をテーマにした物語で、主人公・
「恋人3人と娘と同居し、幸せそうに暮らす。今まで私が知らなかった愛の形が描かれ、新しいラブストーリーだなと思いました」。伊麻は婚姻という形をとらず、複数をそれぞれ誠実に愛している。不倫や浮気のような裏切り行為ではなく、全員が同意し、理解し合った上での関係だ。
「世間の普通や常識にとらわれず、本人たちにとって幸せは何かを考える。複数愛と言われてピンとこない人が多いと思いますが、ある意味、一つの幸せの形です。寛容で、優しい世界になるといいなと思います」
演じる伊麻は「すごくチャーミング」と好感を示し、「少女のようなあどけなさが描かれるシーンがたくさんある」と説明する。「(視聴者に)ただの浮気じゃないかと誤解されないように、愛すべき主人公として受け入れてもらいたいので、そこを私がうまく演じられたら」と難役に挑む。実力派の巧みな演技を存分に味わえるだろう。

10代半ばで女優デビューして以来、数々の話題作に出演し、長く第一線を走り続けてきた。答えにくいと思いつつ「人気の秘密」を尋ねると、「若い頃からずっと、いつまでできるかなと危機感を持っていて、(現在の)40歳まで続けられるなんて思っていなかった。色んなチャンスをいただき、本当にありがたいです」と、謙虚に感謝の気持ちを口にした。本作でも新たな魅力を見せてくれている。
クールで
Q. お酒が好きだそうですね。テレ東の主演ドラマ「晩酌の流儀」もはまり役でした。
A. 居酒屋メニューのおつまみが好きなんです。塩辛とか枝豆とかナマコ酢とか。貝も好き。「最後の晩さんに何を食べたい」と聞かれたら、「貝」と答えます。
Q. 最近、気になることは。
A. 家に緑が欲しくて、ガジュマルを育てています。もう1年ぐらいかな。これまで植物を育てても、すぐに枯らしてしまって。三度目の正直です。今度こそ、成功しそうです。
(文・読売新聞文化部 小林直貴/写真・田中秀敏)
プロフィル栗山千明(くりやま・ちあき)1984年10月10日生まれ。茨城県出身。ティーン誌のモデルを経て、99年に映画「死国」で女優デビュー。2003年、ハリウッド映画「キル・ビル Vol.1」で世界的に注目される。配信中のHuluドラマ「おとなになっても」にも出演。