“パリ人肉事件”佐川一政の実弟・佐川純が自らの特殊性癖を暴露!

2023年5月4日(木)7時0分 tocana

 今夜23時15分からの『事件の涙』(NHK総合1)は、実際にカニバリズムを行った猟奇的事件として、世界中が戦慄した「パリ女子学生事件」の犯人である佐川一政の実弟・佐川純が登場。犯行手口の残忍さもさることながら、心神喪失を理由に罪に問われなかった異例の事件として世間から激しい非難を浴び、社会から孤立した加害者家族の姿を告白する。


 2019年、TOCANA編集部の配給(現「エクストリーム」)では、この事件を題材にしたドキュメンタリー映画『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』を上映。公開に先駆けてTOCANAでは、佐川純本人にインタビューを行っている。劇中で兄以上の性癖を暴露した弟の人生とは? 知られざる兄弟の関係について、当時のインタビューを再掲する。


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※こちらの記事は2019年5月24日の記事を再掲しています。


※注意 2ページ目にやや刺激の強い画像を含みます。


 佐川一政がパリでオランダ人女性を射殺し、遺体を食べてしまった事件の真相に迫るヒューマン・ドキュメンタリー映画『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』が、トカナ編集部の配給で7月12日(金)より全国ロードショーされることが決まった。公開に先立ちお届けしている出演者インタビューの第二弾は、佐川一政の実弟・佐川純の登場である(第一弾の里見瑤子編はこちら)。


 作中、主役である兄を食うほどの特異な性癖をカミングアウトした弟は、いったいどのような人生を歩んできたのか? そして、兄との関係は? 今明かされる衝撃の事実!


——『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』を拝見しました。8ミリフィルムで撮られた昔の佐川家の映像のなかで、幼少期のご兄弟がじゃれ合っている様子などを見て、「昭和の平和な家庭」という印象を受けました。実際はどうだったのでしょう?


佐川純(以下、純) まあ、その通りですね。戦時中、父はソ連に抑留され、お袋は満州に行っていました。で、僕たち兄弟の上の姉貴を産んだんですが、彼女は10日間しか生きられなかった。そういういきさつを経て、両親は日本に戻ってきたわけです。両親としては、「また子供ができたら一生懸命育てなければならない」という思いがあったようです。


 ところが、兄貴(佐川一政)が生まれたときは、手に乗るぐらいの未熟児でして。これは大変だと思いつつ、愛情を注いで育てることになったんですね。その後すぐさま年子の僕が生まれて、「どちらかを贔屓しないように育てよう」という両親の方針が決まったそうです。だから僕たち兄弟は、過保護みたいに育てられました。


——ご両親から叱られたことは?


純 父は厳しいときは厳しかったですけど、優しいと言えば優しかった。母はもちろん優しかったです。僕も兄貴も「お母ちゃん」という呼び方をしていたんですが、2人ともお母ちゃんにはベッタリでしたね。


——映画では、とても仲の良い兄弟に見えましたが、兄弟喧嘩はしなかったんですか?


純 小さいときはしませんでしたが、思春期以降は、大学生になってからも社会人になってからも、よく喧嘩をしたし、いがみ合うことは年中でしたね。


——どういうことで、いがみ合ったのでしょう?


純 些細なことが多いんですけど、なんでそんなに兄貴が怒るのかと思ってビックリしたケースを一つ挙げますね。ある日、両親が不在のときに、僕が洗濯機をかけていたんですよ。それが終わった直後に、兄貴がまた洗濯機をかけ始めた。「なんでそんなに何度もかけるの?」というたわいもないことで口喧嘩になり、そのとき僕は、包丁を持った兄貴に追いかけられたんですよ。


 これは殺される! 本気でそう思いました。僕は慌てて部屋に逃げ込んだけど、兄貴はガンガンガンガン扉を叩き続けている。「絶対に入っちゃダメ!」「お願いだからやめて!」と僕はドアを押さえながら叫び続けました。


 


——映画『シャイニング』みたいですね。


純 まさにそう。そのうち音が止んだと思ったら、今度は隣の部屋でガンガン音がし始めたんです。しまった! あの部屋にはチェロを置いたままだった! と気づいたときにはもう手遅れでした。あとで見たら、譜面台の硬い部分で殴り続けたらしく、チェロの前面の板がメゲメゲになっていました。


——兄の一政さんが、素手で殴りかかってくることはなかったんでしょうか?


純 それはないですね。素手でやったら負けると思ったんじゃないですか(笑)。兄同様、僕も内向的な性格でしたが、力では僕が優っていましたからね。あ、でも、本気を出せば兄貴のほうがすごいかも。いっぺん危なかったのは、怒った兄貴が親父に向かって、茶碗かなんかを思い切り投げつけたときですね。外れたから事故にはならなかったけど、当たっていたら大怪我をしていたでしょう。
——一政さんは短気なんですか?


純 はい、カッとなりやすいタイプだったですね。それはきっと、体のことや顔のことに対する劣等感がずっとあったからだと思いますね。
——『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』のパンフレットによると、一政さんは、叔父さんから聞いた「子供を誘拐しては鍋で煮込んで食べる魔法使いの話」をきっかけに人肉を食べることへの興味を抱いたそうですが、それは本当ですか?


純 そんな話、全然知らないです(笑)。魔法使いってなんですか? 牛を殺して食べる牛飼いのおばあさんの話を幼少期に読んだのがきっかけ、という話は聞いたことあるけど、魔法使いは初耳だなぁ。でも叔父さんからいろんな話を聞かされていたのはたしかなので、兄貴の中で記憶がごっちゃになっているのかもしれませんね。


※注意 次ページ、やや刺激の強い画像を含みます。



——ところで、今回の映画の中で純さんは、自らの腕をあるもので痛めつけて快感を得るという性癖をカミングアウトし、それを実践してみせました。正直、一番ショッキングなシーンだったのですが、なぜあんなことをカメラの前で行おうと思ったのでしょう?


純 兄貴の性癖と僕の性癖を比べてみて、一つの話題性を提供するじゃないけど、そういうことを僕も言わないと、この問題は解決しないと思ったんです。ですから、わざわざ自分から監督らに「僕も実は……」という話をしたら、「じゃあ明日撮りましょう」ということになり、撮ってくれたんです。


——あれはマゾヒスト的な行為なのでしょうか?


純 どうなんでしょう。あれはねえ、僕が3歳のときに、腕に輪ゴムがはまっていたのがきっかけで目覚めたことなんですよ。


——輪ゴム? 自分ではめたんですか?


純 当時、我が家にはお手伝いさんが何人かいたから、おそらくそのうちの誰かがはめたんだと思います。だけどそれが痛いんではなく、すごく気持ち良くて。



——気持ち良いというのは、性的な意味ですか? それともただ単に感触が心地良かったんでしょうか?


純 まだ3歳でしたから性的なものではなかったんですが、気持ち良いから、どんどん高じてきちゃって。最初は輪ゴムだったけど、やがて勉強机の中にあるいろんな腕に入るようなもの、たとえば虫眼鏡の輪っかとかをどんどんはめるようになっていって。


 その時点ではまだ性的なものではないので、性癖とは言えない。でもそのうち思春期になれば、それがリンクしていくんですよ。高校生ぐらいのときに、雑誌で女性が縛られているイラストを見たときに「あ、僕がやりたかったのはこれだ!」と勘違いしたんだと思うんです。結果、それが性癖というかセックス的なものになっていったんですね。
——勘違い?


純 大人になってから、SMクラブみたいなところに行って、女性を縛ったこともあるんです。縛られた女性を見たいと思ったから。けれども、自分がそうされている感覚は全然ないわけじゃないですか。相手にはあっても、自分が感じているわけじゃない。縛っても縛っても気持ち良くならないから、自分がSなのかMなのか、そのへんはよくわからなくなっちゃったんです。それでまぁ、愕然としたんですけどもね。
——自分も相手も、両方縛ればいいんじゃないでしょうか?


純 やったことないですけど、それは新しい発見だ! ワハハハハ!


——いずれにしましても、かなり特殊な性癖ゆえ、プロ以外のパートナーを探すのは大変そうですね。


純 普通の女性には、そういう話はしづらいですよね。だからSMクラブ以外だと、ダイヤルQ2だったかな、雑誌の広告かなんかに書いてあった電話番号にかけてパートナーを探そうとしたこともある。電話でちょっと話しただけでウン万円っていうシステムで、ものすごくお金がかかるんだけども、会社を辞めたばかりの50歳の頃で、退職金があるのをいいことに、ハマってしまって。


 でもこれ、いざ会おうとすると全然会えないんですよ。約束した喫茶店で待っていても、相手は来ないんです。なんでかと言うと、サクラだから(笑)。そのことは、僕に同情したあるサクラから教えてもらいました。「私たちサクラだからそんな無駄なことしないほうがいいわよ」って。それを言われたときに、また愕然としまして、もう相手探しは諦めようと思いました。
——性癖の話をもっとお聞きしたいところですが、時間に限りがあるので、いったん話題を変えましょう。


純 僕も本当はこの話だけをしていたいんですけどね。ハハハハハ。


映画『カニバ/パリ人肉事件38年目の真実』
原題:Caniba 監督・撮影・編集・製作:ヴェレナ・パラヴェル、ルーシァン・キャステーヌ=テイラー  出演:佐川一政、佐川純、里見瑤子
2017年/フランス・アメリカ合作/90分/カラー作品/DCP
R15+/配給:TOCANA ©Norte Productions,S.E.L
★公式Twitter:@ CanibaJP



佐川純プロフィール
佐川一政の実弟。1950年生まれ。慶應義塾大学卒業後、画家を目指し東京デザイナー学院に入学。同校卒業後、大手広告代理店勤務。2000年、50歳のときに退職。その後油彩画家として活動を始める。趣味はオーケストラでチェロを弾くこと。


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