なぜ多い?「結婚15年目の離婚」乗り切り方

5月6日(月)21時15分 All About

夫婦は中年期、子どもは思春期まっさかりの時期に、離婚を選択する理由とは? 離婚に至る背景と夫婦の危機を乗り切る秘訣を解説します。

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芸能カップルにも多い、結婚15年前後の離婚

芸能人の離婚報道を見ていると、夫婦が「結婚15年前後の円熟期」で破局を迎えるケースが目立つことに気づきます。

過去の例では、松田聖子神田正輝夫妻で結婚12年、花田勝・美恵子夫妻で13年、松平健大地真央夫妻で13年、清原和博・亜希夫妻が14年、三谷幸喜・小林聡美夫妻で16年、菊池桃子・西川哲夫妻で17年などなど。結婚生活15年前後は「夫婦力」の試練の時期、と言っても過言ではなさそうです。

「結婚15年」は夫婦が「危機」に直面する時期

実際に結婚15年前後は、家族心理学においても最も難しい時期の一つです。子どもが思春期を迎え、手はかからなくなっても、メンタル面での葛藤は激しくなり、親の苛立ちは高まる一方……。

小学生までは素直だった子どもに「うるさい!」「ほっといてよ!」と反抗されるなかで、子育て中心に生きてきた妻は、「今まで何のために頑張ってきたのだろう?」とアイデンティティに迷いを感じがちです。年齢的には更年期に近づき、体調や感情の波も激しくなる年代に差し掛かります。

そうしたなかで家庭を振り返ると、実親や義理の親の老化、子どもの学費、家のローンなど、気苦労の多い問題は山積みです。夫婦の話し合いが必要な時期なのに、夫婦の関係が微妙であるとそうもいきません。

一方、夫もこの時期には「中年の危機」を迎え、大変な思いを抱えがちです。体の衰えを感じ始める中で、会社では中間管理職として難しい仕事を抱え、再就職も難しい年代なのにリストラの不安は増える。家計を支える父親としての重責も増えていく、このように苦しい葛藤を感じています。

そうした気持ちを妻に打ち明けられるような雰囲気もなく、渇いた心のオアシスを求めるように、夜の街をさまよい歩いているうちに、女性、ギャンブル、アルコールなどの誘惑におぼれていく……。こうしたトラブルが火種となり、夫婦が破局に至るケースも少なくありません。

「15年目の離婚」の原因は、小さな不満の蓄積?

結婚3〜4年頃の結婚初期の離婚では、熱愛感情の冷めた「倦怠期」に不満を感じて、衝動的に別れてしまうカップルが少なくないものです。

一方、結婚15年前後の中年カップルの場合は、夫婦の信頼関係にじわじわと疑問が生じ、長い年月を通じてヒビが入り、ついに崩壊へと至ります。

夫婦の信頼関係は、小さな不満の積み重ねによって壊れていきます。子育てに追われる妻を尻目に、飲み明かして朝帰りする夫。疲れている夫に、「あれやって」「これしてよ」と要求ばかり突きつける妻。

「いただきます」も言わずに食べ始め、味に文句をつける夫。子どもたちと密着し、夫を排除して「母子同盟」を組む妻……。

「どちらのせい」と原因探しをしても意味はなく、夫婦間で生じた小さな不満を、その都度向き合って解決できなかったこと(一方が攻撃的に話し、一方は耳を閉ざす。真剣に取り合ってもらえず、話し合いをあきらめるなどのコミュニケーションの問題が大きい)が、少しずつ夫婦の溝を大きくし、十数年かけて亀裂を決定的なものにしてしまうのです。

危機を乗り切る! 夫婦関係を維持するための3つの心がけ

これらのことの裏を返せば、夫婦はお互いに次のようなことを心がけることで、夫婦関係を修正しながら、維持していける可能性が高まると考えられます。

1. 「小さな不満」を放置せず、その都度、冷静に話し合い、双方が納得する答えを探る
2. 「思春期の危機」と「中年の危機」が重なる時期には、家族の心も夫婦関係も不安定になりやすいと心得ておく
3. 中年期には、家庭内に難しい課題が増えるため、夫婦の話し合いと意見の一致、協力が不可欠になると心得ておく

夫婦関係は、2人の力で育てていくもの。どちらかが権勢をふるうばかり、どちらかが手を抜くばかりでは、信頼関係はもろくなり、何かのトラブルをきっかけに崩壊してしまいます。

離婚という選択に心を決める前に、夫婦のコミュニケーションをもう一度じっくり見直してみませんか?
(文:大美賀 直子(精神保健福祉士・産業カウンセラー))

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