熱中症で358人が救急搬送、最多は埼玉県32人

2018年5月8日(火)18時45分 リセマム

都道府県別熱中症による救急搬送人員数(平成30年4月30日~5月6日速報値)

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総務省消防庁は、平成30年4月30日から5月6日までのゴールデンウィーク(GW)期間中の熱中症による救急搬送人員数の速報値を発表した。熱中症で救急搬送された人は全国で358人、都道府県別では埼玉県32人、東京都31人などが多かった。

 総務省消防庁では、消防機関や医療機関、都道府県の協力により、平成20年から熱中症による救急搬送人員数の調査を実施している。平成30年度の調査結果公表は今回が初めて。

 総務省消防庁の速報値によると、4月30日から5月6日の間に全国で熱中症により救急搬送された人は358人。都道府県別では、「埼玉県」の32人がもっとも多く、「東京都」31人、「愛知県」24人、「大阪府」22人、「千葉県」17人、「群馬県」15人、「神奈川県」14人、「沖縄県」13人と続いている。

画像:年齢区分
 年齢区分別では、「高齢者(65歳以上)」が49.2%と半数を占めており、「成人(18歳以上65歳未満)」29.3%、「少年(7歳以上18歳未満)」19.8%、「乳幼児(生後28日以上7歳未満)」1.7%。「新生児(生後28日未満)」はいなかった。

 発生場所別では、「住居」が27.1%と最多。このほか、競技場や野外コンサート会場など「公衆(屋外)」17.9%、「道路」14.0%、「その他」13.4%、学校など「教育機関」9.5%であった。

 初診時の傷病程度は、「軽症」が69.8%を占め、入院診療を要する「中等症」は26.8%、3週間以上の入院加療を必要とする「重症」は2.2%。初診時において死亡が確認された事例はなかった。

 総務省消防庁では、熱中症予防啓発のためのポスターやビデオ、熱中症対対策リーフレットなどを作成しており、Webサイトからダウンロードして活用することができる。

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