宮藤官九郎が企画・脚本・監督の青春群像ドラマ「季節のない街」8月配信決定

2023年5月11日(木)8時0分 シネマカフェ

「季節のない街」ティザービジュアル

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黒澤明監督作『どですかでん』の原作小説を宮藤官九郎が企画・脚本・監督でドラマ化した「季節のない街」が、8月9日(水)よりディズニープラスにて独占配信されることが決定。ティザービジュアルとコメントが到着した。

山本周五郎の小説「季節のない街」を映像化した本作は、宮藤官九郎が長年温めてきた企画。この小説は、黒澤明監督が映画化し、『どですかでん』のタイトルで1970年に公開されたことでも知られる不朽の名作だ。誰もがその日の暮らしに追われる、裕福とはいえない“街”を舞台に弱さや狡さを隠さずに逞しく生きる、個性豊かな住人たちの悲喜を紡いだ物語となっている。

この傑作小説をベースに、本作では、舞台となる「街」を、12年前に起きた“ナニ”の災害を経て建てられた仮設住宅のある「街」へ置き換え、現代の物語として再構築。希望を失いこの「街」にやってきた主人公が、「街」の住人たちの姿に希望をみつけ、人生を再生していく青春群像エンターテインメントとして描く。

宮藤監督が、映像作品の監督を手掛けるのは映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(16)以来。本作を支えるスタッフには、第一線で日本の映像界を支えるスタッフが揃った。

宮藤監督とともに、監督を務めるのは、『いとみち』などの横浜聡子、『ドライブ・マイ・カー』に監督補として参加した渡辺直樹。音楽には「あまちゃん」「いだてん〜東京オリムピック噺〜」など宮藤脚本の作品のほか、「エルピス」の音楽も手掛けた大友良英。撮影には『ある男』『万引き家族』の近藤龍人、美術に『すばらしき世界』などの三ツ松けいこ。そして衣装には多くのアーティストのスタイリングを担当し、宮藤作品にも多数関わる伊賀大介が参加している。

今回解禁されたビジュアルには、壁に大きく電車が描かれた仮設住宅と、この街に住む様々な人々が暮らしている様子が垣間見える生活感あふれる物たちがコラージュされている。中央には、大きな「大漁旗」がたなびき、この「街」に住む人々の力強い生命力あふれる姿を象徴する彩色豊かなビジュアルに仕上がっている。

企画・監督・脚本:宮藤官九郎 コメント
黒澤明監督作品の中で『どですかでん』がいちばん好きで、その原作小説『季節のない街』に20歳で出会い、その昂ぶりのまま演劇を始めました。
以来、事あるごとに原作を読み、なぜ黒澤さんはこのエピソードを削除し、あのエピソードを膨らませたのだろう、という疑問が沸き始めました。
そもそも短編集なので1話完結の連続ドラマになるんじゃないか?(…と思ったら60年前に森繁久彌主演でドラマ化されてました)とか、現代に置き換えるなら、舞台は仮設住宅かな?とか、電車バカの六ちゃんは誰がいい?とか、伴淳三郎さんの役はあの人?田中邦衛さんの役はアイツしかいないとか、そんな妄想を抱きつつ30年、無理だよな、無理なんだろうな、と諦めかけていたところに、ディズニープラスさんが面白がってくれて日の目を見ました。
びっくりするくらい素晴らしいキャスト、最高のスタッフ、びっくりするくらい寒暖差の激しいロケ地、怖いほど条件が揃ってしまったので、失敗は許されないというプレッシャーと闘いながら、二ヶ月半のロケは夢のように過ぎていきました。どうしよう。今回は自信がある。紛れもなく、いちばんやりたかった作品で、これを世に出したら、自分の第二章が始まるような気がしています。
世界中の人に観てほしいので拡散お願いします。

「季節のない街」は8月9日(水)よりディズニープラス「スター」にて独占配信(全10話)。

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