カリスマ試食販売員が教える! 余りがちな生クリームやヨーグルトを賢くヘルシーに使い切る方法

2019年5月11日(土)12時0分 食楽web


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スーパーでよく見かける試食販売。そんな試食販売には、実はカリスマ店員がいるんです。イオンのグループ会社(イオンデモンストレーションサービス)の大沼由美子さんもその1人。彼女が売り場に立つと商品が飛ぶように売れます。その極意は色々ありますが、一番は、大沼さんのわかりやすい商品説明と、食材のお悩みに答えてくれるところ。

そこで、今回は、乳製品のお悩みに答えてくれました。

お悩み その1
残った「生クリーム」はどうすればいい?

 お菓子作りの材料に生クリームを1パック(200ml)買ったはいいものの、使うのはせいぜい半パック程度。残った生クリームを閉じて冷蔵庫に入れておくと、結局、使うことがないまま賞味期限が過ぎて捨てるしかなくなってしまう…。これはよくお客様から寄せられるお悩みです。

 生クリームや牛乳、ヨーグルトといった乳製品は、パックを開けた瞬間からどんどん劣化が始まります。本来は1〜2日で使い切るのが理想ですが、なかなかそうはいきませんよね。

 特に紙パックのものは、注ぎ口を手で触ると雑菌が入りやすいので、注意が必要です。まず生クリームの場合、パックを開けるときがポイント。「生クリームのパックは硬くて開きにくい」という印象があるかもしれません。ですが、開け方にコツがあり、これは実はパックにも表示してあります。が、なぜかこれを見ていない人がとても多いんです(笑)。必ず、両口を下の画像のように開いて全開させてください。開けやすいだけでなく、こうすることで注ぎ口に手を触れることがないので雑菌が入りません。

 また、使用後、残った分は、紙パックのまま保存するのではなく、必ず保存用袋に移して冷凍してください。

 手間はかかりますが、できれば、小分け冷凍をオススメします。

 その方法は、小さな容器にラップを敷き、そこに生クリームを少量入れ、茶巾絞りのような形にして輪ゴムで結びます。こうして冷凍すると、一回分ずつ自然解凍して使用できるので便利です。

 ただし、生クリームは1度冷凍させると、解凍した際にダマになりやすいので、泡立てて使用するお菓子などではなく、加熱する料理に使いましょう。例えば、シチューやグラタン、カルボナーラなどです。お菓子でもプリンなどならOKです。

 また、小分け保存なら、生クリームに砂糖を入れて泡立て、絞り出し袋からシリコン製の製氷皿に1個ずつ入れてから冷凍しておくのもオススメです。取り出しやすいので、コーヒー、紅茶、ココアなどアイスドリンクに入れて使うと時に便利です。

お悩み その2
残った「ヨーグルト」はどうすればいい?

 続いてヨーグルト。こちらは未開封で2週間くらい持ちますが、開封後はやはり雑菌が繁殖しやすいので2〜3日で食べきるのが理想ですね。

 それでも食べ切れない時は、冷凍も可能です。ただし、無糖のヨーグルトの場合は、冷凍すると味が落ちるので、ジャムなど加糖して冷凍するのがオススメです。

 また、ヨーグルトの場合は、冷凍しなくても、いろいろな使い道があるので、その方法を知っておくと賢く食べきることができますよ。

 まず、無糖のヨーグルトは、「水切りヨーグルト」にしておくと便利です。「水切りヨーグルト」とは、いわゆる「ギリシャヨーグルト」のこと。


左が普通の無糖ヨーグルト、右が水切りヨーグルト

「水切りヨーグルト」は、簡単に作ることができます。ドリップコーヒーを作る要領で、コーヒードリッパーに無糖ヨーグルトを入れます。上にラップをかけ、一晩、冷蔵庫に置いておくと、水分のホエイだけが下に落ちて、上に「水切りヨーグルト」ができます。

 濃厚な「水切りヨーグルト」は、マヨネーズに混ぜて使うと、カロリーダウン&カルシウムアップになるので、ヘルシーなドレッシングの素材として活用できます。また、「水切りヨーグルト」に明太子やたらこ、味噌、ハチミツなどを混ぜて、野菜スティックのディップソースにしたり、ベーグルやパンに挟んでも美味しいです。


左は水切りヨーグルトと明太子のディップ、右は、水切りヨーグルトと味噌のディップ

 さらに、水分(ホエイ)のほうも、捨てずに使えます。オススメはホエイで作る「浅漬け」や「水キムチ」。ホエイに鷹の爪と塩、生姜、ニンニクの薄切りを入れて「漬け汁」を作ります。薄切りにした大根やキュウリ、ニンジンなどの野菜を塩で軽くもんで、漬け汁に入れて一晩おいたら「水キムチ」の完成。


ホエイで作った「浅漬け」

 またホエイやヨーグルトは発酵食品なので、同じ発酵食品の味噌と相性がよく、お味噌汁にホエイを入れると、濃厚な旨味が出ますし、タンパク質もUP。

 また味噌と「水切りヨーグルト」を混ぜて魚や肉を漬け込んで、味噌焼きにすると、とても柔らかくなり、旨味も増します。

 ぜひ、正しい保存方法を試して、料理に活用してみてください。

(取材・文◎土原亜子)

●プロフィール

大沼由美子

イオンデモンストレーションサービスインク 南関東アシスタントエリアマネージャー。試食販売員歴8年。今では各地域の試食販売に指名されていくほどの売れっ子。自身が販売するほか、後輩の指導なども行っている。

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