誤って『毒入りこんにゃく芋』提供 中学生11人が医療機関受診 郷土料理「のっぺ汁」を食べたところ...

2025年5月11日(日)18時0分 TREND NEWS CASTER

新潟・上越市は、市の施設で誤って「毒入りこんにゃく芋」を提供し、中学生12人がのどや舌のしびれを訴えたと公表。


夕食にのっぺ汁


市によると、8日、首都圏の中学生16人が、田舎体験プログラムで『大島庄屋の家』を訪問した。


その日の夕食には、新潟の郷土料理「のっぺ汁」が出された。


(画像:のっぺ汁)

それを食べた12人がしびれを訴え、うち11人が医療機関を受診。


毒消しが必要


提供されたのっぺ汁は、本来はサトイモを使用するはずが、誤ってこんにゃく芋を使ってしまった。


なお、こんにゃく芋には強い毒性があるため、毒消しを行う必要がある。


(画像:こんにゃく芋)

しかし、サトイモと誤認していたため毒消しをせず、下ゆでをした後に、冷凍保存したものを提供したという。


劇薬にも指定


こんにゃく芋に含まれる主な毒素は、シュウ酸カルシウムとグルコマンナン。


シュウ酸カルシウムは、細かい針状結晶の不溶性の成分で、皮膚や粘膜に触れるとチクチクして、かゆみを引き起こす作用がある。


さらに、灼熱感や痛みなど重症化するケースもあり、毒性をもつ物質として劇薬にも指定。


(画像:こんにゃく芋畑)

また、グルコマンナンは水溶性食物繊維。


少量で満腹感を得られるなどのメリットはあるが、大量に摂取すると、腸閉塞を発症する危険性をあわせ持つ。


製品化されたこんにゃくには毒性なし


そのため、こんにゃく芋を安全に食べるためには、毒消しを行う必要がある。


一般的には、水酸化カルシウムを使用して毒抜きを行う。


(画像:こんにゃく芋&こんにゃく)

結果として、こんにゃくの製造過程でシュウ酸カルシウムが中和されるため、製品化されたこんにゃくに毒性はない。

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