【日本怪事件】平尾受刑者だけじゃない、殺人未遂犯が脱獄した「広島刑務所中国人受刑者脱獄事件」がヤバイ! 5mの塀を乗り越え、ナイフを持ち…

5月11日(金)8時0分 tocana

イメージ画像は、「Thinkstock」より

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——日本で実際に起きたショッキングな事件、オカルト事件、B級事件、未解決事件など、前代未聞の【怪事件】をノンフィクションライターが紹介する…!

 松山刑務所大井造船作業場から、平尾龍磨・受刑者(27)が逃走したのは、4月8日。もともとが窃盗犯であり殺人などの凶悪犯ではないためか、身一つでのサバイバルにはネット上では感嘆の声も上がっている。だが彼の行った窃盗は121件もあり、被害総額は400万円ほどにも上っている。逃走は決して許されることではない。

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 殺人未遂などで服役していた囚人が脱獄して、世を震撼させたのは、2012年。

 在日中国人の李国林(40歳・当時)が1月11日の昼前、広島刑務所から脱獄したのだ。

 李国林は窃盗団のリーダーであった。そのやり口は大胆不敵だ。2000年12月3日、東京青梅市のパチンコ店に金庫破りに入った際に、連続パチンコ店荒らしの捜査で張り込んでいた警察官に発砲、そのまま国外逃亡し国際指名手配されたのだ。

 当時は本名と思われる別の名を使用していたが、「李国林」へと戸籍の名前を変えて、04年に再入国し、再び金庫破りに精を出す。半年ほどの間に、11都道府県で35件もの窃盗を行い、被害総額は1億数千万に上った。

 05年、岡山で職務質問を受けた李は、逃走を図ろうと、警官にバールで殴りかかり拳銃を発砲した。別の警官が撃った拳銃の1発が李の太ももに当たり、その場で逮捕された。

 3日後、治療先の病院から移送の際に、李は岡山県警の護送車を奪って逃走。20台のパトカーが追跡し、乗用車やパトカーとも接触しながらカーチェイスを繰り広げたが、約5キロ先で捕まった。

 殺人未遂、窃盗の罪で07年9月、広島高裁岡山支部で懲役23年の判決が確定する。徳島刑務所を経て広島刑務所に服役。印刷工場での作業をしていた李は数回作業拒否をした以外は、まじめに刑期を努めていた。運動の時間には熱心にランニングして体力保持に努める姿も、好意的に受け止められていた。

 12年1月11日、午前10時40分頃、運動時間中に刑務官の監視の隙を見て、李は高さ2.8メートルの内壁を乗り越え、事務所の屋根を伝って移動。老朽化対策の工事で足場が組まれていた5メートルの塀を乗り越え外へ出た。触れるとブザーが鳴る防犯線は、工事のために取り外されていた。

 李の不在が気づかれたのは、運動後の点呼になってからだ。刑務所が広島県警に通報したのは1時間も経ってから。おおごとになったら出世に響くと刑務所幹部が考えて、脱獄はしていないと信じて刑務所内を探索していたのだ。

 12日昼、空き巣に入られたいう通報がある。外から死角になる風呂場の窓の格子を引き剥がして侵入し、ビール数本と白飯を飲食した形跡があった。ニット帽、ダウンジャケット、有価証券など約4万3千円に相当する50点が盗まれていた。

 その日の朝、ニット帽をかぶって自転車に乗った不審な人物を、近隣住民が目撃している。自転車に乗っているから脱獄犯ではないと住民は思い、やり過ごした。李が自転車で逃走しているという情報が発表されたのは、その後になってからだ。服役囚の写真は10年ごとに撮り直すのが法務省のルールで、李の手配写真は入所時のものだった。ふっくらとしていた顔が、こけた頬になり、すっかり人相も変わっていた。

 13日朝にかけて、車上荒らしが2件、金庫破り未遂が1件起きる。会社事務所のガラスが破られていた。金庫をこじ開けようとした形跡があったが、もともと現金は入っていなかった。ミネラルウォーターのペットボトルとあめ玉20粒が盗まれた。

 同日、午後4時半頃、広島市西区の路上で3人の警察官が児童の下校を見守っていた。その中の女性警察官が不審な男に声をかけた。

「李国林です。刑務所に帰る。疲れた。食べてない」

 李はそう言うと、マスクを外して顔を見せた。持っていた刃渡り9.5センチの果物ナイフを自ら差し出し、抵抗せずに確保された。逃走中に李は、国内や中国に電話していたことが捜査で明らかになった。

 脱走に対して広島地裁は「国の拘禁制度を根本から揺るがし、社会に重大な不安を引き起こした」として、12年5月22日、李に懲役2年4ヶ月の判決を下した。李は脱走の動機を「中国に住む実父や養父母の安否を確認しようとしたが、手紙では時間がかかる」と語ったが、芦高源裁判長は「同情の余地はあるが、逃走は正当化できない」とした。

 刑務所の不手際として、所長は辞職、13人が処分された。
(文=深笛義也)


※イメージ画像は、「Thinkstock」より

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