【キャッシュレス決済】飲料自販機での利用に地域差 - 東京は交通系IC、九州は?

2025年5月12日(月)11時22分 マイナビニュース


エム・ピー・ソリューションは5月8日、「飲料自販機における決済利用状況」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2025年2月7日〜2月14日、過去1年以内に飲料自販機利用経験がある15〜69歳の男女のうち、九州在住者595名および東京都在住者597名を対象にインターネットで行われた。
○飲料自販機で最も利用頻度の高い決済方法
東京では飲料自販機で「最もよく利用する決済方法」として現金を挙げた人が29.8%だったのに対し、九州では49.6%となり、一定の地域差がみられるものの、キャッシュレス決済の利用者は東京・九州共に50%を超えていることがわかった。これは、キャッシュレス決済自体の浸透度と、キャッシュレス対応自販機の普及比率が起因しているように想像される。また、キャッシュレス決済派の内訳を見ると、東京では、ポイントメリットなどがあまりない交通系ICカードの利用が多い一方、九州では、アプリ立ち上げなど、若干の操作が必要なQRコード決済の利用率が高い結果となった。
世代別でみると、東京ではすべての世代でキャッシュレス決済派が過半数を占める結果となったが、九州では、10代・60代以上においてキャッシュレス派が40%を切る結果となった。しかしながら、20代・30代におけるキャッシュレス派は、60%を超え、九州でも高いキャッシュレス需要があることがわかった。
○キャッシュレス非対応で購入を諦めたことがあるか
飲料自販機で最も利用頻度の高い決済方法としてキャッシュレス決済を選んだ人に「飲料自販機がキャッシュレス非対応で購入を諦めたことがあるか」と質問したところ、「諦めたことがある」と回答した人は東京・九州ともに全体の50%以上であることが判明した。特に九州は、東京に比べて現金派が多いことから、キャッシュレス依存度も相応に低くなると予想していたものの、依存度はほぼ同等であるという結果となった。
○決済方法の地域差と共通点が判明
本調査の結果、地域によってキャッシュレス決済の浸透実態には差があるが、キャッシュレス決済に慣れた消費者のキャッシュレス決済依存度は地域差なく同等で、生活に深く浸透していることが明らかになった。
飲料自販機利用時のキャッシュレス決済利用率は、東京では70%以上に達し、九州でも50%を超えている。利用される決済方法は、東京では交通系ICカードが、九州ではQRコード決済が最も多い結果となった。この結果について、電車移動が多い東京では、電車利用の延長上で使えるという利便性から、交通系ICカードがキャッシュレス決済の入り口(起点)となっており、九州ではクーポン・キャンペーン等の経済的な側面から、QRコード決済がキャッシュレス決済利用の入り口になっていると考えられる。
また、キャッシュレス非対応の自販機に遭遇した際に「購入を諦めたことがある」と回答した人は、東京・九州ともに約60%に上った。九州ではキャッシュレス決済利用者が比較的少ないものの、日頃からキャッシュレス決済をメインとする人の依存度は東京と同様に高いことが示された。

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