【柴門ふみ】推し活で結ばれた親子の絆...綻びたら娘はどうすればいい?

2025年5月12日(月)15時0分 大手小町(読売新聞)

発言小町で、推し活が原因で親子の絆が壊れそうです、というトピを見つけました。

母子で共通のアーティストの熱狂的ファンだったのだが、ビジュアルや楽曲が激変したため母親が推しをやめると言い出した。会話もなくなり母親を恨むようになった娘。以前のように一緒にライブに行き、彼のファンであってほしいと願うのはエゴでしょうか? そんな内容でした。

母子でなくても、友達同士でもよくある話だと思います。一緒に推し活をしていた友人が突然さめて離脱することも、ままあることだと思います。推し活だけでつながっていた友人関係なら、それっきり疎遠になるでしょう。

一方、それ以外でも気の合う友人で、たまたまある時期同じアーティストの推しになりライブに一緒に行ったりしたものの、どちらか一方がさめた。この場合だと、それ以外の友情関係は変わらないので、そのまま友人として付き合いを続けることができます。

今回のトピも、母子が推し活以外でもしっかりした関係が築けていたなら、「母を恨む」などとはならないはずです。母親も娘とは距離を置いて父親とばかり話しているらしいので、本当に推し活だけが唯一のつながりだったみたいですが。

しかし、子供に嫌われたくないために好きでもないライブに一緒について行く親もいる昨今、「私はさめました」ときっぱり断るこの母親は立派だ、と思いました。

熱狂的なファンであるあまり、そのアーティストの魅力を延々と聞かされたり、そのライブに強引に誘われたりしたことが、過去に私は何度かありました。

自分が好きなものを、好きではない人もいるのだ。このことをわきまえて推し活に励んでほしいものだと思います。(漫画家 柴門ふみ)

【紹介したトピ】▽推し活が原因で親子の絆が壊れそうです

大手小町(読売新聞)

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