ソトコト×ヤモリの「空き家エコノミー」プロジェクト始動! 日本の各地域の空き家を再生して地方創生へ!【空き家エコノミー①】

2025年5月12日(月)10時0分 ソトコト


【ソトコト×ヤモリの空き家エコノミー連載】第1回目(前編)。日本の各地域を再生して、地域を活性化、関係人口を推進していくプロジェクトが「ソトコト×ヤモリの空き家エコノミー」。毎回ゲストを迎えてソトコトと一緒に対談。


日本の築古戸建ての再生賃貸事業を手掛ける株式会社ヤモリ代表の藤澤正太郎さんが毎回、ソトコトと一緒にゲストを招いて、日本の各地域の空き家から推進する地域活性化、関係人口作り対談。
第1回目はソトコトの会長、大久保清彦と一緒に、前編、中編、後編に渡り、中古戸建てを年100軒再生する空き家の魅力について語ります。


藤澤 「ソトコト×ヤモリの空き家エコノミー」連載の記念すべき第1回目の対談ゲストは、2001年にLEONを創刊し、雑誌オーシャンズ、ヨガジャーナルオンライン、ソトコトオンラインを企画創刊してきて、現在はソトコトの会長を務める大久保清彦をお招きしました。本日は大久保さんに、ヤモリのオフィスにお越しいただいています。自己紹介をお願いしてもよいでしょうか。


大久保 僕は雑誌の編集者で、大学卒業をして最初に雑誌社に勤めました。 そこから、自分でも本を創刊したいと思うようになり、LEONという雑誌を立ち上げました。 その後はオーシャンズ、ローリングストーン日本版といった雑誌を創刊し、セブン&アイで小売りとコンテンツの融合に役員取り組み、独立後は現在25年続いているソトコトの運営に携わっています。ここ最近はソトコトのオンライン化など、コンテンツのオンラインをいくつか手掛けています。


藤澤 あのレジェンダリーなLEONを創刊されたんですね。


30〜50代の男性をターゲットにしたライフスタイル誌。「ちょい不良(ワル)オヤジ」ブームを作った。

衣食住のライフスタイルを考える


大久保 何事をやるにしても編集目線が大事で、今の時代、既存のモノコトに対して、キチンと編集を入れて、どう面白く見せていくか、が重要だと思っています。
例えば、街創りもコンテンツ。ヤモリさんが手掛けている空き家の再生プロジェクトもコンテンツです。やはり編集力が大事だと思うんです。その編集したコンテンツをさらにどうワクワク面白く見せられるがということで藤澤さんと盛り上がり、この対談に至るという(笑)…。


藤澤 大久保さんは、これまでのキャリアで文化やトレンドを作ってきていて、不動産とはバックグラウンドが異なりますよね。 こういったリアルな不動産や空き家とか街について、どのように捉えているのか気になります。


ファッションと不動産という、一見異なるバックグラウンドを持つ両者。


大久保 僕の中で「ワクワクドキドキ」が、コンテンツ作りの基本のキとして根底にあります。 「行ってみたい」「買ってみたい」「見てみたい」といった「…してみたい」気持ちがないのはコンテンツではありません。全然違ったモノになる。不動産(空き家)の場合も、ワクワクドキドキするコンテンツに昇華できれば、より面白い、魅力的だと感じます。
LEONって皆さんファッション誌だと思ってるんですけど、あれはライフスタイル誌です。例えば洋服でもいいし、車でもいいし、時計でもいい。自分がワクワクドキドキ、カッコよくなるようなコンテンツを提供できればよくて、たまたまLEONは洋服が中心なんですけど、別にそこって何にでも当てはまるんじゃないかなと思っていて…。


ヤモリの藤澤社長は、富山県で空き家を再生し、もう一つの拠点にしている。

ファッション的感度の必要性



藤澤 衣食住の中の「住」って、「衣」や「食」と遠いようにも見えますけど、「ワクワクドキドキ」という軸だと、ファッションも「食」も「住」も、ライフスタイルを伝えていくことという切り口では、ある種、横に並んだ一体の領域ということですよね。


大久保 「衣」って着るっていう意味だけじゃなくて、「住」に関しても「食」に関してもファッショナブル、つまりセンスっていう感覚が必要だと思います。


ヤモリ藤澤社長の再生した空き家では、単なる居室以外にアートを交えた瞑想室も設えた。


大久保 お洒落だとか、カッコいいって感覚がないと、「住」も「食」もワクワクドキドキにしないんですよね。ファッション的感度がないと、ライフスタイルに転換していかないと思います。「食」や「住」をワクワクドキドキに転換させるには、やっぱりファッション的要素っていうのは、非常に大事です。


藤澤 機能的ばかり求めてもいけないですよね! さらにファッションは単純に洋服として外見がお洒落とかカッコいいはもちろん、そこに根付いた歴史的な価値とか文脈とかもう大事で、それがその人が表現したいライフスタイルとなる…。
その意味でヴィンテージが愛され、ヴィンテージの土台にモダンなものが組み合わさる…。
ライフスタイルで捉えると、「住」の周辺領域にアートや伝統的な食器などの染み出しがあり、「住」をファッショナブルな観点で見るのは、確かに面白いと思います。(次回、中編に続く)





【藤澤正太郎プロフィール】
株式会社ヤモリ代表取締役。2011年に慶應義塾大を卒業後、三菱商事株式会社に入社。インフラ事業の海外案件とアセットマネジメントに従事。南米チリに4年間駐在。その後、NY本社の不動産ユニコーン企業であるKnotel IncのJapan GMを務める。2018年に株式会社ヤモリを創業し、日本の中古戸建て市場の活性化を通じた地方創生を目指す。

ソトコト

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