手作り番組で「四條畷」をアピール ほっこりするプロモーション施策

2018年5月14日(月)11時0分 Jタウンネット

大阪駅から東に電車で約30分。四條畷市(しじょうなわてし)という、少し読むのが難しい都市がある。


大阪に住んでいたことのある筆者だが、失礼ながら四條畷市といわれても四條畷高校があることくらいしか思い浮かばない......そんな「四條畷ビギナー」のため、四條畷市ではその魅力を伝える、「なわチャン!」なるインターネット番組が存在している。


四條畷市は「関西に住んでいてもどういう場所なのかがよく分からない」


「なわチャン!」は、2018年2月14日から放映をスタートした四條畷市のオリジナル情報番組だ。月に1回のペースで放送されており、実際に見てみると、市でマーケティング監兼魅力創造室室長を務める西垣内渉(にしがうち・わたる)氏や、サッカーチーム「FC大阪」の会長である吉澤正登氏らが登場するなどして、四條畷市の魅力などをPR。緊張したインターン生も登場しており、手作り感のある動画にどことなくほっこりする。


Jタウンネット編集部が18年5月9日に、西垣内氏に取材したところ、


「もともと、シティプロモーションに力を入れてきており、その活動の一環です。FC大阪がネットTVに力を入れていると聞き、大阪府とも協力しているとのことで四條畷市もどうか、という話になり、FC大阪と包括連携協定を結んだのがきっかけです」

と語る。番組は、西垣内氏含め10人以下で作っているといい、「外注もなくお金はかけられませんので、ああした手作り感が出ます。親しみが湧いて良いのではないでしょうか」と語る。


四條畷市のプロモーションに力を注いでいる理由については、


「実際、四條畷市は人口5万6000人弱と、大阪府でも2番目に小さな都市として知られます。関西に住んでいてもどういう場所なのかがよく分からないという実態があります」

と述べる。


「最終的な目標は、大阪府の中心地へ働く人が四條畷市に住むことですね。子育てなどを中心として市への誘致を図ることが出来ればと思います」

と説明し、


「一般に、地方の紹介をすると、その地方の視聴率が上がるんです。そこで、市民が四條畷市を再発見し、口コミを中心に情報を様々な人に広げてもらい、市内のみならず市外まで四條畷市のことをアピールできたらと思っています」

と続けた。今年度の動画再生数の目標は平均5万回だという。


番組では、たとえば市の田原地域の子供たちが所属する歌のサークルに来てもらい、発表を行うなど、一方向の広報活動ではなく双方向での活動を行っているといい、「『自分ごと』として取り組んでもらえるよう努力しています」と述べた。


評判について聞くと、


「市民でも『見ました』という声が上がったり、あとは自治体レベルで『面白い発信をしている』と話題になることもあります。今後も力を入れていけたらと思いますね」

と話した。

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