詩心くすぐる?「森の生活」 千葉に最新グランピング施設

5月14日(火)11時29分 OVO[オーヴォ]

森の中に設けられたグランピング施設=千葉県香取市のリゾート農園「THE FARM」。

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 アメリカ独立宣言からおよそ70年後の1845年7月4日、一人の青年(27歳)が独立戦争の激戦地、マサチューセッツ州コンコードの森に消えた。以後2年2カ月、池のほとりに小屋を立て、自給自足の孤独な“森の生活”を続ける。

 青年はヘンリー・デヴィッド・ソロー(1817〜62)。森の生活で思索を深め、当時の“文明社会”を鋭く相対化した『ウォールデン 森の生活』などの著作で名高い。

 ソローのような思索を深める森の中での孤高の生活とまではいかなくても、時には慌ただしい日常を離れ、自然の中で「いつもと違う非日常」を味わいたいと願う現代の都市生活者は案外、多いのではないか。人里離れた山奥の一軒家を訪ねるテレビ番組「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系列)の人気は、現代人の自然志向の表れの一つだろう。

 近年、大自然の中での生活を快適、気軽に楽しめるグランピング施設が、日本でもそれなりに広がりつつあるのも同じ理由かもしれない。このような自然回帰の動きを受けて、千葉県香取市で関東最大級のグランピング施設を展開するリゾート農園「THE FARM」は今春、新たなニーズに応じた新タイプのグランピング施設をオープンさせた。

 新タイプの施設は、自然の新たな楽しみ方と最高クラスの快適さを提供する「グランテラス」や子どもたちを飽きさせない工夫を施した「アスレチック」などだ。

 グランテラスは、バーベキューやたき火が楽しめる開放的な造り。満天の星空など夜の自然も味わいたい人向きに用意した施設だ。

 アスレチックは小さな子どもがいる家族向き。大自然の中でも遊び足りない子どもたちのために、デッキへの「階段」をボルダリングの壁にした遊び心あふれるグランピング施設だ。

 農園内には、広い庭付き一戸建て風の新しいコテージ「グランデ」も新設。千葉県産の豚肉や魚とともに、農園内の畑で収穫した野菜をふるまう朝食・夕食も楽しめる。

 農園内では四季の野菜の収穫体験が楽しめる畑や森の中で動き疲れた体を癒やす温泉施設もある。また近くの川では自然に触れるカヌー体験イベントも実施している。

 ソローは「私の家に吹く風も、山の尾根を越える風のようで、地上にあって、時には天上の音楽の素晴らしい旋律を運んできました。朝の風が一日中吹き、詩心をくすぐりました。町でこの素晴らしい風の音を耳にできる人は、まずいないでしょう」(今泉吉晴訳)と『ウォールデン』の中で述べる。

 たとえソローのように詩心をくすぐられなくても、「THE FARM」での自然体験は、普段の生活では耳にできない“旋律”を宿泊者に運んでくれるかもしれない。

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