遺族年金をもらっていますが、月8万8000円の収入があります。厚生年金保険料は払わなければなりませんか?

2024年5月15日(水)20時30分 All About

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人も……。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は遺族年金をもらっている人がパートをした場合についてです。

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。
今回は遺族年金をもらっている人がパートをした場合についてです。

Q:遺族年金をもらっていますが、厚生年金保険料は払わなければなりませんか?

「私は遺族年金をもらっていますが、パートで月8万8000円の収入があります。厚生年金保険料は払わなければなりませんか?」(イヤイヤさん)

A:厚生年金の適用事業所で一定の要件を満たして働く場合、厚生年金に加入し、厚生年金保険料を支払うこととなります

遺族年金を受給していることと、厚生年金に加入する・加入しない、とは関係がありません。遺族年金を受給していても、原則として勤務先が厚生年金の適用事業所(厚生年金の被保険者が101人以上)で一定の要件を満たして働く場合は、厚生年金に加入して厚生年金保険料を支払うことになります。
具体的には、以下の一定要件をすべて満たした場合、厚生年金に加入することになります。
・週の労働時間が20時間以上
・雇用期間が2カ月以上見込まれること
・月収が8万8000円以上であること
・学生でないこと
もし、勤務先が厚生年金の適用事業所(厚生年金の被保険者が101人以上)であっても、厚生年金に加入したくない場合は、労働時間や収入を減らす必要があるでしょう。
文:拝野 洋子(ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士)
銀行員、税理士事務所勤務などを経て自営業に。晩婚で結婚・出産・育児した経験から、日々安心して暮らすためのお金の知識の重要性を実感し、メディア等で情報発信を行うほか、年金相談にも随時応じている。
(文:拝野 洋子(ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士))

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