「頭禿げても浮気はやまぬ」 20年以上かけて集めた“ことわざ”が面白い

5月15日(水)6時0分 文春オンライン


『日本のことわざを心に刻む』(岩男忠幸 著)


 語彙力に注目が集まる昨今。言葉の問題を扱ったベストセラーが増える中、少し変わった構成のことわざ本が注目を集めている。


「“男と女”から始まって、“夫と妻”“親と子”“嫁と姑”……というように、人の一生の流れに沿ったようなカテゴリー分けをし、著者の見解を添えて、ことわざを掲載しています。単純に五十音順で掲載する辞書のような構成ではなく、読み物として楽しめるような形の本として書いていただきたかったんです」(担当編集者の田中智絵さん)


 著者は20年以上かけて、漢字1万7000字の字源と、その訓読みである大和言葉の語源、ことわざ、慣用句など、日本語に関する膨大な知識を蒐集。本業であるシステムエンジニアとしての技術を活かし、巨大なデータベースを構築したという。収録されたことわざには、そんな著者の蓄積が反映されており、有名なことわざも掲載されてはいるが、「頭禿げても浮気はやまぬ」など物珍しいものが多数だ。


「行動を軽く戒めるようなものを多く掲載しており、世の中を上手に渡っていくための処世術を身につけるにも最適な本だと思います」(田中さん)


 同書は東邦出版の「ニッポン満喫!」シリーズ第12弾。開始から7年、累計部数100万部を超す、隠れた人気シリーズだ。今春刊行の新刊 『日本の365日を愛おしむ』 も好調な動き。



2018年12月発売。初版1万部。現在7刷10万2000部





(前田 久/週刊文春 2019年5月16日号)

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