自動車整備士の7割「給与が低い」 9割が将来の転職を意識、「他業種がいい」が大多数

2019年5月15日(水)17時22分 キャリコネニュース

度々話題になる、自動車整備士の低賃金問題。整備士・メカニック業界の人材紹介を行うレソリューションは5月15日、「整備士の実態」のアンケート結果を発表した。調査は今年4月にネット上で実施し、整備士として働く20〜60代の男女1076人から回答を得た。

整備士になったきっかけを聞くと、「車(その他機械類を含む)が好きだから」(58.6%)が最多となった。以降、「なんとなく」(16.4%)、「親類に整備士がいたから」(14.4%)、「資格が欲しかったから」(9.2%)と続く。

自動車整備士平均月給は25万5200円 全体平均を大きく下回る

給与状況を聞くと、最も多かったのが「業務内容を考えたら低い」(46.2%)だった。次いで、「低い」(24.7%)となり、合計7割以上が「給与が低い」と回答している。以降、「妥当」(22.6%)と続き、「業務内容を考えたら高い」(5.4%)、「高い」(0.8%)は1割以下となった。

厚労省の調査によると、2015年度の自動車整備士の平均月給は25万5200円。同年の全体平均月給は30万4000円。女性平均(24万2000円)を上回りはするものの、男性平均(33万5100円)を約8万円下回る。

ツイッターでは2016年、自動車整備士1年目という人物がツイッターに自身の給与明細を投稿し、話題になった。手取り額は約14万円。これに対して、7年目だという自動車整備士が自身の手取り額は約11万円と投稿し、物議を醸した。投稿から3年経つが、整備士の低賃金問題は依然厳しいようだ。

8割「転職は他業種がいい」と回答

今回の調査では、転職について聞くと、「いつかしようと考えている」(31.7%)が最多で、次いで「考えたことがある」(30.0%)、「具体的に考えている」(29.1%)と続く。「考えたことは無い」は9.2%となった。

転職を意識したことがある人が9割以上で、今後転職を希望する方の割合も6割近くと、全体的に高い傾向にある。また転職を意識したことがある人に、希望する転職先を聞くと「他業種がいい」と回答した人は81.2%にのぼる。


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