就活、4割が「学歴フィルター」実感…男女差別も
2019年5月15日(水)16時45分 リセマム
就職活動中に学歴フィルターを感じたことがある人は40.2%にのぼることが、日本労働組合総連合会(連合)が2019年5月15日に発表した調査結果より明らかになった。特に最終学歴が大学・大学院の人は、学校名が採用に影響していると感じた割合が高かった。
就職差別に関する調査2019は、最近3年以内に就職のための採用試験(新卒採用試験、または中途採用試験)を受けた、全国の18歳〜29歳の男女1,000人を対象に実施した。調査期間は2019年4月5日〜4月10日。
事業者が応募者を出身学校名によって振り分け、採用選考の対象とするかどうか決めることは「学歴フィルター」と呼ばれている。たとえば、特定の大学の学生しか説明会に参加できないなどがあげられる。
実際に「学歴フィルター」を感じたことがあるか聞いたところ、40.2%が「ある」と回答した。男女別にみると、「男性」44.4%、「女性」36.0%で、女性よりも男性のほうが多かった。最終学歴別にみると、「高等学校」25.2%、「専門学校・短期大学」18.9%、「四年制大学・大学院」46.4%で、最終学歴が大学・大学院の人は、学校名が採用に影響していると感じた割合が高かった。
就職活動をしていて、男女差別を感じたことはあるか聞いたところ、28.3%が「ある」と回答した。男女差別の内容は、「採用予定人数が男女で異なっていた」が43.8%ともっとも高く、「男女で採用職種が異なっていた(男性は総合職、女性は一般職など)」42.4%、「男性のみ、または女性のみの募集だった」39.9%などが続いた。男女雇用機会均等法によって、労働者の募集および採用に係る、性別を理由とする差別は禁止されている。しかし、募集条件が男女差別的だと感じた経験がある人は少なくないようだ。
和光大学の竹信三恵子名誉教授は、「自社の『学歴フィルター』が仕事の遂行力に見合ったものなのか、不適切な質問を排した全国統一履歴書にどんな意味があるのかを、改めて検証する作業が必要だ」とコメントしている。
就職差別に関する調査2019は、最近3年以内に就職のための採用試験(新卒採用試験、または中途採用試験)を受けた、全国の18歳〜29歳の男女1,000人を対象に実施した。調査期間は2019年4月5日〜4月10日。
事業者が応募者を出身学校名によって振り分け、採用選考の対象とするかどうか決めることは「学歴フィルター」と呼ばれている。たとえば、特定の大学の学生しか説明会に参加できないなどがあげられる。
実際に「学歴フィルター」を感じたことがあるか聞いたところ、40.2%が「ある」と回答した。男女別にみると、「男性」44.4%、「女性」36.0%で、女性よりも男性のほうが多かった。最終学歴別にみると、「高等学校」25.2%、「専門学校・短期大学」18.9%、「四年制大学・大学院」46.4%で、最終学歴が大学・大学院の人は、学校名が採用に影響していると感じた割合が高かった。
就職活動をしていて、男女差別を感じたことはあるか聞いたところ、28.3%が「ある」と回答した。男女差別の内容は、「採用予定人数が男女で異なっていた」が43.8%ともっとも高く、「男女で採用職種が異なっていた(男性は総合職、女性は一般職など)」42.4%、「男性のみ、または女性のみの募集だった」39.9%などが続いた。男女雇用機会均等法によって、労働者の募集および採用に係る、性別を理由とする差別は禁止されている。しかし、募集条件が男女差別的だと感じた経験がある人は少なくないようだ。
和光大学の竹信三恵子名誉教授は、「自社の『学歴フィルター』が仕事の遂行力に見合ったものなのか、不適切な質問を排した全国統一履歴書にどんな意味があるのかを、改めて検証する作業が必要だ」とコメントしている。