【大学受験2025】新潟大、工学部に「女子枠」新設

2024年5月16日(木)12時15分 リセマム

学部入試 入学者選抜における変更点

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新潟大学は2024年5月15日、2025年度(令和7年度)の工学部入学者選抜「学校推薦型選抜I型」において、「女子枠」を新設することを公表した。導入するのは、工学部知能情報システムプログラムで、募集人員は5人。

 新潟大学は、工学分野の女性進出を促進するため、学校推薦型選I型に「女子枠」を新設する。新潟大学工学部では、「学ぶ力」と「つくる力」とのバランスの取れた総合力である「工学力」を修得してもらうための教育を行っている。女子学生の増加は工学部内におけるジェンダーバランス改善効果をもたらし、また多様な価値観がもたらされることで教育研究の場に活力が生まれることが見込まれる。これにより、多様な観点で社会や産業界の抱える課題を見極め、新しい社会価値の創造を目指す「工学力」を備えた技術者・研究者を養成し、社会への輩出を期待できるという。

 2025年度(令和7年度)学校推薦型選抜I型の変更点については、2023年9月15日に公表済みだが、知能情報システムプログラムにおいて女子を対象とする「女子枠」導入にともない、学校推薦型選抜I型における「専門学科等を対象とする選抜」は「専門枠」という名称になる。そのため、知能情報システムプログラムでは、「専門枠」と「女子枠」の2つの枠で募集を行い、そのほかのプログラムにおいては、「専門枠」のみでの募集を行う。「専門枠」と「女子枠」はそれぞれ別枠で合否を判定し、2つの枠を併願することはできない。

 知能情報システムプログラム「女子枠」の募集人員は5人。選抜方法は、大学入学共通テストを免除し、基礎学力試験、面接での評価および調査書などの内容を総合して行う。配点は、基礎学力試験50、面接120、書類審査30の計200点。基礎学力試験の内容は、「数学I 、II、数学A(図形の性質、場合の数と確率)」。基礎学力試験の参考問題は大学のWebサイトで公表している。面接では、志望動機、知能情報システムプログラム関連分野への関心、入学後に学びたいことや挑戦したいこと、将来の計画などを確認して評価する。

 国立大学理工系での「女子枠」導入は増えており、2025年度から福島大学、茨城大学、千葉大学、神戸大学、和歌山大学など、2026年度からは京都大学、広島大学、大阪大学なども導入を公表している。なお、この計画は、文部科学省大学設置・学校法人審議会の審査結果によって確定するものであるため変更する場合がある。

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