人生のやり残しに取り組むなら、心身ともに自由がきく60・70代しかない!人生の残り時間を楽しむための、家事見直しアイデア

2024年5月16日(木)12時30分 婦人公論.jp


(写真提供◎photoAC)

快適で心地よい暮らしを探究し続けてきた阿部絢子さん。人生の後半に突入したら、衣食住や人づきあいなどを見直して、残り時間は「自分のために使うべき」と言います(構成=浦上泰栄 イラスト=宮下和)

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人生の残り時間を「やりたいこと」に使う


私は、人生の時間は5段階に変化すると考えています。第1期は5〜20歳で、生きるための基礎をつくる時。第2期(20〜30代)は、社会人として成長する時間。次は、知力や社会での影響力を発揮するハイライト期(40〜50代)。そして、私がいる第4期(60〜70代)は、人生の最終章である第5期(80代以降)を迎える前の貴重な残り時間です。

子育てや仕事から解放され、「人生の最後にやっておきたいこと」に取り組むなら、心身ともに自由がきく今しかありません。義理のつきあいで時間をムダにし、何も考えず以前と同じ方法で家事をしていたら、時間はあっという間になくなってしまう。

以下に、人生の残り時間を楽しむために私が実践している「家事、習慣、お金、人づきあい」のアイデアをお伝えします。少しでもみなさんの参考になれば幸いです。

【家事】1回3分の小掃除で大掃除が不要に


50代までは週に1〜1.5回、掃除機をかけていましたが、次第におっくうになって2週間に1回に減り、今は大きな掃除機を使うのは2〜3ヵ月に一度になりました。

そのぶん何かのついでに拭いたり、ゴミを拾ったりする「小掃除」を実践。歯みがきの後に洗面台をひと拭きする、ほこりが目についた場所だけハンディタイプの掃除機をかけるなど、1回3〜5分手を動かすだけでも、十分きれいに保つことができます。

要は汚れを溜めないこと。溜めなければ大掃除も必要ありません。


(イラスト:宮下和)

【家事】手入れが大変なインテリアを見直す・替える


年々、高い場所の掃除がおっくうになってきました。

ある時、照明の掃除をしようと踏み台に乗ったら転びそうになり、それがきっかけでペンダントタイプのLED照明に替えたのです。すると掃除もラクになり、電球を交換する手間も省けました。

カーテンも見直しの対象です。洗濯のたびにカーテンを「外す・つける」ことを重労働に感じて、プラスチックのロールスクリーンに変更。表面のほこりを布でサッと落とすだけだから、ラクチンです。

心身の変化に合わせて、インテリアを見直すことも必要ではないでしょうか。

【家事】家事の時間は自分流に決めていい


みなさんは、掃除や洗濯などの家事を一日のいつごろやっていますか。

子育て中は子どものスケジュールに合わせて、早朝から食事の支度に洗濯、掃除と多くの家事に取り組む必要があったでしょう。

でも子育てが終わった今は、もっと柔軟に日課を決めてもよいのでは?

私は夜型人間で、諸々の家事を夕方から夜にかけて行います。そのほうが、無理に早起きするより快適に過ごせるからです。朝の静かな時間に本を読みたい、午後のほうが元気という人もいるでしょう。

以前のやり方にとらわれず、今の自分に合ったリズムをつくってもいいのです。


(写真提供◎photoAC)

【家事】回数を減らし部屋干しにしたら洗濯がラクに


汚れものを溜めないように毎日洗濯して、朝早い時間に干し終える。こうした洗濯の「〜せねばならぬ」をきっぱりやめました。

洗濯は汚れものが溜まってからすればいいし、夜型の私が洗濯機を回すのは夕方です。

さらにマンションの屋上にある干し場まで上がるのが大変なので、部屋干しに変えました。

常識だと思っていたことを見直してみると、家事はぐっとラクになります。

【家事】食材のまとめ買いをしない


最近、以前より食べる量が減ってきたこともあり、食材のまとめ買いをやめました。同じ食材を何日も食べ続けるのは飽きるし、結局食べきれなくて、ムダにしてしまうことがあるからです。

また、重い荷物を抱えて歩くと何かにつまずいた時に体を防御する姿勢が取れず、大ケガをする心配もあります。

「旬の美味しいものをちょっとずつ」が、今の買い物スタイルです。

婦人公論.jp

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