「夜勤明けに目覚めると、小学生の息子が見当たらない。門限を1時間過ぎた後、彼を家に連れてきたのは...」(北海道・30代女性)
2022年5月18日(水)11時0分 Jタウンネット
シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Bさん(北海道・30代女性)
遊びに行くのは17時まで——そう約束をしていたのに、小学生の次男が18時頃に帰ってきた。
彼は、母親であるBさんに「自転車が壊れて動けなかった」と説明。Bさんがどう帰ってきたのかを尋ねると、驚きの答えが返ってきたという。
<Bさんの体験談>
今から8年ほど前、看護師をしている私が夜勤明けで疲れ切っていた時の話です。
週末だったので、当時小学生だった次男は友達と自転車で遊びに行っていました。
疲れて日中寝ていた私が夕方に起床すると、次男はまだ帰宅していません。外に遊びに行くのは17時までと決めていたのに......その時間を過ぎても、彼は帰ってきませんでした。
次男が帰ってきた方法は......
結局、次男が帰宅したのは18時ごろのこと。私は「おかしいな」と心配していたところでした。
そして帰ってきて第一声、「自転車が壊れて動けなかった」と言うのです。私が「それならどうやって帰ってきたのか」と聞くと、こう答えました。
「知らない人が送ってくれた」
どうやら隣町まで行き、自転車の故障で動けなくなっていたところを、見知らぬ年配の方が声を掛けて下さり、自転車ごと自宅の近くまで送って下さったようです。
すぐにお礼をと思い自宅を飛び出したのですが、すでに送ってくれた方の姿はありません。
「お礼は要らないよ」と言われたと、次男から聞かされました。
このご時世、見ず知らずの子供のためにこんなに親切にして下さる方がいるのだと、とても心に染みた出来事でした。どうしてもお礼を言いたかったのでこの場をお借りしました。
あの時は本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)
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