本日は銭湯日和 第43回 秘湯感漂う銭湯へ! 豊島区「山の湯」で薬湯のひょうたんを味わう

5月18日(金)6時0分 マイナビニュース

今日のひとっ風呂に選んだのは、豊島区・要町にある「山の湯」。最寄りは東京メトロ有楽町線・副都心線「要町」駅。「えびす通り商店街」からしばし北に向かい、途中左折して住宅街の中へ。車一台分の細い路地の中を縫っていくと、一際高い煙突と「山の湯」の看板が見えてくる。

○初見だとちょっと緊張するかも

生い茂った葉がまるで玄関のファサードがわりに。その下で開店を待ちわびる客が3〜4人いた。立地が立地だけに、なかなか一見がふらりと立ち寄る銭湯ではないだろう、「見慣れない顔だな」という視線を感じる。

時間通りに開店。雲が重かったので、正面の傘ロッカーにビニール傘を預け、男は右、女は左の下足場から脱衣所へ進む。番台式の銭湯だが、目隠し用の衝立もあるので、抵抗のある人もさほど気にする必要はない。

出入口にドリンクケース。ロッカーは壁側と中央に。中央の上にはショーケースがあり、タオルや石鹸類の販売など。衝立裏側にあたる場所にはソファとマンガ棚(偏りはあるが多数収蔵)、グレー色のkeihokuのはかり。境目は鏡になっていて、上には柱時計とテレビがある。

浴室側と背側両方に洗濯機があり、背側は玄関からも見えた木が植わっている庭につながっている。壁上には「山の湯温泉」の名入りオリジナルの、グラフィックデザインされた大判ポスターが飾られている。
○ひょうたん型の浴槽で2度味わう

男湯のイメージ(S=シャワー)

浴室の見所は、何と言っても「ひょうたん型」の浴槽。中央の浴槽の周囲をカランが取り囲むレイアウトになっていて、都内では珍しい。浴槽は二分割されており、薬湯に。手前側はバイブラバス、奥側はジェットバスがついている。湯はどちらも入りやすい温度だが、手前の方が若干ぬるめで42度弱だと思われる。

ボディソープ、リンスインシャンプーは備え付けがあり。シャワーは若干老朽化が否めないか。目詰まりや水漏れを感じた。

正面には丸山絵師による西伊豆モチーフの富士山ペンキ絵。その下にも清流や水車小屋を描いたタイル絵もあしらわれており、風情としても申し分ない。ちなみに、隅に陣取る「スチームサウナ」は利用無料となっている。

要町駅から歩いて7分。池袋駅から歩いても30分もかからない都心だが、秘湯の風格さえ感じる銭湯。初見ではやや入りづらい人もいるかもしれないが、のれんをくぐってしまえば見所の多い"いいお湯"だ。知っておいて損はない銭湯のひとつだろう。

※イメージ図は筆者の調査に基づくもので正確なものではございません

○筆者プロフィール: 高山 洋介(たかやま ようすけ)
1981年生まれ。三重県出身、東京都在住。同人サークル「ENGELERS」にて、主に銭湯を紹介する同人誌『東京銭湯』『三重銭湯』『尼崎銭湯』などをこれまでに制作。

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