【ぶらり循環バスの旅】文京区シビックセンター発着「B-ぐる」で千駄木・駒込・後楽園を満喫しよう!
2024年5月18日(土)12時0分 ロケットニュース24
春はいつのことだったのでしょうか? 今年は年明けから寒暖差が激しく、つい先日まで「寒い」なんて言っていたのに、いきなり夏日・真夏日を思わせるような日もありますね。もう少し緩やかに夏を迎えたいというのに……。
どうも、こんにちは! 佐藤です。今回は東京都文京区のコミュニティバス「B-ぐる(びーぐる)」の千駄木・駒込ルートで街を循環したいと思います。どんな景色に出会えるのかな? それじゃあ行ってみましょう。レッツゴー!
・千駄木・駒込ルート
このバスは2007年より運行しており、名称は一般公募で決まったそうです。B-ぐるの「B」は文京区(bunkyo-ku)を表していて、ぐるっと巡ることからこの名前になったのだとか。イメージキャラクターはそれを象徴するビーグル犬です。
千駄木・駒込ルート、目白台・小日向ルート、本郷・湯島ルートの3路線が走っており、路線図はかなり複雑。地元の地理に明るくないと、乗り間違えてしまいそうなのでご注意を。いずれも「文京シビックセンター」に止まります。
今回は、北を走る千駄木・駒込ルートを選びました。目白台方面も湯島方面も面白そうだったんですけどね。わかりやすそうなこの路線で行くとします。
まずは停留所番号1番の文京シビックセンターに向かって歩きます。東京ドームが間近に見えるすごい場所ですね。
あった、ここですね。ここは3路線のバスが全部止まるので、乗り間違えないようにしないとね。
3路線いずれも、8〜19時台は20分おきに来ますね。ちなみに料金は大人1回乗車で100円になります。
お、来ましたね。あのバスです。車両はもう皆さんご存じの、日野のポンチョですね。都内のほとんどのコミュニティバスで採用されている車両です。コンパクトで運転しやすいんでしょうね。とりわけ道幅の狭い道路が多い地域で、重宝されているようです。
皆さん、そろそろ覚えてくださいね。この車両はポンチョです。パッと見ただけでわかるくらいになりましょう。
バスが走り始めて、私はすぐに自分が思い違いをしていることに気づきました。このバスは北に走り出すと思っていたら、南に向かっていたのです。
というのは、今回訪ねる先を6番のラクーアからで計画していたんですね。それなのに、1番の停留所から乗ったから逆方向に向かっていたんです。なぜ乗る前に、違う場所にいると気づかなかったのか……。
最近歳とともにこういう思い違いが増えてきました。困りましたね〜、トホホ……。まあ、循環するので、いずれ同じ場所に戻ってくるでしょう。
走り出すとさっき見た景色。本来は2度同じ場所を通るはずではなかったのに。
……気を取り直して、まずは一気に千駄木駅方面へと向かいます。後楽園・東京ドームをぐるりと回って、白山通りを北上していきます。
このバスは、車内アナウンスを運転手さんが行います。非常に丁寧に話される方で「左に曲がります。ご注意ください」、「右に曲がります。揺れますのでおつかまりください」と、都度アナウンスしてくれます。
こういう方の運転するバスは、運転もキレイで乗っていて気持ちがいいですね。利用される方の多くは高齢者なので、丁寧なアナウンスと運転に安心できるのではないでしょうか。
さて、少し走って「千駄木ニ丁目」に来ました。千駄木駅周辺で昼食をとりたいので、この辺で降りてみましょうか。
・昭和の風情
この界隈はいわゆる下町で、街の景色から昭和の風情を感じます。
B-ぐるが行っちゃいましたね。繁華街で見る路線バスもいいんですけど、どちらかといえば、こういう下町で見る路線バスの方が、私は好きだなあ。「地域の足」って感じがするんですよね。
歩いていると、久しく見ることのなくなった看板が目に入ります。「お習字」、習字教室ですかね、近頃はその存在すら思い出すこともなくなってしまったなあ。
あれはパブスナックですね。「唄って踊れる」ですって。ちょっと行ってみたい!
関係ないけど、こちらの写真屋さんには傘がたくさんあるそうです。気になったけど、店内はお客さんがいて、そのあとに運送業者の方が待っていたので、覗くのは諦めました。またの機会に。
どこかで昼食を、と思ったんですけど、まだ昼には少し早いので軽くお茶をします。「やなか珈琲店」がありました。ここのすぐ近くの谷中に1号店のある珈琲専門店ですね。こちらは千駄木店になります。
「本日のコーヒー」(税込420円)、この日の豆はブラジルです。ひと口飲むと気持ちが安らぎますねえ。まだ今回の旅は何も始まっていないんですけど、ホッとひと息ついちゃいますよ。
・下調べ不十分
休んでる場合じゃない! ってことで歩きますよ。千駄木駅周辺で食事をと思ったんですけど、まだお腹が空いていないし、ココ! ってお店にめぐり合えなかったので、しばらく歩いてみましょう。
団子坂上から北に向かって歩こうとしたところ、「くらしのみち」というのを見つけました。ここはあえて道を蛇行させることで、速度を抑制しているそうです。
小学校や養護施設があるので、歩行者優先の道にしたんでしょうね。安心して通行できます。
千駄木小学校前です。ここは東経139度45分44秒。こういうのを見ると、懐かしく思いますね。うちの小学校にもあったんじゃないかな。
ぼんやりと歩いていたら、いくつか寄るべき名所をスルーしてしまいました。「ファーブル昆虫館」と「高村光太郎旧居跡」を通過してしまったみたいです。
しまったなあ、寄ってみたかったのに……。それより前に団子坂のあたりにあった「文京区森鴎外記念館」も完全に通りすぎちゃって……。今回は下調べが不十分だったみたいですね。そもそも最初の乗り場も間違えるし。とりあえず先に進みましょう。過去は振り返らない……。
そろそろお腹が空いてきましたね。気が付けば20分以上歩いてしまいましたから、昼食にしましょう。ここまでめぼしい飲食店はなかったんですけど、ちょうどよいお店がありました。
「ふじ芳」というお店です。ちょうど時間は12時、私が入店すると続々と近隣で働く人たちが入ってきました。
メニューを見ると、定食が4種と丼物もあるみたい。私が頼んだのは「和風カレー丼定食」(税込700円)です。1番目立っていたので、ついそれを頼んでみたくなりました。
こちらがカレー丼。漬物・小鉢(冷ややっこ)・サラダ・みそ汁付きでこのお値段。かなり良心的ではないでしょうかね。
そば屋さんのカレーを思わせる、出汁の強い味つけですね。落ち着く味です。お店の女将さんも明るくて丁寧な接客。馴染みのお客さんと談笑しながらも、テキパキと仕事をしてらっしゃって、とても気持ちが良いですね。
夜は居酒屋営業をしているようです。ランチが美味しかったから、きっと夜のメニューも美味しいはず。近所にあったらうれしいタイプのお店ですね。
ここから少し歩いたところ、アジア全域の歴史と文化を対象とした研究図書館「東洋文庫」があります。一度来てみたいと思っていました。
が! 今日は休館日!! がびーん、今回はことごとく上手くいっていない……。あとから調べると、展示替えで2024年5月13〜24日までお休みでした。
悔やんでもしょうがない。次行ってみよう!
・六義園
さらに少し歩くと「六義園(りくぎえん)」に着きました。ここはやってる! それにしても、この界隈は歴史と文化にゆかりのある施設がいくつもありますね。良い街だなあ〜。
通りを少し入るとレンガの塀が敷地を取り囲んでいます。ここだけ雰囲気が違いますね。六義園の歴史は古く、江戸時代の大名庭園でした。
大変立派な門ですね。「文化財庭園」としての格式のようなものが漂っています。
入園料は大人(個人)300円です。約8万7000平方メートルの敷地には、マツやモミジ・クスノキ・ケヤキ・サクラ・アジサイなどが植えられており、1年中、それぞれの見ごろを楽しむことができます。
造園には神仙思想が取り入れられており、たとえば大泉水(中央の池)に浮かぶ石組は「蓬莱島(ぼうらいじま)」と名付けられています。その向こうにある岩は「臥竜石(がりゅういし)」。何気なく置かれているように見える木にも岩にも、ちゃんと意味が込められているんですねえ。
池畔に「吹上茶屋」という休憩所があります。お茶していきましょう。今日は休んでばっかりだな……。
「上生菓子と冷抹茶」のセットが税込850円です。こんな立派な庭園を見ながらお抹茶を頂くってぜい沢ですね。
・小石川後楽園
ここまでずいぶん歩いたのでバスに戻りましょう。六義園から1つ先の26番「南北線駒込駅」から乗りますよ。
バスが来ました。あのナンバーは最初に乗ったバスですね。千駄木ニ丁目で私が降りてから、ルートを1周したんですかね。とにかく乗りましょう。
最初に乗り場を間違えたせいで、1番の停留所のシビックセンターまで戻ってきてしまいました。循環バスゆえに同じ場所には帰ってくるんですけど、見知った景色は少し新鮮味に欠けるなあ。まあ、私が悪いんですけどね。
循環バス史上初の2周目に突入しました。先ほど通過した2番の「小石川後楽園入口」で降りました。
後楽園というと、ドームができる前なら球場。もしくはホールの方がよく知られていると思うんですけど、本来は江戸からある文化財庭園なんですよね。
誰が造ったかご存じですか? あの人です、水戸光圀公ですよ。厳密には水戸徳川家2代目藩主の光圀の代で完成したんですけどね。
ちなみにこちらも大人(個人)の入園料は300円です。
庭園の見どころも豊富なんですが、野鳥も間近で見ることができました。これはシジュウカラですかね。近くに人がいても、あまり警戒していないような。人慣れしているんですかねえ。
すぐ向こうにドームが見える都心にありながら、少し中の方に入ると、驚くほど豊かな森が形成されています。
木々が生い茂り、空気がヒヤリと感じられます。木の根元にはシダ類が生えていて、さらにその下には肥沃な腐葉土が広がっています。そういえば、入口で虫よけを販売していました。街中だからと侮っていると、夏場は虫に刺されまくりそうですよ。ここはたしかな森でした。
東門のすぐそば、内庭(うちにわ)は今、スイレンが見ごろを迎えていました。
池の上に開く白い花、美しいですね。池の淀んだ水色に、無垢な白さが映えています。
思わず写真を撮りまくってしまいます。ですが、夢中になりすぎないように要注意。池に近づきすぎなように気を付けましょう。それから大事なスマホやカメラを池ポチャしないように。
花菖蒲の見ごろはこれからだそうです。5月25日〜6月9日まで花菖蒲を楽しむ催しが行われるとのこと。ここには約700株の花菖蒲があり、そのうち満開になりそうですよ。訪ねた際はぜひ、お楽しみください。
・ビーマイベイベー
さて、東京ドームまで戻ってきました。今日は人が多いですね。巨人戦でもあるのかな?
と思ったら、今日(5/16)は「COMPLEX」のドーム公演でした! 布袋寅泰さんと吉川晃司さんの伝説のユニットCOMPLEX、まさか今日だったとは全然知らなかったよ!
一応私も聞いて育った世代なので、ファンの方に紛れて記念撮影。一生の思い出です。ふふふ……。
最後にもう1カ所。1966年に有楽町で創業した老舗喫茶店「はまの屋パーラー」、そのもっとも新しいお店(4号店)が、東京メトロ後楽園駅直結の商業施設「メトロM」にあります。
玉子サンドイッチ(サンドゥイッチ)やナポリタンが有名なんですけど、名物の「バナナジュース」(税込750円)を飲んじゃいましょう。
ふと見ると、テーブルにこんな注意書きが……。「応援グッズの作成はご遠慮頂いております」。ドーム近くのお店ならではですね。
バナナジュースの甘さで歩きの疲れが吹っ飛びます。循環バスの旅ではいつも、ふらりと立ち寄る喫茶店が楽しみなんですよねえ。そのせいで、ついつい寄り道しすぎるのですが……。
今回の所用時間は4時間。立派な庭園を2カ所もはしごしちゃいました。このほかにも、今回行きそびれた歴史と文化を感じさせる名所がたくさんありますので、ぜひB-ぐるに乗って訪ねてみてくださいね。
それでは次の循環バスでお会いしましょう。ごきげんよう〜!
参考リンク:文京区コミュニティバス「B-ぐる」、東洋文庫、六義園、小石川後楽園、やなか珈琲店、はまの屋パーラー
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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どうも、こんにちは! 佐藤です。今回は東京都文京区のコミュニティバス「B-ぐる(びーぐる)」の千駄木・駒込ルートで街を循環したいと思います。どんな景色に出会えるのかな? それじゃあ行ってみましょう。レッツゴー!
・千駄木・駒込ルート
このバスは2007年より運行しており、名称は一般公募で決まったそうです。B-ぐるの「B」は文京区(bunkyo-ku)を表していて、ぐるっと巡ることからこの名前になったのだとか。イメージキャラクターはそれを象徴するビーグル犬です。
千駄木・駒込ルート、目白台・小日向ルート、本郷・湯島ルートの3路線が走っており、路線図はかなり複雑。地元の地理に明るくないと、乗り間違えてしまいそうなのでご注意を。いずれも「文京シビックセンター」に止まります。
今回は、北を走る千駄木・駒込ルートを選びました。目白台方面も湯島方面も面白そうだったんですけどね。わかりやすそうなこの路線で行くとします。
まずは停留所番号1番の文京シビックセンターに向かって歩きます。東京ドームが間近に見えるすごい場所ですね。
あった、ここですね。ここは3路線のバスが全部止まるので、乗り間違えないようにしないとね。
3路線いずれも、8〜19時台は20分おきに来ますね。ちなみに料金は大人1回乗車で100円になります。
お、来ましたね。あのバスです。車両はもう皆さんご存じの、日野のポンチョですね。都内のほとんどのコミュニティバスで採用されている車両です。コンパクトで運転しやすいんでしょうね。とりわけ道幅の狭い道路が多い地域で、重宝されているようです。
皆さん、そろそろ覚えてくださいね。この車両はポンチョです。パッと見ただけでわかるくらいになりましょう。
バスが走り始めて、私はすぐに自分が思い違いをしていることに気づきました。このバスは北に走り出すと思っていたら、南に向かっていたのです。
というのは、今回訪ねる先を6番のラクーアからで計画していたんですね。それなのに、1番の停留所から乗ったから逆方向に向かっていたんです。なぜ乗る前に、違う場所にいると気づかなかったのか……。
最近歳とともにこういう思い違いが増えてきました。困りましたね〜、トホホ……。まあ、循環するので、いずれ同じ場所に戻ってくるでしょう。
走り出すとさっき見た景色。本来は2度同じ場所を通るはずではなかったのに。
……気を取り直して、まずは一気に千駄木駅方面へと向かいます。後楽園・東京ドームをぐるりと回って、白山通りを北上していきます。
このバスは、車内アナウンスを運転手さんが行います。非常に丁寧に話される方で「左に曲がります。ご注意ください」、「右に曲がります。揺れますのでおつかまりください」と、都度アナウンスしてくれます。
こういう方の運転するバスは、運転もキレイで乗っていて気持ちがいいですね。利用される方の多くは高齢者なので、丁寧なアナウンスと運転に安心できるのではないでしょうか。
さて、少し走って「千駄木ニ丁目」に来ました。千駄木駅周辺で昼食をとりたいので、この辺で降りてみましょうか。
・昭和の風情
この界隈はいわゆる下町で、街の景色から昭和の風情を感じます。
B-ぐるが行っちゃいましたね。繁華街で見る路線バスもいいんですけど、どちらかといえば、こういう下町で見る路線バスの方が、私は好きだなあ。「地域の足」って感じがするんですよね。
歩いていると、久しく見ることのなくなった看板が目に入ります。「お習字」、習字教室ですかね、近頃はその存在すら思い出すこともなくなってしまったなあ。
あれはパブスナックですね。「唄って踊れる」ですって。ちょっと行ってみたい!
関係ないけど、こちらの写真屋さんには傘がたくさんあるそうです。気になったけど、店内はお客さんがいて、そのあとに運送業者の方が待っていたので、覗くのは諦めました。またの機会に。
どこかで昼食を、と思ったんですけど、まだ昼には少し早いので軽くお茶をします。「やなか珈琲店」がありました。ここのすぐ近くの谷中に1号店のある珈琲専門店ですね。こちらは千駄木店になります。
「本日のコーヒー」(税込420円)、この日の豆はブラジルです。ひと口飲むと気持ちが安らぎますねえ。まだ今回の旅は何も始まっていないんですけど、ホッとひと息ついちゃいますよ。
・下調べ不十分
休んでる場合じゃない! ってことで歩きますよ。千駄木駅周辺で食事をと思ったんですけど、まだお腹が空いていないし、ココ! ってお店にめぐり合えなかったので、しばらく歩いてみましょう。
団子坂上から北に向かって歩こうとしたところ、「くらしのみち」というのを見つけました。ここはあえて道を蛇行させることで、速度を抑制しているそうです。
小学校や養護施設があるので、歩行者優先の道にしたんでしょうね。安心して通行できます。
千駄木小学校前です。ここは東経139度45分44秒。こういうのを見ると、懐かしく思いますね。うちの小学校にもあったんじゃないかな。
ぼんやりと歩いていたら、いくつか寄るべき名所をスルーしてしまいました。「ファーブル昆虫館」と「高村光太郎旧居跡」を通過してしまったみたいです。
しまったなあ、寄ってみたかったのに……。それより前に団子坂のあたりにあった「文京区森鴎外記念館」も完全に通りすぎちゃって……。今回は下調べが不十分だったみたいですね。そもそも最初の乗り場も間違えるし。とりあえず先に進みましょう。過去は振り返らない……。
そろそろお腹が空いてきましたね。気が付けば20分以上歩いてしまいましたから、昼食にしましょう。ここまでめぼしい飲食店はなかったんですけど、ちょうどよいお店がありました。
「ふじ芳」というお店です。ちょうど時間は12時、私が入店すると続々と近隣で働く人たちが入ってきました。
メニューを見ると、定食が4種と丼物もあるみたい。私が頼んだのは「和風カレー丼定食」(税込700円)です。1番目立っていたので、ついそれを頼んでみたくなりました。
こちらがカレー丼。漬物・小鉢(冷ややっこ)・サラダ・みそ汁付きでこのお値段。かなり良心的ではないでしょうかね。
そば屋さんのカレーを思わせる、出汁の強い味つけですね。落ち着く味です。お店の女将さんも明るくて丁寧な接客。馴染みのお客さんと談笑しながらも、テキパキと仕事をしてらっしゃって、とても気持ちが良いですね。
夜は居酒屋営業をしているようです。ランチが美味しかったから、きっと夜のメニューも美味しいはず。近所にあったらうれしいタイプのお店ですね。
ここから少し歩いたところ、アジア全域の歴史と文化を対象とした研究図書館「東洋文庫」があります。一度来てみたいと思っていました。
が! 今日は休館日!! がびーん、今回はことごとく上手くいっていない……。あとから調べると、展示替えで2024年5月13〜24日までお休みでした。
悔やんでもしょうがない。次行ってみよう!
・六義園
さらに少し歩くと「六義園(りくぎえん)」に着きました。ここはやってる! それにしても、この界隈は歴史と文化にゆかりのある施設がいくつもありますね。良い街だなあ〜。
通りを少し入るとレンガの塀が敷地を取り囲んでいます。ここだけ雰囲気が違いますね。六義園の歴史は古く、江戸時代の大名庭園でした。
大変立派な門ですね。「文化財庭園」としての格式のようなものが漂っています。
入園料は大人(個人)300円です。約8万7000平方メートルの敷地には、マツやモミジ・クスノキ・ケヤキ・サクラ・アジサイなどが植えられており、1年中、それぞれの見ごろを楽しむことができます。
造園には神仙思想が取り入れられており、たとえば大泉水(中央の池)に浮かぶ石組は「蓬莱島(ぼうらいじま)」と名付けられています。その向こうにある岩は「臥竜石(がりゅういし)」。何気なく置かれているように見える木にも岩にも、ちゃんと意味が込められているんですねえ。
池畔に「吹上茶屋」という休憩所があります。お茶していきましょう。今日は休んでばっかりだな……。
「上生菓子と冷抹茶」のセットが税込850円です。こんな立派な庭園を見ながらお抹茶を頂くってぜい沢ですね。
・小石川後楽園
ここまでずいぶん歩いたのでバスに戻りましょう。六義園から1つ先の26番「南北線駒込駅」から乗りますよ。
バスが来ました。あのナンバーは最初に乗ったバスですね。千駄木ニ丁目で私が降りてから、ルートを1周したんですかね。とにかく乗りましょう。
最初に乗り場を間違えたせいで、1番の停留所のシビックセンターまで戻ってきてしまいました。循環バスゆえに同じ場所には帰ってくるんですけど、見知った景色は少し新鮮味に欠けるなあ。まあ、私が悪いんですけどね。
循環バス史上初の2周目に突入しました。先ほど通過した2番の「小石川後楽園入口」で降りました。
後楽園というと、ドームができる前なら球場。もしくはホールの方がよく知られていると思うんですけど、本来は江戸からある文化財庭園なんですよね。
誰が造ったかご存じですか? あの人です、水戸光圀公ですよ。厳密には水戸徳川家2代目藩主の光圀の代で完成したんですけどね。
ちなみにこちらも大人(個人)の入園料は300円です。
庭園の見どころも豊富なんですが、野鳥も間近で見ることができました。これはシジュウカラですかね。近くに人がいても、あまり警戒していないような。人慣れしているんですかねえ。
すぐ向こうにドームが見える都心にありながら、少し中の方に入ると、驚くほど豊かな森が形成されています。
木々が生い茂り、空気がヒヤリと感じられます。木の根元にはシダ類が生えていて、さらにその下には肥沃な腐葉土が広がっています。そういえば、入口で虫よけを販売していました。街中だからと侮っていると、夏場は虫に刺されまくりそうですよ。ここはたしかな森でした。
東門のすぐそば、内庭(うちにわ)は今、スイレンが見ごろを迎えていました。
池の上に開く白い花、美しいですね。池の淀んだ水色に、無垢な白さが映えています。
思わず写真を撮りまくってしまいます。ですが、夢中になりすぎないように要注意。池に近づきすぎなように気を付けましょう。それから大事なスマホやカメラを池ポチャしないように。
花菖蒲の見ごろはこれからだそうです。5月25日〜6月9日まで花菖蒲を楽しむ催しが行われるとのこと。ここには約700株の花菖蒲があり、そのうち満開になりそうですよ。訪ねた際はぜひ、お楽しみください。
・ビーマイベイベー
さて、東京ドームまで戻ってきました。今日は人が多いですね。巨人戦でもあるのかな?
と思ったら、今日(5/16)は「COMPLEX」のドーム公演でした! 布袋寅泰さんと吉川晃司さんの伝説のユニットCOMPLEX、まさか今日だったとは全然知らなかったよ!
一応私も聞いて育った世代なので、ファンの方に紛れて記念撮影。一生の思い出です。ふふふ……。
最後にもう1カ所。1966年に有楽町で創業した老舗喫茶店「はまの屋パーラー」、そのもっとも新しいお店(4号店)が、東京メトロ後楽園駅直結の商業施設「メトロM」にあります。
玉子サンドイッチ(サンドゥイッチ)やナポリタンが有名なんですけど、名物の「バナナジュース」(税込750円)を飲んじゃいましょう。
ふと見ると、テーブルにこんな注意書きが……。「応援グッズの作成はご遠慮頂いております」。ドーム近くのお店ならではですね。
バナナジュースの甘さで歩きの疲れが吹っ飛びます。循環バスの旅ではいつも、ふらりと立ち寄る喫茶店が楽しみなんですよねえ。そのせいで、ついつい寄り道しすぎるのですが……。
今回の所用時間は4時間。立派な庭園を2カ所もはしごしちゃいました。このほかにも、今回行きそびれた歴史と文化を感じさせる名所がたくさんありますので、ぜひB-ぐるに乗って訪ねてみてくださいね。
それでは次の循環バスでお会いしましょう。ごきげんよう〜!
参考リンク:文京区コミュニティバス「B-ぐる」、東洋文庫、六義園、小石川後楽園、やなか珈琲店、はまの屋パーラー
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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