“肝臓のない”サメの死骸が次々打ち上げられる! 宇宙人かUMAか、理学博士が真犯人に迫る!=南アフリカ

5月18日(木)7時30分 tocana

ホホジロザメ 画像は「Wikipedia」より引用

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 南アフリカで現在、奇妙なホホジロザメの死骸が次々と発見されている。浜に打ち上げられたサメたちの死体からは、肝臓だけがキレイになくなっていたのだ。まるでキャトルミューティレーション(詳細は後述)を思わせる事態だが、現地では意外な犯人が挙がっているという。英紙「Daily Mail」が5月11日に報じている。

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■ホホジロザメの異様すぎる死体

 奇妙なホホジロザメの死骸が打ち上げられたのは、南アフリカ共和国・ケープタウンの南東にある小さな港町ガンスバーイだ。この町の近海は、ホホジロザメをはじめとして、非常に多くの生物を見ることができる絶好のダイビングスポットだ。かの名作映画『ジョーズ』のごとく、海中に沈めた檻の中から間近でホホジロザメを観察できる「シャーク・ケージ・ダイビング」は観光の目玉の一つである。

 今月3日から4日間のうちに、浜に打ち上げられたホホジロザメの死骸は全部で3体。しかも、その胸のあたりが一様に大きく切り裂かれており、研究者らによる剖検の結果、肝臓がすっかりなくなり、うち1匹は心臓さえ失っていることが判明した。現地では、その異様な死にざまに衝撃が広がっている。

 これは南米などで、UFOが牛をはじめとする家畜を拉致し、血と内臓を抜き取って殺すという「キャトルミューティレーション」事件を思い起こさせる異常事態である。では、ホホジロザメを殺した猟奇的な犯人とは、一体何者なのだろうか? まだ見ぬUMAか、はたまた宇宙人の仕業なのか? しかし、現地ではこの謎多き事件の真犯人として、とある生物の名が挙がっているという。


■シャークミューティレーションの意外な犯人

 今回ホホジロザメたちを襲ったとみられている動物、それはシャチだ。シャチは英語でkiller whale(殺し屋クジラ)と呼ばれ、西欧では大昔から“海の魔物”としても恐れられている。

「成体のシャチはホホジロザメより体格も大きく、丈夫な体つきをしています。シャチが体当たりしてきたら、ホホジロザメはひとたまりもありません」

 そう話すのは、生物学に詳しい理学博士X氏だ。シャチは魚やアザラシ、時にはクジラをも襲って捕食する、海の生態系の頂点に立つ生物のひとつだとX氏は解説する。

 実は、シャチがサメを襲う事例はすでに報告されているという。2016年には米国・カリフォルニアの沖で、シャチのグループが小型のサメを襲っている様子がドローンで撮影されている。また、アメリカやオーストラリアなどでは、シャチがホホジロザメを捕食している様子も観察されている。


■ホホジロザメの「味」を知った!? シャチたち

 だが、これまで南アフリカ近海のシャチたちがサメを捕食するという報告はなかった。どうしてシャチたちは、突然ホホジロザメの肝臓に興味を示し出したのだろうか。

「この近海に生息するシャチたちが、ホホジロザメの効率的な狩り方と肝臓の美味しさを知ってしまったのではないでしょうか」(X氏)

 サメの肝臓というと、我が国でも健康食品として大変人気がある「鮫肝油」が取れることで知られている。サメの肝臓は非常に大きく、脂質に富んでいるため、常温で置いておくだけで大量の油が溶け出してくる。肝油中に含まれる脂質の一種「スクアレン」もサプリメントや化粧品の成分としてよく見かける物質である。

「成体のホホジロザメの肝臓は非常に大きいので、さぞ食べごたえがあると思います。それに栄養豊富ですから、シャチにとってはごちそうでしょう。群れの中でホホジロザメ狩りが流行しているのかもしれません」(X氏)

 南アフリカ近海のシャチたちは、ホホジロザメの肝臓をごちそうと認識してしまったのだろうか。シャチの襲撃を恐れてか、ホホジロザメたちは事件のあった海域から姿を消しているという。ホホジロザメは観光の目玉であるため、現地の人々はシャークミューティレーションの影響に頭を悩ませているそうだ。
(吉井いつき)


※画像は、ホホジロザメ 「Wikipedia」より引用

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