「ルーレット式おみくじ器」いまも月150〜200台ペースで製造されていた

5月19日(金)21時0分 Jタウンネット

提供:北多摩製作所

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喫茶店などに置いてある自動販売機「ルーレット式おみくじ器」は、100円を入れて取っ手を引くと、上部のルーレットが回転し、おみくじが出てくる仕掛け。1970〜80年頃、星占いや喫茶店のブームで急速に普及した。


これについて2017年5月17日、とあるツイッターユーザーが「今は岩手にある工場1社でしか生産していなくて、しかもふるさと納税の返礼品に採用されていた」などとつぶやいたところ、ネット上で「再注目」されている。


あの懐かしのおみくじ器が、いまや岩手県の工場でしか作られておらず、ふるさと納税の返礼品になっているとは——。工場の生産者は一体、どのような思いで作っているのか。詳しい話を聞いてみた。


「ルーレット式は、ウチが最初に作りました」


「ルーレット式おみくじ器」がどこで作られているのか調べてみると、金属加工の北多摩製作所(東京都港区)の公式サイトが表示された。


「日本でおみくじ器を製造・販売しているのは当社だけです」

サイトにはそう書かれており、岩手県滝沢市の工場でおみくじ器を生産しているという。


工場に問い合わせると、進藤卓弥・取締役が詳しい話を聞かせてくれた。


「はい。現在、うちしか作っておりません。特許も取っています」

とはいえ、特許の更新はしていないそうだ。


「お金もかかるし、どこも新しく作り始めないだろうし」

進藤氏によると、おみくじ器の製作に着手したのは1980年代のこと。さまざまな業者がおみくじ器を生産し、上部に灰皿が載ったタイプが流行していた。


「ルーレット式は、ウチが最初に作りました。その前にはドライフラワーを載せたタイプも作っていましたが、売れませんでしたね」

おみくじ器は2015年、滝沢市のふるさと納税の返礼品に採用された。今でもメディアの取材を受ける機会が多いからか、ふるさと納税による注文は続々と寄せられており、「今週だけでも10件」だという。年間販売台数では、約2000件に上る。


一見すると順調そのものだが、ここまで決して、平坦な道のりではなかったという。


バーや居酒屋、ラーメン店の注文が殺到


「昔は、業者にしか売っていませんでした。100、200台単位でね。でも喫茶店が段々となくなるにつれて、経営は下火になっていきました」

だが2013年、ホームページを開設したのが転機となった。メールでの問い合わせを受け付け始めると、個人の注文が殺到したのだ。


「バーや居酒屋、ラーメン屋とかも置くようになっているでしょ。『うちは1台、2台、3台でいい』。そういうところから、発注がすごいんですよ」

最近では、月に150〜200台のペースで注文が寄せられている。1週間の注文待ちだが、生産をやめる気は毛頭ない。「まだまだ、作り続けますよ」。


喫茶店のおみくじ器が減ろうとも、おみくじ器そのものが途絶えることはない。

Jタウンネット

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