競りまで!? 漁師と一緒に「刺し網漁」を体験!リゾナーレ熱海の親子旅
2022年5月19日(木)15時45分 マイナビ子育て
今年もスタートした子どもたちの夏休み。一足先に、ライターの栗尾さん親子が体験した「リゾナーレ熱海」をレポートします!
先輩のトラベルライターから親子旅でおすすめされたリゾナーレ。前回はリゾナーレ那須に行って大満足!そこで第2回目は、リゾナーレ熱海へ行ってきました!お目当ては、リゾナーレ熱海のプログラム。漁師の仕事を本格的な体験を通して学ぶ「Fisherman’s Academy 〜夏休みの自由研究〜」。実際体験してのレポートをお届けします。
星野リゾート リゾナーレ熱海は、相模湾を一望できる丘にたつ全室オーシャンビューのリゾートホテル。特別企画「Fisherman’s Academy 〜夏休みの自由研究〜」では、普段はなかなか話をすることができない現役漁師の方々から、漁師の仕事を直に教わることができる貴重な体験とのこと。肥沃な熱海の海で心が躍る体験をたっぷり味わうことができる2日間です。
地元の現役漁師の方々や市場の協力のもと、実際に漁に出て魚を獲り、その魚を市場の競りにかけるところまでを体験することができるそう。さらに、海岸で現役漁師から魚のさばき方を習い、土鍋で炊く鯛めしや、あら汁の作り方までを習う盛りだくさんな内容です。体験をしたことをワークシートにまとめれば、夏の自由研究ワークシートが完成です!
【1日目】翌日の漁に向けて網をしかける
到着した当日。まずは熱海の海を知り尽くした漁師の方々にご挨拶!事前学習として「熱海の海ではどんな魚が獲れるか」「網のかけ方」「漁の手順」などいろいろなお話をききながら、楽しく漁師の仕事について学びます。
また、実践で網の補修の方法や、漁でよく使うロープの結び方を教えてもらいます。基本ルールを教わったら、いざ、海へ!船に乗って、沖に網をしかけにいきます。現役漁師と一緒に獲れる魚を予想しながら、漁船に乗って実際に網を仕掛けるところから体験します。この日は水深21メートルの沖に網をしかけました。網の長さはなんと300メートル!
その中で、漁師さん質問することもできます。例えば……
子供「漁はいつから始めましたか?」漁師さん「船に乗り始めたのは、2歳から。海に落ちたことは一度もないよ」
子供「熱海でよく獲れる魚は何ですか?」漁師さん「ヒラメ、イカ、伊勢海老、キンキ、他にもいろいろ。実際に捕まえてね」
子供「漁をする場所のとりあいになりませんか?」漁師さん「みんな昔からの仲間です。大丈夫」
漁師さんにききたいことが、こんこんと湧く泉のように溢れていました。海の世界に興味津々です。フレンドリーな漁師さんに質問したことや教えてもらったことを、ワークシートにまとめていきます。
海のことを色々教えてくれる熱海の地元の漁師さんたちは、みなさん人情派。自然と対峙する厳しさを知りながらも、子供には様々なエピソードをとても優しく教えてくれます。親切に海のことを教えてもらった経験が、子供心にとても嬉しかったようです。参加した娘にとって、海を好きになるきっかけになりました。
【2日目】前日にしかけた網を引っ張り上げる「刺し網漁」を体験!
再び船で沖に出て、前日に21メートルの深さに仕掛けた300メートルの網を皆で一緒に船に引き上げます。
すると、びっくり!久しぶりに網をしかけた場所だったことも関係しているのか、最初から大きな伊勢海老をひきあげました!ところが、今は伊勢海老が卵を抱えている時期なので、繁殖を妨げないために海に戻しました。残念ですが、これも漁師さんたちのルールです。
続いて、カワハギ、タコノマクラ、ヒラメ、ワタリガニをひきあげました!タコノマクラはウニの一種です。漁師さんによると「カラを漂白剤につけると真っ白になって、置物にしたりするよ」とのこと。「こんなにいろいろな種類がかかる日もあるんだね」目の前に広がる熱海の広大な海には、たくさんの種類の魚たちが泳いでいるんだなと、しみじみ。※漁は自然が相手なので、収穫量は日によってまちまちです。
漁師さんが注目したのは、この立派なワタリガニ。「店で売ったら、いい値段がつくよ」とのこと。
いよいよ競りに参加!収穫した魚を市場へ卸す
魚を持って港へ戻り、車で市場へ移動。魚市場は、魚を競りにかける関係者しか入れない特別な場所です。実際に自分が獲った魚に値がつき、プロの間で競り落とされる瞬間を目撃することができます。
親子で緊張気味に市場に到着すると、ほかの船の釣果がズラリ。子供も興味津々です。ビッグサイズのシイラやアカイカなど、自分たちの乗っていた船では見なかった魚を見るのも楽しい!私たちの様子を見て、他の船の漁師さんが「この魚知ってる?」と話しかけてくれました。こんな漁師さんたちのフレンドリーな感じも嬉しいです。
続いて、私たちが持ち込んだワタリガニ、ホウボウ、ヒラメ、カワハギなどを競りにかけてくれる人に見てもらいました。ここでも「ワタリガニは売れるね」とのこと。カワハギとホウボウも買い手がつきそうだとのことで、重さを計ってもらいました。
魚が出揃い、いよいよ競りがスタートしました!テレビのニュースでしか見たことがなかった競りを間近で見て、感動です。専門用語が飛び交っている様子を見学する親子。漁師さんが、「ニーマルは1キロ2,000円の意味で、ニーイチは1キロ2,100円の意味だよ」と教えてくれました。
奥の方に置かれた魚から値付けが始まって、いよいよ私たちが持ち込んだ魚たちが注目される…! ワタリガニは、800円で競り落とされました。このカニがお店で出された場合、大体3,000円くらいの価値になるとのことでした。「あのワタリガニ3,000円かあ!」子供も感慨深げです。自分が動いて手にしたカニが商品になり、大人の世界で市場価値を生むという一連の流れを体験できたのはとても意味があったと思います。
湾岸で魚のさばきかたから料理までを習う
競りの見学が終わって、これから昼食を作ることに。市場でイシダイを頂き、港でアウトドアクッキングです!これがまた楽しい。鯛2匹を使って、1匹をあら汁に、もう1匹は土鍋でお米と一緒に炊いて、鯛めしを作ります。
鯛のあら汁を作るポイントは、浮かんでくる灰汁をきれいにとること。漁師の奥さまがおしえてくれました!「灰汁をよくとったら透明なだし汁になるから、そこにお味噌を入れてね」とってもいい香り!魚を切るのも初めての子供も「あら汁、また家でも作ってみたいな。ごはんと一緒に食べたいよ」と、すっかり気に入った様子。
「新鮮な魚でも少しは臭みがあるから、鯛をバーナーであぶるよ。香ばしい香りがするでしょ。だし汁に入れたショウガも魚の臭みを少なくして、香りをよくしてくれるんだ」と、漁師さん。土鍋で35分、蒸らして10分。菊の花とワケギをパラっとのせて、すだちをギュッと絞ります。青空の下でいただく旨味たっぷりの鯛ごはんは、とっても贅沢!「アウトドアでこんなに美味しいご飯が作れるんだ!釣りしてからのキャンプなんて、やってみたいなぁ」子供の夢は広がります。
「スイスイワークシート」をまとめて自由研究ファイルを完成
漁師さんにインタビューした内容や実際に海に出て感じたこと、魚についての豆知識、競りに参加した感想などを自由にまとめ、付属の魚のシールを貼りながら海での体験を楽しく振り返りました。ファイルは、夏休みの自由研究として学校に提出できますし、一石二鳥で良いですよね。
それにしても、1泊2日と思えない濃縮体験でした!よく「子供の成長過程には小さな成功体験の積み重ねが大事」と言いますが、熱海の海でプロの漁師の方々と学ぶという未知の世界で「やった!」と思える体験をたくさんすることが出来ました。心の中に、キラキラと思い出の宝石が輝いているようです。「またおいでよ!」漁師さんたちの笑顔が蘇ります。ぜひ、みなさんも親子でご体験してみてはいかがでしょうか?
「Fisherman’s Academy 〜夏休みの自由研究〜」
海から森へ、敷地内でもうひと遊び!「森の空中基地 くすくす」へGO!
リゾナーレ熱海は、海だけではなく森のアクティビティも充実しています。キャンプが好きな人はきっと大好き。それが「森の空中基地 くすくす」の中のツリーハウスです。生命力がしんしんと伝わってくるような樹齢300年のくすのきのそばでコーヒー豆をひいて、香りを楽しみながら至高の一杯をスイーツと一緒に堪能することができます。
アクティブ派のファミリーにぴったりなのは、地上9メートルの樹上アスレチック「森の空中散歩」。安全装備をしていくので、安心して思い切り体を動かしながら森の中を駆け抜けることができます。
我が家は、娘がムササビのように空中を跳ねながら進んでいくのを見ながら、私は必死で後ろからついていきました(笑)親子のチャレンジングな思い出になりました。
アクティビティで汗を流したら、ちょっぴり大人のご褒美タイム!「カンカンビアガーデン」で乾杯!
子供とアクティビティを楽しんで喉が乾いたら、「ソラノビーチ Books&Cafe」でブレイクを。「缶」ビールと「缶」詰を味わう「カンカンビアガーデン」には、静岡の個性豊かなクラフト缶ビールと、ツナ缶をはじめとする缶詰100種類が揃っています。
静岡県は古くから水を生かした酒造の多い土地で、今流行りのクラフトビール文化が広がりました。また、静岡県は缶詰工場が多く、特にツナ缶の生産量は全国の98%を占めるそうです。熱海の海を眺めながら、キリッと冷えたクラフトビールは最高でした!みなさんも是非楽しんでみてください。
IPAのビールは柑橘系のアロマを感じるため、みかんやレモンのツナ缶とよく合います。夏の暑い日にシュワっと爽やかな組み合わせ。思わずおかわりしたくなる美味しさです!
屋内に現れたスタイリッシュな白砂ビーチ。絵本を読みながらヴァカンス気分
「ソラノビーチ Books&Cafe」は、長居をしたくなるスポットです。サラサラのきれいな白砂は、オーストラリアから運んだもの。約1000冊の本からお気に入りを見つけたり、心ゆくまでカフェを楽しむこともできます。日焼けが気になるママにとっては、屋内ビーチでリラックスできるのは嬉しい選択!子供は白砂に大喜びで、親子ともにHappyに過ごせます。
カフェメニューは、伊豆名産の柑橘を使用したドリンクメニューをはじめとして、静岡にちなんだドリンクやジェラートが揃っているので、お気に入りが見つかるかもしれません。
21時以降は利用者の年齢制限が設けられています。(12歳以上。時期により営業時間変更のため、年齢制限の時間帯が変更となる場合があります)子供が眠ったあと、ひとりでゆっくり読書をしたり、夫婦交代でお茶やお酒を飲みに来たり……といったことを落ち着いた雰囲気の中で満喫できます。
私は親子旅行中、昼間は遊びを満喫し、夜は子供が寝静まったあとに仕事をするためパソコンを持って外に出て、遠いカフェまで足を運んだりしたこともありました。一方、リゾナーレにはどの施設にも親が自由時間やオフィスワークをすることができる落ち着いた場所があるので助かります。
熱海の絶景を眺めながら子供と遊べる「アクティビティラウンジ」で癒される
アクティビティラウンジは、伊豆七島がデザインモチーフのダイナミックな吹き抜け空間。高さ6メートルの大きな窓からは、この上ない熱海の景色を眺めることができます。また、打ち上がる花火を描いたクライミングウォール「親子の北壁」も人気です。
思わず歓声をあげてしまう広々客室「テラスリビングスイート」は超絶景
相模湾を一望する「テラスリビング」付きの客室「テラスリビングスイート」「テラスリビングコーナー」は、100平米を超える広々空間。最大6名が宿泊可能なので、両親や友人を招待して一緒に過ごすこともできます。ベッドルームはそれぞれ2つに分かれているので、昼間は団らんを楽しみ、夜はプライベートを守りつつゆっくり休息ができます。
素敵なアメニティに癒やされる。他のホテルにはない線香花火
広々としたテラスリビングを楽しめるグッズのご用意があります。オリジナル線香花火、星座早見盤、コーヒードリッパー、ティータイムセット(貸出しバスケット&ラグ、お茶菓子)を自由に使えます。熱海の夜景をバックに線香花火をしていると、日本の夏の良さをしみじみ感じます。
熱海海上花火大会は夏だけではなく四季を通して開催されているので、花火大会の日時をチェックしてから予約をするのもおすすめです。リゾナーレ熱海からは、最高の角度で花火を堪能できます!
子供のための和食膳もある「和食ダイニング花火」で熱海にちなんだ海の幸を
「和食ダイニング 花火」では、70年以上の歴史を持つ熱海の「熱海海上花火大会」をモチーフにデザインされた空間。熱海を玄関口とする伊豆地方が日本一の水揚げを誇る金目鯛や、名物のサザエなど新鮮な海の幸をいかした絶品のお料理をお楽しみください。
季節やその日によってメニューに変更がある場合があります。詳しくは、お問合せください。和食ダイニング花火
熱海の思い出に浸りながらゆっくり夜景を眺めたい大浴場「明星の湯」
標高170mに位置する「明星の湯」は、熱海の海や街並みを一望できる温泉で、水盤が外に向かって突き出しているため、まるで海の上に浮かんでいるような感覚です。露天風呂や2種類の内湯には、ベビーバス、ベビーソープ、ベビーチェアなど小さなお子様も入浴できるグッズがあります。また、脱衣室にはベビーベッドがあります。
子供も大人も大満足のリゾナーレ熱海。夏休みの楽しい思い出づくりに、みなさんも行かれてみてはいかがでしょうか?
【星野リゾート リゾナーレ熱海】
所在地 :〒413-0016 静岡県熱海市水口町 2-13-1電話 :050-3134-8093(リゾナーレ予約センター)客室数 :81 室(部屋タイプ:11 タイプ)料金 :1 泊 24,000 円〜(2 名 1 室利用時 1 名あたり、税・サービス料込、朝食付)アクセス:【車】東名高速道路厚木 I.C.より車で約 70 分【電車】JR 東海道線 熱海駅から送迎バスで約 20 分予約・問い合わせ・営業時間
「リゾナーレ」ブランドサイトhttps://hoshinoresorts.com/ja/brands/risonare